演劇プロデューサーの細川展裕と浅生博一が、演劇と落語を掛け合わせた「演劇×落語=演劇作品」を創作する新企画「H&Aプロデュース」を立ち上げた。その第1弾として、古典落語「死神」をベースにした舞台『死神』が、2026年4月に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、5月に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演決定。
作・演出は倉持裕、脚本協力として噺家の立川志の春が参加。主演は牧島輝が務め、水野美紀、樋口日奈、浅利陽介、玉置孝匡、香月彩里、そして立川志の春が出演する。

「演劇×落語=演劇作品」の新企画が始動
演劇プロデューサーの細川展裕(イニシャル「H」)と浅生博一(イニシャル「A」)が、H&Aプロデュースを立ち上げ。二人が立川志の春の落語会を観劇し、その新作落語の数々に心酔したことから、「演劇と落語を掛け算した演劇作品を創作しよう」という着想を得て、本企画が始動した。
近年は落語ブームが若年層にも広がりを見せる中、3次元の演劇に古典芸能である落語を掛け合わせるシリーズの第1弾として、三遊亭圓朝の「死神」をベースにした新たな演劇作品を創作する。
作・演出・倉持裕×脚本協力・立川志の春が初タッグ
本作のベースとなるのは、古典落語の「死神」。借金苦の男が死神に出会い、死期が迫る人を見分ける術を授かって医者として成功するが、禁を破ったことで自らの命を奪われてしまうという物語だ。噺家によってサゲ(オチ)が十人十色であることも魅力の一つで、本作がどのような結末を迎えるのか注目だ。
作・演出は、劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」を主宰し、舞台から映像まで縦横無尽の活躍を見せる倉持裕。今作で初の落語コラボレーションに挑む。脚本協力には、古典から新作、英語落語まで幅広く手掛ける噺家・立川志の春がクレジット。志の春は出演者としても参加し、倉持と共鳴しながら、エンターテインメント要素満点の演劇(ちょいと、音楽劇)として進化させる。
主演・牧島輝、共演に水野美紀ら豪華キャストが集結
主演を務めるのは、近年『ハムレット Q1』『明日を落しても』、ミュージカル『十二国記』など名だたる演出家の元で鍛えられ、目覚ましい活躍を見せる牧島輝。立川志の春によれば、牧島は「貧しく金にだらしない、欲の塊のようなロクデナシ男の主人公」を演じるという。
その相手役となる死神役を務めるのは、シリアスからコメディまでこなし、自身も演劇ユニット「プロペラ犬」を主宰する水野美紀。
共演には、樋口日奈、浅利陽介、玉置孝匡、香月彩里、そして立川志の春が名を連ねた。
H&A プロデュース企画 第1弾『死神』は、2026年4月に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、5月に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演予定。
作・演出・キャスト コメント
作・演出:倉持裕
初めて『死神』を聴いたのは子供の頃、叔母が持っていた六代目・三遊亭圓生の木箱入りカセットテープでした。落語自体に触れたのもこの時が初めてで、語りだけで笑いと恐怖を生み出す話芸に驚き、終盤のゾクゾクを味わいたくて繰り返し聴きました。だから僕にとって落語といえば『死神』です。
一つの肉体が生み出す落語に対し、登場人物分の肉体を用いて表現する演劇の強みがどう活かせるか、そして、すでに様々なバリエーションがある『死神』のサゲに、新たな発明が出来るか、試行錯誤を重ねたいと思います。
脚本協力・出演:立川志の春
死神といやあ落語ファンに大人気の演目。貧しく金にだらしない、欲の塊のようなロクデナシ男の主人公。ボロを着て、みすぼらしい姿の中におかしみと哀愁をたたえた死神。そのロクデナシに牧島輝さん、死神に水野美紀さん。僕が落語で死神をやる場合、絶対に脳内でキャスティングしないお二人です!まだ最終稿は読んでいないのでどんな展開になるのか僕自身も知りません。
が! 尋常ではない死神になること間違い無し DEATH!
H&A プロデュース企画 第1弾『死神』公演情報
| 公演情報 | |
|---|---|
| タイトル | H&A プロデュース企画 第1弾『死神』 |
| 公演期間・会場 | 【東京】2026年4月 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 【兵庫】2026年5月 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール |
| スタッフ | 作・演出:倉持裕 原案:三遊亭圓朝「死神」より |
| キャスト | 牧島輝 樋口日奈 浅利陽介 玉置孝匡 香月彩里 立川志の春 / 水野美紀 |
| チケット情報 | 後日発表 |
| 公式サイト | https://www.h-and-a-planning-shinigami.com/ |
| 公式SNS | X:@HandAkikakul Instagram:shini_gami2026 |







