チャールズ・ディケンズの不朽の名作『二都物語』が、日本初上演から12年の時を経て再演されることが決定した。核となる登場人物3人は、初演から続投する井上芳雄と浦井健治、新キャストとして元宝塚歌劇団宙組トップ娘役の潤花が演じる。潤花は、これが退団後初のミュージカル出演となる。
『二都物語』は全世界で発行部数 2 億冊超!チャールズ・ディケンズ不朽の名作
『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』など、チャールズ・ディケンズの小説はこれまで世界各国で舞台化されてきた。『二都物語』は、そんなディケンズの代表作の一つである。これまでに全世界で2億冊以上発行され、2007年にアメリカでミュージカル化された。翌年にはブロードウェイに進出し、2012年には韓国でも上演されている。
物語の舞台は、18世紀のイギリスとフランス。フランス革命期の激動の中、2人の青年と 1 人の美しい娘、二国の間で繰り広げられるドラマティックなロマンスを描く。
18 世紀後半、17年間バスティーユに投獄されていた父と再会するため、イギリスから娘が一人フランスへと向かう。父と共にロンドンへ戻る途中、スパイ容疑をかけられたフランスの亡命貴族と出会うことに。その危機を救ったのは、亡命貴族と瓜二つの弁護士だった。3人は親交を深めていくが・・・。
『二都物語』キャストは?井上芳雄、浦井健治らは続投
主人公の弁護士シドニー・カートンを演じるのは井上芳雄。フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニーは浦井健治。二人は初演からの続投となる。
その 2 人から想いを寄せられる、美しく心優しい女性ルーシー・マネット役にはチャーミングな雰囲気と華やかなダンスで注目され、2023年6月に宝塚歌劇団を退団した潤花が抜擢された。
そして、ルーシーの父でバスティーユに17年間投獄されていたドクター・マネット役に福井晶一、ドクター・マネットの元使用人で貴族を恨むドファルジュ役に橋本さとし。福井、橋本も初演より続投となる。
さらに、ドファルジュの妻で貴族に深い恨みを抱くマダム・ドファルジュ役には未来優希、ダーニーの叔父で市民を酷く虐げるサン・テヴレモンド侯爵役には岡幸二郎、小悪党バーサッド役には福井貴一、墓堀りのジェリー・クランチャー役には宮川浩が決定した。
翻訳・演出は鵜山仁が担当。上演時期は2025年5月、明治座にて。詳細は続報を待とう。