初主演、初殺陣・・・松村優の“初”づくし『イケメン革命』黒のキング稽古場レポート

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2018年9月6日(木)に東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて『イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル』が開幕する。人気スマホ恋愛ゲーム「イケメンシリーズ」の「イケメン革命◆アリスと恋の魔法」を原作とした舞台化第2弾となる本作で、主演を務めるのは松村優。これが初主演となる松村のコメントを交えながら、稽古の様子をレポートする。

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物語は、19世紀ロンドンから始まる。ある日、白ウサギに似た紳士を追いかけた少女アリスは、異世界に迷い込んでしまう。そこは、科学の代わりに魔法が発達したもうひとつの世界「クレイドル」だった。クレイドルでは、トランプの紋章を掲げる「赤の軍」と「黒の軍」の覇権争いの真っ只中で・・・。

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取材時に行われていたのは、通し稽古に向けた返し稽古。場面を区切りながら、細かな確認が繰り返されていた。稽古場の中央で、松村は真剣な表情で剣を振るう。アンサンブルメンバーと話し合いを重ね、より鋭くなる切っ先。周囲で観ていた黒の軍のキャストは「フー!って入れようか(笑)?」などと声をかけ、松村のテンションが自然と上がるよう、稽古場の空気をあたためていた。

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松村が演じるレイは、若くして黒の軍を束ねる“キング”。クールだが、誰に対してもフランクで、年上年下問わず、人望を集めている青年だ。そんなレイを演じる上で、松村は「作品と自分の状況がリンクする気がしています」と語る。

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年上のキャストも多い中で主演を背負い、最初は稽古場でどう振る舞えばよいのか悩んだという松村だが、「演出の米山(和仁)さんから『座長は背中で語るのが一番だよ』って言われ、それが若くしてキングという立場になったレイにもハマるなと思ったんです。先輩方も『何でも相談乗るよ』って言ってくださり、それがまた黒の軍のみんなとの関係性にも重なって、思いっきり取り組めるようになりました」と周囲に支えられ、主演としての自信をつけてきたようだ。

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本作は“恋愛”を描いた作品だが、アクションシーンも多い。第1弾の主人公となっていた黒の“エース”フェンリル=ゴッドスピード(小南光司)は2丁拳銃を操り、黒の“クイーン” シリウス=オズワルド(橋本全一)は体術で相手をねじ伏せる。同時多発的に、舞台のあちこちで複雑なアクションが繰り広げられ、ファンタジックな世界観の中に迫力を感じさせた。もちろん、小道具の置き場所などにもしっかり配慮し、安全面も細かく確認していく。

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殺陣も初挑戦となる松村だが「子どもの頃から、剣を傘に見立てて、誰もいないところで仮想の敵とよく戦っていたんです(笑)。初めての挑戦になりますが、かなり密なアクションと細かいところまでアクロバティックで、臨場感のある動きをつけていただきました!がんばりたいと思います」と気合い十分。

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一方で、レイの衣裳の特徴である“羽織ったコート”の扱い方には若干苦戦していると苦笑い。「剣を扱いつつ、コートも・・・というのが、結構難しくて。でも、バサッてうまく翻るとかっこいいですし、観ていてもやっていても楽しい場面が作れると思います」という松村の、華麗な“コート捌き”に期待したい。

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動きの確認をしながらしっかりコミュニケーションを取り、とても雰囲気の良い黒の軍。稽古の合間にも、今回のアリス役を演じる青木志穏を交えながら、話し合いを重ねたり、短剣を太ももにくくりつけてやたらセクシー(?)な格好になってしまったセス=ハイド役の白石康介にツッコんだり、猫のモノマネをするルカ=クレメンス役の荒一陽をイジったり。

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対する赤の軍は、また少し違った雰囲気の“チーム感”を醸し出していた。何と言っても、圧倒的なカリスマ性を持って赤の軍を統べる“キング”ランスロット=キングスレーの存在は大きい。ランスロットを演じる丘山晴己のよく通る声のもとに、ヨナ=クレメンス(大見拓土)、ゼロ(薫太)、カイル=アッシュ(田中彪)、エドガー=ブライト(前田陸)が集うと、黒の軍とはまた違う圧を感じるシーンが生まれた。

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そして、通称“チェシャ猫”ロキ=ジェネッタ役の服部武雄、この物語の水先案内人とも言えるブラン=ラパン役の室龍規の登場シーンは、二人とも前作からの続投ということもあり、かなり仕上がっている様子。二人が物語の中でどのように動くのか、注目だ。

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また、前作でも印象に残った音楽の良さは、本作でも健在。恋と魔法の世界を惜しみなく盛り上げてくれる。アクション然り、華やかなダンス然り、前作よりもすべての面でパワーアップをして、レイとアリスの恋物語を盛り上げる。

「好きな人を命がけで守るという世界観が、本当に素敵だなと思います」と松村。恋愛は、一人では成立させられない。「アリス役の青木さんは、本当にお芝居が素晴らしく、気持ちを100%で受け止めて、100%で返してくれるんです。だから、僕もその時その時で感じたことでぐっと心を動かして、人を好きになっていくという段階を丁寧に演じたいと思います」と、意気込んだ。

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初主演、初殺陣、初の恋愛モノ・・・松村にとっての“初”がたくさん詰まったこの作品で、また一段上がった姿を見せてもらえそうか?と聞くと、「見せたい、ですね・・・見せたいです!」と力強い答えが返ってきた。

最後に、「演じている僕も楽しく、本当に素敵な作品なので、原作ゲームを知っている方でも、全然知らない方でも、きっと『恋っていいな』と思っていただける作品になると思います。皆さん、劇場にはぜひアリスちゃんになって、会いに来てください。客席まで、100%の気持ちを届けます!」とメッセージをくれた松村。素敵な恋の幕開けは、もうすぐだ。

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『イケメン革命◆アリスと恋の魔法 THE STAGE Episode 黒のキング レイ=ブラックウェル』は、9月6日(木)から9月11日(火)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演される。なお、本公演には「愛されルート」「愛するルート」2つのマルチエンディングが儲けられている。詳細は、公式HPにてご確認を。

【公式HP】http://legendstage.jp/ikemen-kakumei/
【原作HP】http://ikemen.cybird.ne.jp/of/title/kakumei/original/

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(C)CYBIRD/イケメン革命THE STAGE製作委員会

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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