中谷美紀×神野三鈴が悲劇のスコットランド女王を描く 『メアリー・ステュアート』6月上演決定!

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1990年に宮本亜門の演出で麻実れい×白石加代子で上演、その後幾度の上演を繰り返し、2005年には南果歩×原田美枝子によりパルコ劇場にて上演された舞台『メアリー・ステュアート』が2015年6月13日(土)より10年ぶりに上演されることが決定した。そしてこの注目の舞台に、中谷美紀と神野三鈴が出演することとなった。

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本作で描かれるのは、16世紀に生きたスコットランド女王メアリー・ステュアートと、イングランド女王エリザベス1世。二人が生きた時代は、血なまぐさい宗教戦争が勃発し、一方でイギリス・ルネサンス文芸の全盛期。フリードリッヒ・シラーの同名作品の翻案として、イタリア人作家で、戦前には来日経験のあるダーチャ・マライーニが女性の視点から二人の女王を主人公に戯曲を描いた。

登場人物はメアリー・ステュアートとその乳母、そしてエリザベスとその侍女…の4人。しかし、演じるのはたった二人の女優。メアリーを演じる女優はエリザベスの侍女を、そしてエリザベスを演じる女優はメアリーの乳母を演じる。「女」として生きそして処刑されたメアリー・ステュアートと「国家」と結婚した“ヴァージン・クイーン”エリザベス一世という強烈なキャラクターとその侍女・乳母を2人だけで演じるのは決して容易でない話だろう。

メアリー・スチュアートを演じる中谷美紀は、2011年にフランソワ・ジラール演出『猟銃』で初舞台にして、紀伊国屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。そして翌年、三谷幸喜演出『ロスト・イン・ヨンカーズ』では、読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞。今回が3本目となる。一方、エリザベス一世を演じるのは、中谷美紀が今、もっとも共演したかったという神野三鈴(かんのみすず)。2012年には三谷幸喜演出『三谷版 桜の園』、栗山民也演出『組曲虐殺』での演技により紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞している。

今回のキャスティングについて、中谷は「今回はステージの上にはたった二人だけですから、掛け合いの妙をお客様に楽しんでいただくためには、寸分の隙も許されません。大変な作品と出会ってしまったというのが今の正直な気持ちです」と語り、神野も「中谷さんと一緒に二人芝居を、という話をいただき、しかもそれが『メアリー・ステュアート』。演劇史に残るような作品を、大好きな女優さんとご一緒できるなんて奇跡のようです。二人だけで、純粋に作品に取り組む環境を作っていただき、演劇を志した頃の夢が叶いました」と喜んでおり、大役を引き受けることへの意気込みをあらわにしている。

舞台『メアリー・ステュアート』フリードリッヒ・シラー作「メアリー・ステュアート」の自由な翻案 は、以下の日程で上演される。
2015年6月13日(土)~7月5日(日) 東京・パルコ劇場
2015年7月11日(土)~7月12日(日) 大阪・シアター・ドラマシティ
2015年7月15日(水) 広島アステールプラザ・大ホール
2015年7月18日(土)~19日(日) 愛知・ウインクあいち
2015年7月24日(金) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

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