2002年の日本初公演以来、5回目の公演となる大ヒットミュージカル『モーツァルト!』が、昨日11月8日(土)東京・帝国劇場にて初日を迎え、出演者の井上芳雄、山崎育三郎、市村正親らが報道陣の取材を受けた。
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今回の公演をもって、初演から演じてきた主人公ヴォルフガング・モーツァルト役を“卒業”することになっている井上は「初演から数えると今回で5回目になるんですが、やっぱり『初日は緊張するな』と思います。今回のキャストとスタッフのカンパニーでまた新たなモーツァルトをやれることをとても嬉しく思っていますので、頑張ります!」と、天才音楽家役を演じる喜びとプレッシャーをにじませた。井上とWキャストでヴォルフガング役を務める山崎は「4年前に続いて2回目になるのですが、前回は緊張で終わってしまったような感覚があるのですが…。今回は4年たって、(その間に)いろいろと経験させていただいたので、今の自分ができるヴォルフガングを、すべてを出し切って舞台に立ちたいと思っております」と意気込みを語った。
ヴォルフガングの父レオポルト役を演じる市村は、本作が胃がん手術後、待望の舞台復帰作となる。「復帰第一作がこのモーツァルトの父親ということで、今は新人のようにちょっとドキドキしています。自分にこういうドキドキする気持ちがあるんだということを発見できて、「まだまだ、私も“うぶ”だな」なんて思っておりますが、舞台では一生懸命、厳格な父親を演じられればと思います。実生活ではでれでれの父親ですが(笑)」と、ちゃめっ気を交え、再び舞台に立つ心境を明かした。無事復帰した市村を見て「以前よりさらに元気になって戻ってこられたのでは?」と井上が口にすると、本作の製作記者会見の際に「市村さんが復帰したらみんなで胴上げしたい」という言葉をお返しする形で、市村が井上を抱きかかえる一幕も!
また、その後も前回の公演の際に舞台に上がった息子たちが劇中歌の一部を披露したことについて「この二人(井上と山崎)にも負けないほどいい声です」と語るなど、親バカぶりを炸裂。将来的には、「お兄ちゃんがヴォルフガング役で、下の子はアマデ役にしようかと思って。お父さん(レオポルト)役は変わらず私で(笑)」という野望も明かし、会場の笑いをさらった。
ミュージカル『モーツァルト』は、11月8日(土)から12月24日(水)まで帝国劇場にて、2015年1月3日(土)から1月15日(木)まで梅田芸術劇場メインホールにて上演される。
Photo:(左から)花總まり、平野綾、井上芳雄、市村正親、山崎育三郎、ソニン