5月29日は、「ご(5)ふ(2)く(9)」の語呂合わせから「呉服の日」と全国呉服小売組合総連合会が制定した日なんだそうです。呉服とは、和服などで使われる主に絹織物のことですが、今では和服の呼称のひとつとして使われています。和装業界の振興と、より多くの人に和装の良さを知ってもらうことを目的に制定された「呉服の日」。せっかくなので、今回は和装姿を堪能できる作品をピックアップしてみました。
『刀剣乱舞』(舞台・ミュージカル)
「刀剣乱舞」は、DMM GAMES×NITRO PLUSによる刀剣育成シミュレーションゲームで、アニメや映画、舞台、ミュージカルとさまざまなコンテンツで展開されています。西暦2205年の世界を舞台に、歴史改変を目論む“歴史修正主義者”による攻撃を阻むため、刀剣に宿る付喪神を“刀剣男士”として目覚めさせる力を持った“審神者”が彼らを率いて戦っていく、という内容ということで、和装姿のキャラクターが多い作品です。
舞台とミュージカルでは、美しい和装姿の刀剣男士たちが“刀”を使用した迫力のある殺陣や華麗なダンスを見ることができ、思わずうっとり見惚れてしまいます。
\DMM TVでアーカイブ配信あり/
『薄桜鬼』(ミュージカル)
『薄桜鬼』シリーズは、2008年9月18日にアイディアファクトリー(オトメイト)から発売された女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼 〜新選組奇譚〜』が原作で、この作品もアニメや舞台、ミュージカル、映画、ドラマと幅広く展開しています。
新選組がモチーフで、作中には幕末の史実要素も多く取り入れられているので、本作では幕末志士たちの姿を堪能することができます。運命に抗う新選組隊士の生き様を熱い演技と「殺陣×ダンス×歌」で表現する本作もぜひおすすめです。
\DMM TVでアーカイブ配信あり/
『モノノ怪』(舞台)
原作のアニメ『モノノ怪』は2007年7月にTVシリーズとして放送され、スタイリッシュなキャラクターデザインに、和紙のテクスチャーなどCG処理を組み合わせた斬新な映像を生みだし話題となった和製ホラーアニメ。薬売りの男がモノノ怪に立ち向かう冒険譚が描かれており、放送から15年以上経った今もなお根強い人気を誇っています。
アニメ『モノノ怪』15周年記念企画として、劇場版『モノノ怪』と共に制作が発表された舞台版では、アニメ「モノノ怪」がシリーズ化するきっかけとなった2006年のアニメ「怪~ayakashi~」より「化猫」を描いています。
ミステリアスで特徴的な和装姿の薬売り(新木宏典)が、モノノ怪と戦う姿は圧巻で、さらに原作の和紙や浮世絵のような和な極彩色の表現を、舞台後方のスクリーンだけでなく、屏風絵かのごとき複数のホワイトのボードに映像を投影しつつ巧みに転換させるなどして、舞台上に落とし込んでいるさまざまな演出も見どころです。
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『地獄楽』(舞台)
「地獄楽」はマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」にてシリーズ累計発行部数400万部を突破した作品で、集英社ジャンプ コミックスにて全13巻が発売中。江戸時代末期、かつて石隠れ最強の忍として恐れられた囚われの死罪人“画眉丸”が、打ち首執行人を務める“山田浅ェ門 佐切”と共に不老不死の仙薬を探しに向かう忍法浪漫活劇が描かれています。美麗かつ悲壮感あふれるタッチで描かれる人間ドラマが魅力です。
舞台版では、忍姿や個性的な和装姿の他、気迫のアクションや殺陣、極彩色の映像演出、コンテンポラリーダンスの美しく優雅な舞、生演奏による楽器の音色、全てが融合し、怪しくも美麗な世界観を堪能することができます。
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『文豪とアルケミスト』舞台
『文豪とアルケミスト』は、人々の記憶から文学が奪われる前に、文豪と共に敵である“侵蝕者”から文学書を守りぬくことを目指すという文豪転生シミュレーションゲームで、2019年に初舞台化されました。
太宰治や織田作之助、坂口安吾、佐藤春夫、中原中也、志賀直哉、武者小路実篤、江戸川乱歩、芥川龍之介など、明治、文学作品を守るため、明治・昭和に活躍した文豪たちが登場するということで、和装と洋装、和洋折衷な衣装の美しさも見どころ。原作ゲームで描かれている麗しい衣装も見事に再現されており、その姿で展開されるアクションシーンもやはり魅力的です。
\DMM TVでアーカイブ配信あり/
(文・エンタステージ編集部3号)