多くのファンの期待に応え、早くも再演の幕を開けるミュージカル『ビートルジュース』のフォトコールが、2025年5月8日(木)に東京・日生劇場で行われた。
フォトコールには、主演のジェシー(SixTONES)をはじめ、勝地涼、愛加あゆ、清水美依紗、山﨑玲奈、吉野圭吾、瀬奈じゅん、演出の福田雄一が登壇し、公演にかける意気込みや見どころを語った。

待望の再演『ビートルジュース』が帰ってくる!
2023年夏に日本で初演されたブロードウェイミュージカル『ビートルジュース』。ティムバートン監督の映画を原作に、そのファンタジックなストーリーと独特の色彩美を見事にミュージカルに落とし込んだ一作だ。
日本では、主演・ジェシー(SixTONES)×演出・福田雄一のタッグが大きな話題を呼び、奇想天外でユニークな本作の再演が待ち望まれていた。そしてついに、初演から2年の時を経て、予測不可能な化学反応が再び始まろうとしている。
キャストが語る再演への意気込み
2025年5月8日(木)にフォトコールが行われ、主演のジェシー(SixTONES)をはじめ、勝地涼、愛加あゆ、清水美依紗、吉野圭吾、瀬奈じゅん、そして今回からWキャストのリディア役で新たに参加する山﨑玲奈、演出の福田雄一が登壇。
主演のビートルジュース役を務めるジェシーは、再演への思いを問われると、「全国の皆さんに見ていただきたいという気持ちが千秋楽を終えた後にありました。僕個人では絶対に続けていきたいと思っていたので、再演が決まって非常に嬉しいです」と、作品への強い思いを明かした。
アダム役の勝地は、「前回より歌がうまくなっています。それを楽しんでください」と、自らハードルを上げてアピール。デリア役の瀬奈は、「さらにパワーアップしたビートルジュースを楽しんでいただけますよう、一生懸命務めてまいります」と意気込みを語った。
チャールズ役の吉野は、「みんなで力を合わせて、“すんごい”ものを皆さんにお届けできたらいいなと思っております」とコメント。バーバラ役の愛加も、「“すんばらしい”舞台を皆様にお届けできるよう頑張ります」と続いた。
リディア役の清水は、「前回よりもコメディがもっとパワーアップしております。楽しみにしていってください」と見どころを述べた。同じくリディア役をダブルキャストで務める山﨑は、「私は今回初参加なので、とってもワクワクしております」と初々しい笑顔を見せた。
演出の福田は、「今回は初演より10倍面白いと言ってきたんですが、多分8倍ぐらいは…」と笑いを誘い、ジェシーが「足りてないじゃん、2倍!」とすかさずツッコミ。カンパニーの和気あいあいとした雰囲気をうかがうことができた。
再演決定は公演中!?福田雄一が明かす裏話
再演決定時の心境を問われた際、「正確に言うと公演中に再演が決まってたんですよね。なかなか無いですよ」と、福田が驚きの事実を明かした。さらに、「ジェシーが終わって一週間後にカンパニーのみんなを飲み会に招集したんですよ。そこでジェシーが、『全国のみんなが見るまで僕はこれをやり続ける』って酔っ払って言ったんで。そこで多分正式決定なんだと思いますね」と、ジェシーの熱意が再演を後押ししたエピソードを披露。ジェシーも「もちろんでございます。ずっと思ってました」と、その言葉が本心であったことを力強く語った。
周囲からの反響についてジェシーは、「昨日もゲネプロをやらせていただいて、『どんどんものにしてるね』というお褒めの言葉をいただきました。『ジェシーしかできないね』という一言をいただけるので、僕ももっと多くの方に見ていただけたらいいなという気持ちになりました」と手応えを感じている様子。SixTONESのメンバーである森本慎太郎からも、「あれはジェシーにしかできないね」と、お墨付きをもらっているとのことだ。
各キャストが語る、さらなる進化とは?
パワーアップした点について、勝地は冒頭で歌うナンバーを挙げ、「初演の時は最初の音が当たるかどうかが不安だったんです。でも、福田さんから『もっと気持ちでいいんじゃない?音は気にしなくていいよ』みたいに言われて。そこから解放して伸び伸びとやらせてもらってます」と語った。
福田も、「勝地はもう芝居が100点に上手いんで。だからもう絶対そこで歌を引っ張っていけば、絶対上手に聞こえるよって話しました。お芝居の100点に引っ張られて歌も100点になります」と太鼓判。
瀬奈は、「体張ってます。めちゃくちゃ張ってる。前回は40代だったんですけど、今回50代になって、かなり年齢を感じております。でも頑張って息切れしながら走っております」と、パワフルなステージを予感させた。吉野も、「走る量が増えたんですよ。なんか全体的にすごく走ってる感じ」と同意し、舞台全体のエネルギッシュな様子が伝わってくる。
愛加は、「福田さんに『楳図かずおみたい』って言われてるシーンがあるんですけど。楳図かずお節で頑張りたいと思います」と気になるコメント。「人間を驚かすために怖い声を出す練習をするシーンで、その声を出す時の顔がもう完全に楳図かずおの漫画なんです」と福田が解説し、笑いを誘った。
清水は初演を振り返りながら、「前回のビートルジュースでは一番真面目な役だったんです。でも今回はリディアもコメディ要素が増えて。キャラクターを乗せてコメディをやるっていうのがすごく挑戦だったと感じてます」と苦労を語った。前回は周囲の演技に笑わされるばかりだったそうだが、「いざ自分でやってみると難しいなって思うので、本当に尊敬してます。皆さんのこと」と共演者へのリスペクトを口にした。
今作から参加となる山﨑は、「私は今回から初参加させていただいて、進化しかないな!みたいな感じなんですけど(笑)自分が大好きな曲を歌わせていただけるだけで、もう幸せです」と、喜びに溢れる笑顔を見せた。
ジェシーは自身のパワーアップについて、「絶対的にしてます。ちょっと力を抜いたり、出すところは出したりっていう切り替えを考えながら、体の動きとかも意識しながら、稽古場で適当にやりながら。いい意味でね(笑)ちょうどいいってことです!」と、余裕と自信をのぞかせた。
福田はジェシーの演技について、「僕はジェシーには何も言わないで。ジェシーは自由にやってもらうのが一番面白い役者さんです。なんか言ってもあんまり聞いてくれないんで(笑)」と冗談めかして語ると、ジェシーは「聞いてます!聞いてるけど忘れちゃうんですよ!」とお茶目な姿を見せた。
福田はさらに、「ふざけることで成立する役ってなかなかないと思うんですよ。特にミュージカルで。だからビートルジュースは多分ジェシーにしかできないんじゃないかなって思うんですよね。初演の時にミュージカルの役者さんもたくさん見に来てくれたんですけど、『僕もビートルジュースはやりたいとは思うけど、これはもうジェシーにしかできないと思うのが本当に悔しい』って言ってくれたんですよ」と、ジェシーのビートルジュース役を絶賛。
早くも再々演の可能性について問われると、福田から「ジェシーが稽古中にみんなでご飯食べてる時に『次いつ空いてます?』って(笑)スケジュールだけは聞かれますね」と、早くも先の展開に期待を持たせるコメントで締めくくった。
ますます勢いの増したミュージカル『ビートルジュース』は、2025年5月9日(金)から5月28日(水)まで東京・日生劇場、6月4日(水)から6月29日(日)まで大阪・新歌舞伎座にて上演予定だ。
ミュージカル『ビートルジュース』公演概要
ミュージカル『ビートルジュース』公演概要 | |
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タイトル | ミュージカル『ビートルジュース』 |
作詞・作曲 | エディ・パーフェクト |
脚本 | スコット・ブラウン & アンソニー・キング |
演出 | 福田雄一 |
翻訳・訳詞 | 福田響志 |
出演キャスト | ビートルジュース役:ジェシー(SixTONES) アダム役:勝地涼 バーバラ役:愛加あゆ リディア役:清水美依紗、山﨑玲奈(Wキャスト) チャールズ役:吉野圭吾 デリア役:瀬奈じゅん可知寛子、小山侑紀、高橋卓士、伯鞘麗名、横山達夫 岡本拓也、坂元宏旬、竹内真里、中嶋尚哉、堀江慎也 植村理乃(スウィング)、米澤賢人(スウィング) |
公演期間・会場 | 【東京公演】2025年5月9日(金)~5月28日(水) 日生劇場 【大阪公演】2025年6月4日(水)〜6月29日(日) 新歌舞伎座 |
公式サイト | https://www.musical-beetlejuice2025.jp/index.html |
公式X(旧Twitter) | @musicalbj2025 |