『RENT』ロジャー役のユナク(超新星)にインタビュー!「日本のクリエイター、キャストの皆さんと仕事が出来るのは最高の幸せ!そして挑戦です」

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1990年代の終わりにNY・イーストビレッジで生きる若者たちの姿を描いた伝説のミュージカル『RENT』が2015年9月、日比谷シアタークリエに帰ってくる!オリジナル版の演出家、マイケル・グライフによる新演出バージョンでの上演となる今回、ドラッグや自身の才能と向き合い、苦しみながらも生きようとするロックシンガー・ロジャーを演じるユナク(超新星)に今の思いを語って貰った。

ユナク(超新星)『RENT』

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――日本でミュージカルの舞台に立たれるのは『ON AIR~夜間飛行~』以来になりますが、『RENT』のオーディションを受けようと思われた理由を教えていただけますか?

実は僕、ミュージカル俳優になるのが夢だったんです。日本の大学に留学していた時にモデルの仕事にスカウトされ、その後超新星のメンバーとしてデビューする事になったのですが、その時に事務所の社長に「何が一番やりたいの?」と聞かれて迷わず「ミュージカルです!」と答えたくらい。
そうして超新星として色々な活動を続けるうちに、韓国でミュージカルの劇場が沢山あり、多くの作品を生み出している「大学路」の劇場の舞台に立つことが叶いました。ここで出演した『あなたの初恋探します』が好評を頂き、日本での上演も実現して僕もアミューズ・ミュージカルシアター(現・Zeppブルーシアター六本木)の舞台に立たせて頂いたんです。

それが『ON AIR~夜間飛行~』の出演に繋がり、『RENT』のオーディションを受けるきっかけにもなりました。これは本当に光栄なことですし、日本のクリエイター陣と組むことは魅力的であると同時に最高のチャレンジだと思い、何とか挑戦したい!トライしたい!と強く思ってオーディションを受けることを決めました。

――とても強い思いがあっての挑戦だったのですね。オーディションはいかがでしたか?

『RENT』のオーディションを受けようと決意してから、自分なりに準備も進めていたのですが、丁度オーディションの時期にドラマや舞台でかなりスケジュールがタイトだった事もあり、オーディション会場に入った所で頭が真っ白になってしまったんです。うわあ、どうしようと一瞬混乱したのですが、相手役の二人(ミミ役のジェニファー/Sowelu)がとても誠実に、真面目にロジャー役の僕と向き合ってくれて僕も何とか集中する事が出来ました。
『RENT』は楽曲が素晴らしいので、オーディションでロジャーのナンバーを歌う度に「この役を演じたい!」という思いがどんどん強まっていきましたね。

――2008年上演の『RENT』にはユナクさんと交流があるKさんも出演されています。

そうですそうです!僕、ロジャー役に決まった後にKさんも日本でロジャーを演じていたと知って凄くびっくりしたし嬉しかったんです!実はKさんとは同じ隊に居て、中でも何度か顔を合わせていたんですよ。SNSをチェックしていた時に、ファンの方から「ユナク、Kさんも同じ役を演じていたよ」と教えて貰って「ま、マジか!」と(笑)。Kさんとはまた違うロジャーをお見せできるようもっと頑張らなければ、と更に気合いが入りました!

――ユナクさんにとって、ロジャーとご自分とが近いと感じるのはどんな部分でしょう。

僕も曲を作ったことがあるので、シンガーソングライターであるロジャーの音楽に対する情熱は良く分かりますし、ドラッグで身を持ち崩すミミを献身的に支えようとする彼の愛情深さは自分との共通点かな、と思います…ちょっと照れますね(笑)。ロジャーの衣裳プランも見たのですが、カッコ良くて大好きです。

ユナク(超新星)『RENT』

――衣裳と言えば、ロジャーはタンクトップになる場面もありますよね。それに合わせて上半身を中心にかなり鍛えていると伺いました。

頑張ってます!(笑顔)。時間があると身近なものを使って筋トレをしているんですよ。

――『RENT』カンパニーの他のメンバーとはもうお会いになりましたか?

オーディションの時に一緒だったミミ役の二人(ジェニファー/Sowelu)とは今日も会って(注:この日は一部キャストのビジュアル撮影日)更に仲良くなりました!特にジェニファーとは待ち時間で一緒になった事もありいっぱい話が出来ました。二人とも明るくオープンな性格なので、ロジャーとミミとして一緒の舞台に立たせて貰うのがとても楽しみです。エンジェル役のIVANさんとはテレビ番組の収録現場でご一緒させて頂いたことがあるんですよ。

――そしてユナクさんがとても会いたいのは”あの方“ですよね?

はい!今回はWキャストという事で一緒にロジャーを演じさせて頂く堂珍嘉邦さんにお目にかかるのを凄く楽しみにしています。僕が日本の大学に留学していた頃からCHEMISTRY(ケミストリー)の大ファンで、オーディション番組時代も欠かさず見ていましたし、デビュー曲の「PIECES OF A DREAM」からずっとCHEMISTRYの楽曲を聞き続けているんです。

――お稽古場での対面が楽しみです。

そうですよね…どうしよう、緊張してきた(笑)。僕、ライブでもリラックス出来ているし、あまり緊張しないタイプなんですけど、堂珍さんとお会いしたら…うわあ、ちょっとヤバいですね(笑)。本当に好きで、カラオケでもCHEMISTRYの歌ばかり歌っているんです。

――堂珍さんもそんなユナクさんに会うのを楽しみにされていると思います。

だとしたら本当に嬉しいです!幸せです!

――ユナクさんはとても日本語がお上手ですが、愛知大学に4年間留学なさっていたんですよね。名古屋での生活はいかがでしたか?

僕、本当に名古屋が大好きで、ライブやプロモーションで名古屋を訪れるときはいつもワクワクします。

――名古屋めしでは特にひつまぶしがお気に入りとか。

ひつまぶし、美味しいですよね~ 鰻、大好きです!あと、味噌煮込みうどんも好きで良く食べていました。実は僕、辛い物がちょっと苦手で(笑)、日本の食べ物が凄く口に合うんです(笑顔)。

――『RENT』が始まると日本での長期滞在がスタートしますね。

大学への留学以来、日本に長期滞在できるのは初めてですので、今から色々なことが本当に楽しみです。『RENT』の稽古で様々な刺激を受けるのもそうですし、第二の留学、という感じでしょうか。

――超新星内では“お母さん”と呼ばれているユナクさんですが『RENT』への出演が決まって、何かメンバーの皆さんからリアクションはありましたか?

お母さん…(笑)そう、僕なかなか口うるさいんですよ(笑)。今回『RENT』のオーディションを受けて、その結果が出た時にメンバーから「凄いね、やったね!」って褒められたんです。ゴニルからは電話がかかって来て「お兄ちゃん凄いよ、『RENT』は最高の作品だよ!」って。
メンバーが韓国の現場で他の仲間たちに「ユナクが日本の『RENT』に出るんだ!」って自慢してくれているみたいで、それも照れ臭いながら凄く嬉しいです。

確かにこれまでも日本で舞台に立たせて頂きましたが、今回のように日本のスタッフ、キャストの皆さんと一緒に作品を作って行くのはこれが初めて。メンバーの期待を裏切らない為にも頑張らないとな、と思います。忙しいとは思いますが、メンバーにもぜひ僕のロジャーを観て貰いたいですね。

――超新星のシングル『きっと』のPVはお台場の日本科学未来館で撮影されていましたね。

はい、でもあの日は休館日だったのでプラネタリウムや中の施設を見学する事が出来なかったんです、残念!僕、日本の“道”が大好きで来日する度にいろいろな“道”を歩くんですね。中でも特にお気に入りなのが表参道で、あそこを歩いているとテンションが上がります(笑)。

――では最後に『RENT』でユナクさんのロジャーを観るのを楽しみにしている方に向けて、熱いメッセージをお願いします。

熱いメッセージの為に、今日は赤い服を着てきました!…あ、また親父ギャグを言ってしまった(笑)。超新星ファンの方たちも、『RENT』というミュージカルを愛している方たちもとても楽しみに開幕を待って下さっていると思います。僕自身もどこまでロジャーとして舞台の上で生きられるのか今からとても楽しみです。

今はあえて映画版の『RENT』しか観ないようにしています。それは僕の…ユナクのオリジナルのロジャーを創りたいから。今回、日本のスタッフやキャストの方たちと仕事が出来るのをとても嬉しく思っています。セリフの日本語をどう表現していくかが僕の課題の一つですが、開幕までにはそれをきっちり形にしてお届けできるよう頑張ります。ぜひ劇場にいらして下さい!

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都内のスタジオで行われた『RENT』のビジュアル撮影。忙しい合間を縫ってユナクは私たちのインタビューに答えてくれた。スーパーアイドルでありながら、作品やカンパニーに対して常に謙虚な姿勢で語る彼の目は純粋さに溢れ、これから始まる“第二の留学”について嬉しそうに話す姿はその場の誰をも虜にした。
この真っ直ぐで明るいオーラをまとう彼が、挫折をし、底辺から這い上がろうとNYでもがく青年・ロジャーをどう演じるのか…今から9月の開幕が楽しみでならない。

『RENT』

ミュージカル『RENT』は、2015年9月8日(火)~10月9日(金)、東京・日比谷シアタークリエにて上演。

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