仲代達矢×白石加代子×益岡徹が想像の世界へと誘う『死の舞踏』

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2015年2月17日(火)より銀座・博品館劇場にてドラマ・リーディング『死の舞踏』が上演される。『死の舞踏』は、イプセン、チェーホフとともに近代演劇の先駆者と言われるスウェーデンの劇作家・ストリンドベリによって、1901年に書かれた作品である。本作に挑むのは仲代達矢、白石加代子、益岡徹。いずれ劣らぬ実力派俳優による「言の葉の競演」だ。

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こんなひどい夫婦は見たことがない…。夫は傍若無人、傲慢不遜の暴君で、妻は辛辣無比、凶暴過激の悪魔である。「まず銀婚式をしなくちゃな」「この25年間の不幸にお祝いを」「これだけ完璧な不幸は祝うに値すると思わないか」ぶつかり合う心と心は、愛と憎しみの火花を散らす。それは限りなく懐かしく、美しい。そこに現れたわけありの共通の友人は、間に挟まれて一見いい人、食えない奴。かくして三つ巴のバトルはより過激に加速する。ほとんどコメディ。ああ面白い、ああ楽し。愛と憎しみが、手に手を取り合って踊りだす。人の不幸は蜜の味。毒を出し、心さっぱり、心すっきり―。

ストリンドベリは、その生涯において女が常に敵だった。それゆえに世の⼥への憎しみの限りをこめて、本作の登場人物・妻アリスを描いたという。今回、女の愚かさや間違いといった、女の欠点をすべて引き受けて演じる白石は、ライフワークとして22年間続けてきた朗読劇『百物語』を2014年に終え、新たなスタートを切ったばかり。夫を演じるのは、映画・ドラマの日本を代表する映像作品への出演や、俳優を育成する「無名塾」を主宰するなど次世代を見据えた精力的な活動を行ってきた仲代。仲代がリーディングに挑むのはこれが初。訳ありの友人を演じる益岡は、仲代主宰の「無名塾」4期生であり、以降映画、舞台、ドラマと幅広く活躍してきた。仲代と舞台では、約30年ぶりの師弟共演となる。演出は、映画『春との旅』『日本の悲劇』などで国際的評価を高く得ている孤高の映画監督、小林政広が務めるという異色の組み合わせだ。

名優たちがリーディングという想像の世界で、最悪の中の最良を解き放つ。ドラマ・リーディング『死の舞踏』は、2015年2月7日(火)~2月22日(日)まで銀座・博品館劇場にて、2月24日(火)・25日(水)にりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場にて上演される。

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