藤山直美と渡辺いっけいが名作舞台『おもろい女』に挑む!会見では森光子への想いも

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昭和初期に活躍した実在の天才漫才師、ミス・ワカナと彼女に寄り添う玉松一郎の半生を描いた舞台『おもろい女』。ちょうど半世紀前の1965年にテレビドラマとして誕生した本作は、当時、森光子と藤山寛美が「ワカナ・一郎」を演じ、大好評を博した。そして、当時6歳の藤山直美が出演していた。そんな本作が、9年ぶりに藤山直美と渡辺いっけいのコンビで復活する。

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本作は、ワカナが15歳で相方・玉松一郎と出会い、結婚、別離を経ながら、漫才で人気の頂点を極め、若くして命を落とすまでをドラマチックに描いた喜劇。1965年のテレビドラマ化ののち、78年には森光子と芦屋雁之助のコンビで舞台化されると、翌年の再演では芸術祭対象を受賞、その後463回もの上演を重ねた名作だ。

藤山直美、渡辺いっけい『おもろい女』

藤山は、今回のオファーを受けて「うなだれました。どうしよう、どうなるのかなって。それでも、森さんと同じことはできるわけがないですが、お客さんに観てもらえるものになればいいなという思い」でこの重責ある役を引き受けたという。また、ミス・ワカナという役に対しての思いを「(森のことを)思うと、ここにはいられないです。森さんと同じレベルのものはとてもできない。(だから)一つの作品ということでコツコツやっています」と真摯に語った。

藤山直美『おもろい女』

一方の渡辺も、「最初は完全に尻込みいたしました」と本音を漏らす。そして、「藤山さんと共演したことがなかったんですが、興味がありまして、最終的に藤山さんとなら面白くなると思って受けました」とその心境を語った。

渡辺いっけい『おもろい女』

本作が初共演となる二人だが、藤山は渡辺の印象を「こんなに真面目な人がいるのかなっていうくらい真面目な人。お芝居に前向きだし、話にも耳を傾けてくれるし、私に寄せてきてくれる人です」と話し、絶対の信頼を寄せている様子だった。

ワカナという役は、安来節を歌い踊り、ジャズを歌い、各地の方言を駆使する「しゃべくり漫才」や「泣かせ漫才」を披露する、圧巻の役柄。藤山によって、森光子が演じ続けたミス・ワカナとは違う、新しいミス・ワカナが誕生する。

藤山直美『おもろい女』

舞台『おもろい女』は、2015年5月29日(金)~6月2日(火)に東京・シアター1010にて、6月5日(金)~30日(火)に東京・日比谷シアタークリエで上演。

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