2024年8月2日(金)に東京・品川プリンスホテル Club eXにて、舞台『Solliev0(ソッリエーヴォ)』が開幕した。W主演を務めるのは染谷俊之と和田琢磨。初日当日に行われた公開ゲネプロより、その模様をお届けする。
ドラマと舞台の連動企画『Solliev0(ソッリエーヴォ)』
本作は、4月1日(月)よりテレビ神奈川ほかにて放送を開始したドラマ『Solliev0』の舞台連動企画。脚本・演出にほさかようを迎え、ドラマと同じくW主演の染谷俊之と和田琢磨が、異母兄弟の天月春陽と天月冬真を演じる。
そのほかにドラマと同じく久住楓役の井阪郁巳、御子柴千大役の安井一真、新田司役の谷口賢志も出演。さらに、舞台新キャストとして伊藤瑛士役に滝澤諒、水原悠人役に酒寄楓太が加わった。
『Solliev0』ドラマから続く春陽と冬真の愛憎と慟きの果てに待つものとは
舞台版はドラマ版最終回のラストシーンから始まる。財閥系企業「天月ホールディングス」の御曹司・春陽(染谷)と、彼と異母兄弟の兄・冬真(和田)。自分の母親を追い詰めた天月の一族へ復讐するために、冬真が考えた春陽への復讐は「誰よりも信頼させて、そして裏切ること」。冬真の裏切りによって、失意の春陽は街を彷徨い、冬真が抜けたイタリアンレストラン「Solliev0」へとたどり着く。
一方で、冬真は天月ホールディングスを掌握するために新田司の力を借りて動き出すのだった。春陽と冬真、2人の愛憎と慟きの果てに待つものは!? 「Solliev0」を舞台とした最後の“スペシャルメニュー Solliev0”が提供される・・・。
異母兄弟を主役に置いたシリアスでハードな雰囲気を持つサスペンスストーリーとなる本作は、それぞれのキャラクターが春陽の過去の事件や冬真の過去に絡み合いながら、春陽と冬真との関係の決着を軸に描く。
『Solliev0』の物語を臨場感たっぷりに感じられる舞台
円形ステージや客降り、客席側からの登場など、Club eXの特徴を利用した演出の数々によって、ドラマのスクリーンで動いていたキャラクターたちの生の熱量を臨場感バツグンに感じられる舞台となっている。
幼馴染みの虎太郎を殺されたことで信頼していた母親違いの兄・冬真に裏切られ、失意に陥りながらも、楓や新たなる仲間たちに支えられていく春陽の姿を、染谷が悲哀をまといながら、もがき苦しむ様と心の機微を繊細に演じきる。
和田は、天月への復讐のために行動を移し、決意を固めて自らの手も染めていく冬真の鬼気迫る姿を熱演。そんな2人が、春陽と冬真の邂逅から始まる激しい思いのぶつかり合いと慟きを、熱量たっぷりの演技によって観客を魅了する。
さらに、天月の会社のことを常に考え、春陽を支える楓の優しさと忠誠心を井阪が見せれば、ドラマ版2話にゲストで登場した千大を演じる安井と、虎太郎の友達で千大と行動を共にする瑛士を演じる滝澤の2人は、シリアスな展開の多い本作の中でも和らぐやり取りを見せてくれる。
そして、冬真にある理由から近づく悠人の思いを、酒寄が純粋な眼差しで初々しさを出せば、アダルトでワイルドな魅力を持つ司を演じる谷口が、ステージ上で図抜けた存在感を放つ。
ドラマのラストから続く春陽と冬真の思いが激しくぶつかり合う舞台版。2人の慟きの果てに“救い(Solliev0)”はあるのか!?
舞台『Solliev0』は、8月2日(金)から8月12日(月・祝)まで東京・品川プリンスホテル Club eXにて上演。上演時間は約2時間を予定。
舞台『Solliev0』2公演でライブ配信あり
なお、8月11日(日)17:00公演と8月12日(月・祝)13:00公演では、DMM TVにてライブ配信が行われる。
(C)「Solliev0」製作委員会
(取材・文・撮影/櫻井宏充)