2018年1月10日(水)より東京・博品館劇場にて『イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のエース フェンリル=ゴッドスピード』が開幕する。本作は、女性向け恋愛ゲーム「イケメンシリーズ」の人気タイトルの初舞台化作品。「不思議の国のアリス」の世界観に、敵対する「赤の軍」と「黒の軍」のドラマティックな抗争を盛り込んだ壮大なストーリーを展開する。
様々なキャラクターの攻略ルートがあるが、今回は「黒の軍」のエースであるフェンリル=ゴッドスピードにスポットを当てた物語。果たして、どんな舞台になっているのか、フェンリル=ゴッドスピード役の宮城紘大、レイ=ブラックウェル役の堂本翔平、ブラン=ラパン役の室龍規に話を聞いた。
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――『イケメン革命THE STAGE』、まもなく始まりますね!本作は恋愛ゲームをベースとした作品ですが、原作をご存じない方のために、どんな物語なのか教えていただけますか?
宮城:世界観としては「不思議の国のアリス」がベースになっています。ある日、主人公・アリスがクレイドルという、もう一つの世界に迷い込んでしまうんですね。・・・アリスがなんで迷い込むかは、室さんが一番詳しいです。
室:確かに事の発端は、俺の演じるブランの懐中時計のせいやけど!ブラン=ラパンは、通称“白ウサギ”と呼ばれていて、このお話の中でも「不思議の国のアリス」の白ウサギと同じような役割なので。このお話の中では、アリスのいた現代、僕らのいるクレイドルという、二つの世界が存在しているんですね。クレイドルでは、「赤の軍」と「黒の軍」が対立しておりまして・・・ほらっ、この先はちゃんと自分で説明して(笑)!
宮城:ははは(笑)!クレイドルからアリスのいた現代の世界・・・“科学の国”に帰るチャンスは1ヶ月に一度しかないんですね。その1ヶ月間、アリスは「恋をしてはいけない」と忠告を受けます。その1ヶ月間、黒の軍がアリスの身を預かることになり、僕の演じるフェンリル=ゴッドスピードがアリスを1ヶ月守り抜くと誓うんですが・・・というところから始まる物語です。
室:うまく圧縮したね(笑)。
――本番に向け、それぞれどのように役作りをされていますか?
宮城:フェンリルという役は、戦いが大好きなんですけど、ただ好きだから戦っているのではなく、過去を踏まえて、誰かを守るために戦うのが好きなんです。相手は殺さないと誓っていて、すごく芯のある人間です。でも、普段はチャラチャラして見える。演出家の大関(真)さんには「前半はパリピで作って」って言われたんですよね(笑)。
室:・・・どんなオーダーやねん!そんな演出家おるか(笑)?
宮城:本当なんですよ(笑)。だから、アリスに対しても最初はすごく調子いい感じなので、アリスのフェンリルへの第一印象はよくはないんです。でも、気の利いたことを無意識でやる、すごくかっこいいキャラクターなので、僕は大好きですね。
でも、語尾に「~ぜ」とか言うキャラクターなので、最初どうしようって思ってました。普段、あまり使わないじゃないですか。でも、稽古を重ねていくうちに自然に使えるようになってきました(笑)。
室:普段から「稽古、やろうぜ!」って言ってるやん(笑)。
宮城:あっ、使ってるかもしれない(笑)。今回、なるべく稽古場でもフェンリルという役を意識しようと思っているんです。フェンリルとして、アリス役の(竹内)夢ちゃんとコミュニケーションを取るようにしたり。恋愛ゲームと呼ばれるジャンルの作品ですが、この物語はただ甘いだけじゃなく、観ていて気持ちのいいものだと思うんですね。だから、夢ちゃんとも、フェンリルとアリスがこの二人で良かったと思われる作品にしていこうと言って、稽古に臨んでいます。
――堂本さんが演じるレイ=ブラックウェルは、フェンリルの親友であり、黒の軍の若きキングですが、どのようなことを意識されていますか?
堂本:原作のゲームは、ルートによってその人の見せる面などが少しずつ変わるので、レイという人物をどう捉えればいいのか、最初は難しいなと思っていました。でも、さっき宮城さんが言っていたように、この舞台では、ただ甘い恋の物語を描くだけでなく、フェンリルとレイの間にある男同士の熱い関係や、赤の軍と黒の軍の戦う理由など、いろんな要素が盛り込まれているので、その中でレイとして“自由”であるためにどうすればいいのかを考えながら、稽古をしています。
――ちなみに、ゲームはプレイされていますか?
堂本:はい・・・レイルートしか、やっていないんですけど・・・。
室:ちょっと待って、今回の舞台レイ編(笑)?!
堂本:フェンリルルートはこれから、これからです(笑)。
宮城:俺もまだフェンリルルートしかやってないから何も言えない・・・(笑)。
室:二人はええやん!ブラン、まだ配信されてないで・・・。だからフェンリルルート3周目突入。
宮城・堂本:(爆笑)!!
――フェンリルルートとしての舞台で、それぞれのキャラクターへの印象が変わるかもしれないですね。
室:ゲームやっている方は、実際に僕らが演じているのを観て、担当が変わるかもしれないですからね。
宮城:推しがね!
堂本:変わる可能性ありますね~。
室:大海(将一郎)は自分で言うてたで。「皆、ルカ推しになるハズ!だっておみちゃん(が演じるん)だもん」って。あいつ、自分のことおみちゃんって言うんですけど。なりきって言ってて、かわいいなと思いました(笑)。
宮城:演じる側も、いい意味で我が強いというか、役者だなって思う方々が揃っていますからね。今回はフェンリルとアリスがフィーチャーされる話ですが、それは個性豊かな先輩たちが世界観を作ってくれる上に成り立っているので、本当に感謝しながらやっていきたいと思います。
――そんな皆さんの、舞台で動き出す姿が楽しみです。今回、歌や殺陣もかなり盛り込まれているそうですね。
宮城:たくさんありますよ~!歌って踊って、殺陣もあって!盛りだくさんです。
堂本:特に、歌はブランがすごいですよ。
室:いやいやいや、僕も歌いますけど、それぞれが、違うジャンルの曲を歌っているので、きっとファンの方には「このキャラにこの曲すごい合う!」とか思っていただけると思います。個人的には、フェンリルとアリスの“あの曲”がね・・・。いつも、稽古の前にアップがてらダンスや歌の返しをしているんですけど、そこで二人が一生懸命その曲を練習しているのを見ると、自分もがんばらな・・・と思います。
宮城:室さん演じるブランは、起承転結の「起」をほぼ担ってますからね。
室:・・・今、すごく肩の荷が重くなりましたよ(笑)。
宮城:大関さんがおもしろいこと言ってたんですよ。「ブランは取扱説明書」って。
室:(笑)!
堂本:トリセツ、大事。めっちゃ大事です(笑)。
室:僕、何かと私生活でもそうなんですけど、責任感が出てくると、その責任を重荷と思うのではなく、楽しもうって思うんで。ちゃんとお客さんを引き込みたいと思います!
――公開されたビジュアルも、作り込まれていてとても美しかったです。
堂本:この世界観ならではですよね。僕らも、あの衣裳で動くとどう見えるのか、楽しみです。殺陣も、その表現の一つになっていて、美しいものになっているんですよ。セットもすごいし。
室:華やかだよね。目の保養になるというか(笑)。多分ね、劇場入って舞台を観た瞬間に「わあっ・・・!」て、ちょっと息を飲むんじゃないかな。
――それぞれが思う見どころや好きなシーンを、ちょっとだけ教えてください。
宮城:フェンリルルートには、アリスを一度元の世界に帰らせるという出来事があるんです。帰したくないんですけど、危険だからと突き放す。アリスは帰りたくない、一緒に戦うと言っていて・・・このシーンが、二人の距離が近づく過程を踏まえての決断、お互いの切ない想いが交差するシーンなので、すごく気持ちが入ります。そこが大好きですね。
堂本:僕は、レイとフェンリルの二人のシーン。過去のある事件がきっかけで、黒の軍に入隊するところです。二人の戦う理由がそこで見えてくるんですけど、ぜひ注目してほしいですね。個人的には、ブランさんの・・・。
室:ちょっとちょっと、先に言わないで(笑)。
堂本:フェンリルのいないところで、アリスに「罪な男だね、アイツは」みたいなことを言うシーンが好きです(笑)。
宮城:あ~、確かにあそこ好き(笑)!
室:ブランもアリスとのシーンが多いんですよ。どの役に対しても夢ちゃんがとても自然でいてくれるので、身を委ねています。どういうシーンかは、ぜひ観てください(笑)。
――今回、皆さんが抽選で選ばれたお客様に“イケメン”な台詞をささやくアフターイベント「魅惑のティーパーティ」(日付限定)が行われるそうですね。ぜひ、意気込みも“イケメン”にお願いできればと・・・。
宮城:イケメンな意気込み?!
堂本:え~、どう言えばいいんだろう・・・。
室:ちょっと待ってくださいね、今、頭をフル回転させています(笑)。
(しばし悩むお三方)
堂本:整いました!いきますね。「お前が、この『イケメン革命◆アリスと恋の魔法THE STAGE』を観に来てくれるというなら、俺たちは絶対に楽しませると誓ってやる」・・・どうでしょう!
室:すごくいい!
宮城:なるほど、そういう感じでいくのか・・・。
室:慣れてへんからね、こういうの・・・。
宮城:何としても最後にならないようにって思ってるんだけど、どう言えばいいのか浮かばない・・・(笑)。僕、今回あまり甘い台詞がないのが好きで・・・。
堂本:そうやって逃げようとしているね(笑)?
室:あっ、整いました!
宮城:ああ~(頭を抱える宮城さん)!!
室:僕からは、ブランとして簡潔に一言。「おいで、魔法の国へ」とお伝えさせていただきます!
堂本:いい、とてもいいですね(拍手)!
室:ブランが僕の中をカーッと駆け巡りました。
――とてもいいお言葉をありがとうございます!では、最後に宮城さん、お願いします(笑)。
堂本:がんばれ!
室:乗り越えていかな!乗り越えて、もっと大きくならな!!
宮城:はい・・・!じゃあ、フェンリルとして皆様へ。「観ようか迷っている方も、すでにチケットを取ってくださっている方も、何度も観に来てくださる方も、お前が来てくれたら、俺、もっとかっこよくなれる自信あるわ。・・・来てくれるよな?OK?」・・・いやこれ、難しい!大丈夫かなこれ・・・(笑)!!
――無茶振りしてしまってすみません(笑)。ありがとうございました!
宮城:本番、がんばります!ぜひ楽しみにしていてください~!!
◆公演情報
『イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のエース フェンリル=ゴッドスピード』
1月10日(水)~1月14日(日) 東京・博品館劇場
【原作】CYBIRD CYBIRD「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」
【演出・脚色】大関真(劇団 SET)
【脚本】斎藤栄作
【出演】
「戦闘狂×ラッキースター」フェンリル=ゴッドスピード役:宮城紘大
「俺様×クール」レイ=ブラックウェル役:堂本翔平
「世話焼き×食えない大人」シリウス=オズワルド役:橋本真一
「可愛い系一匹狼×人見知り」ルカ=クレメンス役:大海将一郎
「オネエ(?)×喧嘩上等」セス=ハイド役:松本ひなた(Candy Boy)
「冷徹×ツンデレ」ヨナ=クレメンス役:前内孝文
「温和×腹黒」エドガー=ブライト役:前田大翔(Candy Boy)
「孤高×天才肌」ゼロ役:薫太
「ワイルド×だるい系ドクター」カイル=アッシュ役:田中彪
「天然×女たらしな紳士」ブラン=ラパン役:室龍規
「毒舌×大人な子ども」オリヴァー=ナイト役:古賀瑠
「ミステリアス×照れ屋」ハール=シルバー役:久保田幸貴(JBアナザーズ)
「小悪魔×ヤンデレ」ロキ=ジェネッタ役:服部武雄
「カリスマ×サディスト」ランスロット=キングスレー役:塩川渉
アリス役:竹内夢
(C)CYBIRD (C)2017 イケメン革命THE STAGE 製作委員会
(撮影/エンタステージ編集部)