第31回読売演劇大賞 最優秀作品賞はイキウメ『人魂を届けに』、杉村春子賞は清原果耶が受賞

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第31回読売演劇大賞の結果が、2024年2月2日(火)に発表された。最優秀作品賞は、イキウメ『人魂を届けに』が受賞。最優秀男優賞には山西惇、最優秀女優賞には池谷のぶえ、最優秀演出家賞には藤田俊太郎、最優秀スタッフ賞には松井るみが輝いた。さらに、杉村春子賞に清原果耶、芸術栄誉賞に松本白鸚、選考委員特別賞に中村芝のぶが選出された。

読売演劇大賞は、演劇文化の振興のために1992年に創設された賞。選考委員のノミネート、投票委員の投票という2段階を経て、作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門の年間最優秀賞を決定。さらに、新人を顕彰する杉村春子、長年の功績や優れた企画を顕彰する芸術栄誉賞などを設けている。

選考委員は、犬丸治(演劇評論家)、小田島恒志(翻訳家、早稲田大学教授)、杉山弘(演劇ジャーナリスト)、徳永京子(演劇ジャーナリスト)、中井美穂(アナウンサー)、西堂行人(演劇評論家)、萩尾瞳(映画・演劇評論家)、松井るみ(舞台美術家)、矢野誠一(演劇・演芸評論家)の9名。

大賞は2月27日に東京・帝国ホテルで行われる贈賞式にて発表予定。式典の模様は読売新聞オンラインでライブ中継される。受賞者には正賞としてブロンズ像・蒼穹、副賞として大賞に200万円、最優秀賞ならびに杉村春子賞、芸術栄誉賞、選考委員特別賞にそれぞれ100万円が贈与される。

目次

第30回読売演劇大賞 結果

最優秀作品賞

イキウメ『人魂を届けに』

最優秀男優賞

山西惇(『エンジェルス・イン・アメリカ』『闇に咲く花』)
最優秀女優賞
池谷のぶえ(『我ら宇宙の塵』『無駄な抵抗』)
最優秀演出家賞
藤田俊太郎(『ラビット・ホール』『ラグタイム』)
最優秀スタッフ賞
松井るみ(『ドリームガールズ』『ラビット・ホール』『ラグタイム』の美術)

杉村春子賞

清原果耶(『ジャンヌ・ダルク』)

芸術栄誉賞

松本白鸚(ミュージカル『ラ・マンチャの男』に半世紀以上主演し、歌舞伎にとどまらず、長年演劇界に貢献)

選考委員特別賞

中村芝のぶ(『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』)

優秀作品賞

PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ラビット・ホール』
NODA・MAP『兎、波を走る』
EPOCH MAN『我ら宇宙の塵』
ミュージカル『ラグタイム』

優秀男優賞

柿澤勇人(『ジキル&ハイド』『スクールオブロック』)
狩野和馬(『闇の将軍 四部作』)
高橋克実(『海をゆく者』)

優秀女優賞

清原果耶(『ジャンヌ・ダルク』)
咲妃みゆ(『少女都市からの呼び声』)
三浦透子(『ロスメルスホルム』)
宮澤エマ(『ラビット・ホール』)

優秀演出家賞

生田みゆき(『占領の囚人たち』『海戦2023』『屠殺人ブッチャー』)
小笠原響(『善人たち』『慈善家-フィランスロピスト』)
小沢道成(『我ら宇宙の塵』)
前川知大(『人魂を届けに』『無駄な抵抗』)

優秀スタッフ賞

小澤時史(『星の数ほど夜を数えて』の作曲、演奏)
高橋巖・けんのき敦(『ラビット・ホール』『夜叉ヶ池』の音響)
土岐研一(『人魂を届けに』『無駄な抵抗』の美術)
山本貴愛(『ハートランド』『綿子はもつれる』の美術)

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