Live Musical「SHOW BY ROCK!!」―狂騒のBloodyLabyrinth―で、同シリーズへの出演が4作目となるチタン役の糸川耀士郎、オリオン役の田中涼星、セレン役の板垣李光人、アルゴン役の滝川広大。彼らは「アルカレアファクト」というバンドについて、これまでの公演を通じ、4人一丸となって向き合ってきた。
本作の稽古場では、どのバンドよりも“掴んでいる”感のあった彼らに、これまでの公演を振り返りながら、目の前のステージへと進む“今”を語ってもらった。
――前回、フェス公演の前に田中さんと滝川さんにお話を伺った際、前回のライヴミュージカル公演の稽古では、4人の話し合いを多く持たれたとおっしゃっていました。今回はいかがでしょう?
田中:今回は・・・特に、前回のような話し合いをすることはなく、自然とできていますね。
滝川:僕らは、今回の公演でLM「SHOW BY ROCK!!」4作目の出演になりますが、ここに来て、アルカレの4人の関係性がどういう状態なのか、ちゃんとお話に盛り込まれたんですよ。
板垣:主にチタンのことについて、ですね(笑)。
滝川:そう。ゲームやアニメの設定にある、チタンの家庭の事情がね。自分たちも、どこまでチタンのことを知っているのか、お客さん目線でも考えたりして、いろいろ試行錯誤してきたんですが、今回やっとはっきりしました(笑)。それを踏まえて、すべてを出せる4作目、となっています。
糸川:一番大事なところが・・・(笑)。
――これまでの公演では見えていなかった部分が明確になり、自然とアルカレの良さが出せてきた、ということでしょうか?
滝川:今回のアルカレは、時間軸が明確になったことにプラスして、糸川耀士郎が“演じている”チタンであることがいっぱい盛り込まれています(笑)。チタンとしてのキャラクターは変わらずあるんですが、そこに耀士郎の要素がめっちゃ出ている4作目、です。
板垣:大丈夫かなって思うぐらい、中の人が強めですよね。
田中:チタンと糸川耀士郎が同一化してきた(笑)。
糸川:演じてる僕が怖いぐらいです。ちゃんと受け入れてもらえるかなと・・・。
――(笑)。これまでを見てきて、原作ゲームやアニメではそこまで深く描かれていなかった「アルカレアファクト」という存在が、糸川さんをはじめ、皆さんが演じることですごく立体的になったと感じました。
糸川:僕らが初めて参加して去年のフェス公演を振り返ると、台本上でも、アルカレはすごくスカしていたんです。「俺たちがお前らをねじ伏せてやる」みたいな。台本としても、僕らのスタンス的にも、そういう感じでつくり上げたんですけど、公演を重ねるごとに、自分たちで考えて、お客さんにちゃんと感情移入してもらえるというか、愛くるしいアルカレができてきて、今があるという感覚はあります。
田中:最初は、俺たち真面目だったよね。いい意味でくだけたというか。でも、それがまた普段とのギャップになっていいのかなと思ったり。お金持ちだけど、フランクな面も持ち合わせているみたいな感じにできてきたのかなって思います。最初の公演をやった時から考えると、今こういう状態に到達しているとは想像できなかったなあ。だから、いい意味でびっくりしていますし、この4人でやってきたんだっていう実感がありますね。
板垣:シンガンさんやトラクロさんは、アニメでも遊びがあるんですが、アルカレは二期からの登場でシーンが少なかったこともあって、あまり遊ぶイメージがなかったんですよね。
田中:でも、先輩たちを見ているとね・・・すごいので(笑)。俺もそういうの好きですし、耀士郎くんも李光人も広大くんも、皆も好きだけど、最初の頃はキャラクターを考えるとあまり“遊び”の部分を出してはいけないのかなと思ってたんです。でもだんだんと、いい意味で縛りが解けて、例えはみ出してしまった瞬間があっても、ちゃんと戻せばいいんだって分かってからは、いろいろ挑戦できるようになりました。それが、今回の公演につながっているのかなと思います。
――盤石の「アルカレアファクト」として、今回の公演で注目してほしい点はありますか?
田中:前回のライヴミュージカル公演では、鳥羽 潤さんが演じるじいと、チタン以外のアルカレ3人で歌う楽曲があったんですが、今回アルカレ全員で歌えるミュージカルナンバーがあるんです。曲自体も、おもしろさ、かわいらしさ、両方兼ね備えている感じで、今までのことが詰まっているようなナンバーなので、俺はそれがとても好きです。
板垣:今回のセレンは、皆さんが予想していないことをすると思います。バンドとは、別で動くところがあったりするので、楽しみにしていてほしいです。
滝川:原作やお客さんのイメージの中にあるアルカレ、表面的に見えている部分以外の普段のアルカレ、そのすべてが、今回の公演には盛り込まれていると思います。チタンがフィーチャーされている部分も、耀士郎と自分たちがやってきたことが、いろんな方々に認められてできたことだと思うので。自分たちが演じてきたからこそ生まれた“アルカレらしさ”を観てもらいたいですね。チタン、マジでイジられてるんですよ(笑)。それが、すごくチタンらしくて、愛くるしくて、愛おしい。それを伝えられるように、バンドとして思いっきりやりたいです。
板垣:出てきたら、イジられて袖に帰ってきますよね(笑)。
糸川:全シーンね・・・!でも、ふざけてるワケじゃないのよ!大真面目だから。本当に身体を張っているので、チタンの生命力には脱帽です。やっぱり、雑草魂は強いのかな(笑)。イジられることばっかり言ってますが、そういうシーンがめちゃくちゃ盛り込まれているからこそ、ライヴシーンがすごく引き立つと思うんですよ。今回の公演で披露する曲も、どれも皆さんと盛り上がれる曲ですし、アルカレの曲はメロディが本当にきれいです。ギャップがあることで、よりはっきりとしたコントラストが生まれると思うので、そういう意味で僕は、ライヴに期待してもらいたいです。
――公演を重ねるごとに、演奏シーンも一層リアリティを増しているように感じるのですが、皆さんの感覚はいかがでしょう。
田中:ヴァイオリンの高音を出す瞬間、「召された!」みたいな感覚になるんです。本当に、気持ちがよくて。皆、急に音を出されてもすぐ反応できるんじゃないかと思うんですよね。それぐらい練習してきましたし、場数を踏むことで出来た自信もあるし、自信がついたからこそ生まれた熱もあると思います。チタンを後ろから支えていきたいと思ってるんですけど・・・単純に、マジ楽しいです。
――田中さんのヴァイオリンを弾く姿は、とても美しいなと思います。
田中:出来なかったことが出来るようになると、不思議と聞こえていなかった音が聞こえるようになったりするんですよ。そうすると、さらに細かいところまで繊細に表現することができて。音楽ってこんな楽しいんだって、より一層思えるようになりました。
――滝川さんのドラムも、一層力強さが増しましたね。
滝川:正直、最初のフェス公演では出来ないことがいっぱいありました。ドラムの先生も「俺が初めてでこの楽譜渡されたら、泣く」っておっしゃるぐらい、やっぱり難しくて・・・。でも、出来なかったことを次はできるようにと4作目まで重ねてきました。今回の稽古中、先生に「ここ、叩けていない自分が嫌なんですけど」って言ったんです。そうしたら「それ叩けるまでいっちゃう?真面目だね!」って返されて(笑)。同じ曲をやっていても、4作やってきたから気づけることが出てきて、もっと上に行きたい自分がいるんです。できなかったフレーズを叩けた時の快感って、ヤバイんですよ!「アルゴンがドラムを楽しそうに叩いている」っていうお声をいただいたんですけど、たぶん、自分の気持ちが自然と出ちゃってたんだと思います。
――今回、もう一段階上がったアルゴンを見せていただけそうですか?
滝川:見せたいですね(力強く)!自分の中には、これまで出来ていなかったことをすべて出来るようになって「アルカレの素晴らしさを伝える」という目標があるので、もう必死です。先生にもがんばれって言われたので、とにかく練習あるのみです。
――板垣さんは、ベースのパフォーマンスをどのように考えていらっしゃいますか?
板垣:僕は、ドラムやピアノのように動きを固定されていないので、セットを使ったりして、動きをつけることを意識しています。オリオンと舞台上で交差して立ち位置を変えたりもするんですけど、あれってどこで何をやるか決めていなくて。演奏している最中にお互いを見て「動く?」みたいなアイコンタクトを取るんです。そういうのが、やっていてもすごく楽しいです。でも、(田中さんが)たまにこっち見てくれないことがあるんですよ(笑)。
田中:そう、それは俺もなんだよ!アイコンタクト取りたいのに「あ、めっちゃ集中してるわ~」って諦めることもある(笑)。
板垣:お互い、そういうとこありますね。
――でも、それがすごく“ライヴ”ですね。
板垣:そうかもしれないです。その生の感じが、やっていても楽しいです。
――糸川さんはいかがですか?
糸川:僕も、広大くんと一緒で、最初の方は歌えない自分に悔しさを覚えていたんです。アルカレの楽曲は、自分にとってすごく難しくて。でも、4作続けてきて、だんだんとステージに上がる緊張が興奮に変わるようになってきてからは、ちゃんと自分を持って歌えるようになってきました。今は原作のチタンやアルカレのイメージに囚われ過ぎることなく、むしろ自分の曲にしようぐらいの気持ちで、6月のフェス公演あたりから臨めているので、観ている方にもその心構えの違いが伝わったらいいなと思っています。1年前とは全然違うチタンの歌声だなって感じてもらえたら、最高ですね。
――今の方がずっと綺麗だ、って言える「アルカレアファクト」の姿を、楽しみにしています。
田中:物語としても、ライヴとしても、変わらず楽しい世界が広がっています。今回は大阪公演もあるので、より多くの人にこのLM「SHOW BY ROCK!!」の世界を知ってもらえたらと思いますし、知っている方にはより深くこの世界にハマってもらいたいです。毎日違うイベントもあるので、自分の好きなバンドのイベントがある日に来るも良しですし、それぞれご予定があると思うんですけど、楽しさを詰め込んでお待ちしていますので、ぜひ遊びに来てください!
滝川:今、涼星が言ったアフターイベント、(インタビュー時)相談中なんですが、うまくいったら、アルカレはある“挑戦”をすると思います。これは、4作目だからこそ挑戦したいと思ったことなので、お楽しみに。「フカシギミック」も加わって(シリーズを通して)登場バンド数も増えていますが、アルカレとしては「いつかワンマンライヴをする」と自分たちの中で決めているので、対バンに負けないという気持ちも持ちつつ、「これは自分たちのワンマンライヴだ」っていう気持ちで臨みます。アルカレの音楽をお客様に届けるために、がんばります!
板垣:6月のライヴの公演を経て、アルカレとしてももちろん、LM「SHOW BY ROCK!!」というカンパニーの全体の絆も深まったと、すごく感じています。「フカシギミック」も入ってきて、さらに進化するLM「SHOW BY ROCK!!」、そして「アルカレアファクト」を楽しみにしていただけたらなと思います。
糸川:いつものことなんですが、僕らはNo.1を目指します。芝居パートもライヴパートも、今までにないアルカレの姿をお見せできると思うので、進化した僕らを観ていただきたいです。いろんな角度からアルカレの魅力を伝えられたらと思っていますので、楽しみに劇場へいらしてください!
◆公演情報
Live Musical「SHOW BY ROCK!!」―狂騒のBloodyLabyrinth―
【東京公演】8月30日(木)~9月9日(日) 天王洲 銀河劇場
【大阪公演】9月14日(金)~9月17日(月・祝) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【原作】サンリオ
【ストーリー原案】待田堂子
【脚本・演出】斎藤栄作
【作詞】三ツ矢雄二
【音楽】楠瀬タクヤ
【振付】當間里美
【出演】
<シンガンクリムゾンズ>
クロウ:米原幸佑
アイオーン:輝馬
ヤイバ:鳥越裕貴
ロム:郷本直也
<トライクロニカ>
シュウ☆ゾー:鎌苅健太
リク:ゆうたろう/宇佐卓真(Wキャスト)
カイ:木原瑠生
<アルカレアファクト>
チタン:糸川耀士郎
オリオン:田中涼星
セレン:板垣李光人
アルゴン:滝川広大
<フカシギミック>
マロ:健人
ゲ・フロッチ:畠山遼
シャッキー:吉村駿作
<ジューダスJr.>
阿部快征、大野紘幸、北川雄也、吉高志音
じい:鳥羽 潤
有栖川メイプル:今 拓哉
映像出演:我 善導
【公式HP】http://showbyrock-musical.com/
【公式Twitter】@LMSB69
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(C)2012, 2018 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!! 製作委員会#