今年の7月、地上波のローカルドラマ枠で放送したにもかかわらず、大きな反響を呼んだドラマ『コーヒー&バニラ』が早くもCSホームドラマチャンネルに登場。恋愛初心者大学生・白城リサ(福原遥)が、ひょんなことからイケメンの若手実業家・深見宏斗(桜田通)と付き合うこととなり、1話目ならぬ1杯目から、初めてのキスに初めての夜を迎えるという超激アマ展開。そこで、この深見を演じた桜田通に直撃インタビューをお届けする。
――最初に原作を読んだ時の感想からお願いします。
『コーヒー&バニラ』は、読んですぐ好きになりました。僕の演じる深見さんは魅力的でしたし、リサちゃん(福原遥)はかわいいし、ほかのキャラクターもみんな好きになれたので。この作品に自分が出るかもしれない、深見さんを演じるかもしれないってことを抜きにしても楽しく読めた作品です。
――実際に深見を演じることが決まってからは?
やはり、不安というか・・・出来るか出来ないかではなく、こういう甘い台詞をこの物語の世界観の中で言って、違和感なく出来るのだろうかと思ったんです。世間の人が僕を深見さんと認めてもらえるかっていう不安もありました。普通ではなかなか言葉に出来ない台詞が多いですからね(笑)。深見さんの表現の仕方は、ただ好きだって伝えるだけじゃありません。おそらく、あの世界でなら違和感なくやれるだろうな、とは思っていたんですけど、いかんせん、原作の深見さんは美しいし、カッコイイし、絵ですからね。生身の人間である僕が演じなければいけないっていうドキドキ感はありました。
――共演者には福原遥さんや黒羽麻璃央さん、小越勇輝さん、濱正悟さんら旬の若手俳優さんが勢揃いでしたね。
遥ちゃんとはドラマ『グッドモーニング・コール』でも共演した仲です。だから最初、びっくりしました。リサっていう女のコのイメージがなかったので(笑)。勇輝とは5年ぐらい前、一緒に舞台をやっていましたし、黒羽くんも濱くんもめちゃめちゃ性格が良い人だったので、現場はすごく楽しかったですね。
――地上波で放送された時は、とても大きな反響がありました。
この間も現場で“普段も深見さんみたいな人かと思っていたけど、違ったんですね”って言われました。実際の僕は深見さんほどちゃんとしていないですし、いたって普通。ですから深見さんっぽく思われて嫌なことって現状、見当たらないんですよ。深見さんって好きな人には一途だし、真摯だし、社長だし、お金も持っていますし、好きな人のために花火も打ち上げますし(笑)。僕からしたら深見さんって完璧なんです。そう思われて“損がない人ランキング”1位。そんな深見さんみたいに思われて、本当にありがたいなって。
――これまでもたくさんのイケメンキャラを演じてきた桜田さんでも、深見は別格ってことですね。
実はスマートで普通にカッコイイ役ってあまりやったことがなくて・・・。そういう人を演じるのは、僕じゃないと思っていたぐらい。でも、深見さんっぽいって言ってくださる人が少なからずいたことが、僕の中では新発見でした。だからこそ、深見さんを1クール演じ切ったっていうのは、僕の一番の財産だなと思います。それに普段、放送が終わって、また取材していただけることなんてないんですよ。この新しい経験は、反響の現れだと思っているので、そんな作品に関わった一人として素直に嬉しいです。
――ちなみに深見さんのリサに対する激アマな台詞の中で、言ってみたい台詞ってありますか?
気持ちが入った台詞って意味では「リサのいない世界では生きていけない」かな。その後「俺を支えるのって重いよな」って深見さんが言うシーンもあったんですけど、確かに重い。重いけど、それぐらいずっと一緒にいたい人がいる深見さんって、うらやましくて。深見さんレベルで人を愛することが出来ることって絶対、悪いことじゃないですからね。もし、これらを軽い気持ちで言ったら、マジでキモいです(笑)。
チャラ男が初めて会った子に言っても何も説得力はないけど、この人と絶対、一生添い遂げたい、この人は自分にとって本当に大事な人・・・。そう言える人がいる人生って、これほど幸せなことってないと思いませんか。それに応えてくれる人がいるなら、なおさらいいですけどね(笑)。
◆放送情報
『コーヒー&バニラ』(全10話)
CS局ホームドラマチャンネルにてCS初放送!
11月25日(月)放送スタート!毎週(月)深2:00~ ほか
【出演】
福原遥、桜田通、黒羽麻璃央、小越勇輝、濱正悟、喜多乃愛 ほか
詳細はホームドラマチャンネルHPでチェック!
https://www.homedrama-ch.com/special/25_actor_2
(写真提供/松竹ブロードキャスティング、文/今泉、撮影/松井進)
(C)「コーヒー&バニラ」製作委員会・MBS
(C)朱神宝/小学館