2024年7月18日(木)に東京・大手町三井ホールにて、『舞台トワツガイ II』が開幕した。初日当日に公開ゲネプロと取材会が行われ、キャスト全員が登壇し、大西桃香と小山百代が代表してコメントを行った。
ツガイ育成バトルファンタジーRPG「トワツガイ」の舞台化第2弾!
スクウェア・エニックスの「トワツガイ」は、「SINoALICE -シノアリス-」プロデューサー・藤本善也のもと、原作・世界観設定に白本奈緒(ILCA)、音楽に「SINoALICE -シノアリス-」「NieR」シリーズを手掛けた岡部啓一(MONACA)と瀬尾祥太郎(MONACA)のコンビ、オリジナルキャラクターデザイナーに雪醒(ゆきさめ)を迎えて制作されるツガイ育成バトルファンタジーRPG。
本作は、その舞台化として2023年6月に上演され、高い評価を受けた『舞台 トワツガイ』の第2弾となる。
前作同様、ゲームでシナリオ監修を手掛けた松多壱岱が脚本・演出を担当。原作の白本、音楽の岡部、瀬尾、オリジナルキャラクターデザイナーに雪醒という豪華スタッフが名を連ねる。
出演は、前作に引き続き、カラス役を大西桃香、エナガ役を星守紗凪、スズメ役を各務華梨、フクロウ役を小泉萌香、フラミンゴ役を長谷川玲奈、ハチドリ役を藤井彩加、ツル役を野本ほたる、ツバメ役を飯窪春菜、司令役を松田彩希、副司令役を倉知玲鳳、カッコウ役を堀越せな、ミヤマ役を梅原サエリとして再集結。
そして、本作のハクチョウ役を小山百代/山本早恵(Wキャスト)、本作から登場するモズを本西彩希帆が演じ、さらに深淵の魔女を小倉愛梨が演じる。
『舞台トワツガイ II』は、2024年7月18日(木)から23日(火)まで東京・大手町三井ホールにて上演。
『舞台トワツガイ II』渡辺みり愛の想いとともに、3人分のハクチョウの思いで舞台に立つ
代表コメントは、カラス役の大西とハクチョウ役の小山により行われた。
まず大西が「この『トワツガイ』という世界をこうしてまた『舞台トワツガイ II』として、この座組で作れることが本当に幸せです」と喜びを露わにすると、「今回はモズも新たに加わったことで前回よりパワーアップしていますし、全ペアに見どころがある作品となっております。そして、アンサンブルの皆様がずっと休む暇もなく頑張って動いてくれていますので、そこもぜひ注目していただけたらと思っています」と見どころを挙げた。
さらに大西は、前作から引き続きハクチョウ役を演じる予定だった渡辺みり愛が病気療養で降板したことを踏まえて、「渡辺みり愛ちゃん、そして今回新たに出てくれた百代ちゃんと山本早恵ちゃん。お二人は、いろんな重圧もある中で本作のために一生懸命頑張ってきてくれました。みり愛ちゃんの思いも背負って、みんなで熱量をあげて一生懸命最後まで走り切ることができたらいいなと思っています」と意気込んだ。
小山は出演にあたって「前作も見させていただいて、ゲームの世界がそのまま舞台に出てきたなと思うぐらいとても熱量ある舞台で感動しました」と振り返ると、「『舞台トワツガイ II』もそのままの勢いで、そしてストーリーを読み進めて劇場に足を運んでくださる皆様にゲームで見たそのままの世界を本作でもお届けできるようにしっかり努めさせていただきたいと思います」と意気込みを披露。
続けて、渡辺の代役となることについて「渡辺みり愛さんの思いとともに、千秋楽まで山本さんと一緒に3人分のハクチョウの思いで舞台に立たせていただきますので、最後まで応援のほどよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
『舞台トワツガイ II』ゲネプロレポート:トリたち少女の新たなる羽ばたきが過酷な運命を切り開く
ゲネプロではハクチョウ役を小山が演じたバージョンが公開された。
描かれるのは、美しく残酷な世界で「トリ」と呼ばれる少女たちの戦い。世界は「黒い海」に包まれ、「魔獣」と呼ばれる異形の存在が人々を蹂躙し始めていた。そんな「魔獣」たちと戦うことができるのは「トリ」と呼ばれる少女たちだけ。
彼女たちは、魔獣に対抗するべく人々が作り上げた組織、特殊災禍対策本部「CAGE」の立案によって送り込まれた異能の力を持つ存在。コードネームに鳥の名前を冠したトリたちは、強大な敵と戦い続け、心と体が壊れても抗い続ける。唯一無二の“ツガイ”だけを心の支えにして・・・。
本作の物語は、前作で暴走したフクロウと傷ついたフラミンゴの療養により、ツバメがカラスたちと行動をともにするところから始まる。そんな中、ハチドリの前に姿を見せた新たなトリの少女は「モズ」と名乗り、自分も「トリの一人」だと告げる。ツバメは司令からモズとペアを組むように提案されるが、モズは一癖も二癖もあるトリだった・・・。
舞台セットが前作よりも高低差と奥行きを持ったことで、より立体的な演劇空間となっており、そこで演者が繰り広げる戦闘アクションや、各ツガイの必殺技となる「原初の厄災」や戦闘エフェクト、魔獣、魔女などが、プロジェクションマッピングやレーザーなどの照明だけでなくアンサンブルのマンパワーなど演劇的表現を駆使することで、迫力のあるものへとパワーアップしている。
その中で、トワツガイならではのツガイとなるペアの物語が、新キャラクターとなるモズを中心として大きなうねりとなって展開し、さらに二幕から衝撃的な展開を見せてくれる。
カラスを演じる大西とハクチョウ役の小山が、渡辺の思いも背負った熱量ある演技で物語を引っ張り、退廃的で気だるさを纏ったモズを本西がミステリアスに、そして危険な匂いで魅せると、ツバメ役の飯窪はモズをツガイとして真摯で純粋な眼差しを持って迎え入れる。
さらに、大西が見どころと挙げたように、それぞれのキャラクターの「運命」「双子」「幼馴染」「共謀」「正邪」とツガイのモチーフにちなんだペア同士の葛藤をキャストたちが熱演。
そこに、松田、倉知、堀越、梅原によってCAGEに所属する大人キャラクターたちのストーリーが交錯し、物語に深みをもたらしている。
また、千秋楽を除く回変わりでキャラクターソングの歌唱もあるので、そこにも注目してほしい。
「二度目の死」の記憶を持ったトリたち少女。彼女たちの新たなる羽ばたきが過酷な運命を切り開く。
(取材・文・撮影/櫻井宏充)
『舞台トワツガイ II』公演情報
<上演スケジュール>
2024年7月18日(木)~23日(火) 東京・大手町三井ホール
<スタッフ・キャスト>
【原作】白本奈緒(ILCA)
【脚本・演出】松多壱岱(ILCA)
【音楽】岡部啓一(MONACA)、瀬尾祥太郎(MONACA)
【出演】
カラス:大西桃香
ハクチョウ:小山百代/山本早恵(Wキャスト)
エナガ:星守紗凪
スズメ:各務華梨
フクロウ:小泉萌香
フラミンゴ:長谷川玲奈
ハチドリ:藤井彩加
ツル:野本ほたる
モズ:本西彩希帆
ツバメ:飯窪春菜
司令:松田彩希
副司令:倉知玲鳳
カッコウ:堀越せな
ミヤマ:梅原サエリ
アンサンブル:川嶋芙優、澁谷穂奈美、高野美幸、高見彩己子、増本祥子、倭香
『舞台トワツガイ』公式サイト
【舞台公式サイト】https://www.towatsugai-stage.com/
【舞台公式Twitter】@towatsugai_st
【ゲーム公式サイト】https://www.jp.square-enix.com/towatsugai
【ゲーム公式Twitter】@towatsugai
(C)舞台 トワツガイ II製作委員会 (C) SQUARE ENIX