内野聖陽と秋山菜津子が鶴屋南北の代表作に挑戦!『東海道四谷怪談』

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2015年6月10日(水)より新国立劇場中劇場にて『東海道四谷怪談』が上演される。『東海道四谷怪談』といえば、江戸期を代表する歌舞伎作者・四世鶴屋南北の代表作でご存知、伊右衛門とお岩の怪談劇。南北が71歳の時に、元禄期に実際に起きた人傷沙汰や巷に残る伝説などをもとに『忠臣蔵』の外伝として書き下ろし、いまなお観客の共感と好奇を呼び続けている作品である。

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演出は、新国立劇場中劇場初進出となる森新太郎。演劇集団円の会員で、2011年上演『ゴドーを待ちながら』や2013年『エドワード二世』などで豪快にして緻密な演出力を発揮してきた。今回、色悪の伊右衛門と怨念を抱くお岩を演じるのは、内野聖陽秋山菜津子。内野は、前回出演作『ビッグ・フェラー』に続き、森演出は2回目。また、内野と秋山の共演は2001年12月に二人芝居で上演され好評を博した『ブルールーム』以来となる。その他出演は、平岳大山本亨大鷹明良、木下浩之、有薗芳記、木村靖司、下総源太朗、陳内将、谷山知宏、酒向芳、花王おさむ、小野武彦など。

浪人・民谷伊右衛門は過去の悪行のために離縁させられていた女房・お岩との復縁を舅(しゅうと)に迫り、それが叶わぬとみるや辻斬りに見せかけ惨殺する。真実を知らずに嘆くお岩に対し、伊右衛門は舅の仇討ちを誓い復縁。しかしお岩は産後床に伏すようになり、伊右衛門は疎ましく思い始める。そんな中、とある薬を飲んだお岩は容貌が崩れ、悶え苦しみ、放置してあった短刀に刺さり死ぬ。実はこの薬、隣家の喜兵衛が伊右衛門を恋い慕う娘のため、その思いを叶えようと渡した毒だった。一方、伊右衛門は家宝の薬を盗んだとして奉公人・小仏小平も殺し、お岩と小平の死骸を戸板に打ち付け川に流すが、二人の怨念が次第に伊右衛門を襲い、苦しめ始める…。

お岩以外はすべてが、男性キャストで演じられるのも見どころだ。書物、映画、ドラマ、舞台など様々なジャンルに多大な影響を与えてきたお岩の心火が再び現代に蘇る。はたしてこの復讐劇に終わりはあるのか…。『東海道四谷怪談』は、2015年6月10日(水)から6月28日(日)まで東京・新国立劇場中劇場にて上演される。

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