2022年12月7日(水)より上演されるミュージカル『スクルージ~クリスマス・キャロル~』の製作発表が、11月21日(月)に開催され、主演の市村正親ほかカンパニーメンバーが、本作の楽曲をメドレー形式で3曲披露した。
本作は、「オリバー・ツイスト」「二都物語」などでも知られるイギリスの文豪チャールズ・ディケンズの名作「クリスマス・キャロル」を原作にしたミュージカル映画(1970年公開)をもとに、映画同様レスリー・ブリカッスが脚本・作詞・作曲を手掛け、1992年に舞台化されたもの。
物語の舞台は、19世紀半ばのロンドン。クリスマス・イブを迎えた街は賛美歌が流れ、陽気な賑わいを見せていた。しかし、金貸しを営むスクルージはひたすら不機嫌。クリスマスなんか大嫌い。金、金、金!ドケチな彼は今宵も借金の取り立てに勤しみ、献金を拒み、人々に嫌われるばかり。そんな彼のもとに深夜、かつての親友の亡霊とクリスマスの精霊たちが現れる。
彼らはスクルージを過去、現在、未来の旅へと連れていく。幼い頃の楽しかったクリスマス、愛する人との幸せな日々と別れ、身近な人々の慎ましい暮らし、そして思いもよらない未来の自分・・・。クリスマスの朝、スクルージは新たなスタートを決心する。夢と希望、愛を胸に街へ向かい、おもちゃや七面鳥、「借金帳消し」のクリスマスプレゼントを人々に贈る。大切な人と心からクリスマスを祝うスクルージは――。
日本では1994年に初上演され、2013年にホリプロ製作としてリニューアルしてから2015年、2019年と再演を重ね、この度3年ぶりの上演を迎える。今回は、これまでのホリプロ版『スクルージ』にはなかったシーンや演出を施した新しい『スクルージ』になる予定だ。
まず披露されたのは本編でも1曲目に歌われる「オープニング~クリスマス・キャロル~」。いよいよクリスマスを翌日に控えたイヴの晩。街にはクリスマスを祝う聖歌隊や家路を急ぐ人々が溢れている。各々のキャラクターの扮装に身を包んだメインキャストと、カンパニーメンバー一同が華やかな合唱を披露した。
続いて「メリークリスマス!」という掛け声とともにサンタ姿の市村スクルージが登場。本作のメインナンバー「どうもありがとう」と、スクルージが自らの生涯を振り返り気持ちを新たに歌うソロナンバー「もう一度はじめるぞ」を歌い上げた。
本作に取り組む意気込みとして、市村は「常々芝居というのはひとつの旅をしているようなものだと思っていますが、この物語は一晩のうちに起きる、過去・現在・未来のクリスマスの精霊たちとスクルージが出会うことで変化していく旅を描いたものです。今年は稽古を通してどんな旅ができるのかどんな気持ちが生まれるのか、というのを楽しみに演じたいと思います」と語った。
ミュージカル『スクルージ~クリスマス・キャロル~』は、12月7日(水)から12月25日(日)までて東京・日生劇場にて上演される。
なお、本作は文化庁子供文化芸術活動支援事業対象公演となっており、4歳から18歳までの子どもを対象公演に無料で招待する企画も行われる。詳細は、公式サイトにてご確認を。
詳細:https://horipro-stage.jp/event/scrooge20220707%e2%80%902/
(撮影:渡部孝弘)
ミュージカル『スクルージ~クリスマス・キャロル~』公演情報
上演スケジュール・チケット
2022年12月7日(水)~12月25日(日) 日生劇場
スタッフ・キャスト
【出演】
スクルージ:市村正親
ボブ・クラチット:武田真治
ハリー/若き日のスクルージ:相葉裕樹
ヘレン/イザベル:実咲凜音
ジェイコブ・マーレイ:安崎求
クラチット夫人/過去のクリスマスの精霊:愛原実花
フェジウィッグ夫人:今陽子
現在のクリスマスの精霊:今井清隆
フェジウィッグ/未来のクリスマスの精霊:阿部裕
トム・ジェンキンス:神田恭兵
高橋ひろし
中西勝之
さけもとあきら
高木裕和
松岡雅祥
井口大地
家塚敦子
伽藍琳
三木麻衣子
七瀬りりこ
横岡沙季
森田万貴
脇領真央
マーサー・クラチット(Wキャスト):設楽乃愛 長谷川愛鈴
ベリンダ・クラチット(Wキャスト):佐々木咲華 若井愛夏
ピーター・クラチット(Wキャスト):越永健太郎 重松俊吾
キャシー・クラチット(Wキャスト):下井明日香 戸張柚
タイニー・ティム(Wキャスト):奥田奏太 三田一颯
少年スクルージ(Wキャスト):西山遥都 長谷川悠大
街の子ども(Wキャスト):荒井天吾 入内島悠平
<スウィング>
西垣秀隆
尾上菜摘
【原作】チャールズ・ディケンズ
【脚本・作曲・作詞】レスリー・ブリカッス
【演出】井上尊晶
公式サイト
【公式サイト】https://horipro-stage.jp/stage/scrooge2022/
【公式Twitter】@musical_scrooge