「人間味の溢れるアーサー王に」坂本昌行主演ミュージカル『キャメロット』フォトコール&初日前あいさつレポート

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「人間味の溢れるアーサー王に」坂本昌行主演ミュージカル『キャメロット』フォトコール&初日前あいさつレポート

2023年10月7日(土)に東京・日生劇場で開幕するブロードウェイミュージカル『キャメロット』。10月6日にフォトコールと初日前あいさつが行われ、坂本昌行、桐山照史、唯月ふうか、入野自由、今井清隆らが登壇し、本番への意気込みなどを語った。

本作は、『マイ・フェア・レディ』の名コンビであるアメリカの脚本家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウが作り上げた名作ミュージカル。1960年に初演されトニー賞4部門を受賞、1967年には同名映画も公開された。アーサー王に関する史実やエピソードには諸説あるが、着眼点を変えてT.H.ホワイトの「永遠の王」を原作に描かれており、日本では今回が初上演となる。

「人間味の溢れるアーサー王に」坂本昌行主演ュージカル『キャメロット』フォトコール&初日前あいさつレポート

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フォトコールでは、中世イングランドの都キャメロット、アーサー王(坂本)が政略結婚を嫌がり逃げ出したグィネヴィア(唯月)との出会いやグィネヴィアが情熱的なナンバーを歌う場面、ランスロットとグィネヴィアが密会する場面などを披露。

武力ではなく法による統治を目指す、ランスロットの清らかで誠実な人物像が垣間見える出会いのシーンは、グィネヴィアだけでなく観客の心をも掴むだろう。また、グィネヴィアと言い争いをした後に、自分の教育を担当した魔法使い・マーリンに対し女性との接し方を教えてくれなかったと嘆く場面も披露され、そこではランスロットのキュートな一面も見え、愛すべきアーサー王の姿が体現されていた。

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そして無邪気で愛らしいグィネヴィアの華やかな姿や、真面目な性格が感じられる清らかでストレートな歌声のランスロット(桐山)、登場から何かを巻き起こしそうな怪しい雰囲気を纏ったモルドレッド(入野)、アーサー王を支える頼もしいペリノア(今井)など魅力的なキャラクター達を存分に堪能することが出来た。この魅力的なキャラクター達がどのように絡み合い、どんな物語を展開していくのか。最後まで目が離せないだろう。

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フォトコールの前には初日前あいさつが行われ、坂本昌行、桐山照史、唯月ふうか、入野自由、今井清隆らが登壇。主演を務める坂本は「中世ヨーロッパの王をというものを演じてみたいと思っていたのですが、まさか僕のところに来ると思いませんでした。私の役は民の声を聞き、力ではなく笑顔で導きたいという願いを持ちながらも、自らの気持ちを殺し民のためにやっていることで苦しみに耐え、裏切られと起伏の激しい役なんですけども。今回、ブロードウェイ初演版をできるということで、非常に人間味の溢れるアーサー王になると思います。自分なりのアーサー王を演じていきたいと思います」としみじみ語った。

アーサー王が信頼を寄せる騎士・ランスロットを演じる桐山は「今回『キャメロット』では、真面目で硬派なランスロットになっていると思います。坂本くん演じるアーサー王やふうかちゃん演じるグィネヴィアとの会話がすごく多いんですけども、真面目がゆえに噛み合わないというようなくすっと笑えるところを楽しんでもらえたらと思います」と言うと、隣にいた坂本がふっと笑みをこぼした。さらに桐山は「ランスロットの歌い方が出来上がったんじゃないかなと思っております。とても苦戦しましていますが、新たな桐山を見せられるのではないかと思います。頑張ります」と気合十分の様子だ。

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アーサー王の妻となるグィネヴィア役の唯月は「私が演じるグィネヴィアは好奇心旺盛で感情の起伏が激しい女性です。そして王妃としての気品がありつつも野性的な本能のまま行動する部分もあって。芯の強さとお茶目さ、どちらも持っているような女性だと思います。ここまでお稽古してきて、自分の中になかった引き出しや知らなかった感情をいろんな方々に助けていただき、教えていただいて、知らなかった自分に沢山出会えました」と明かし、「この作品で新しい自分を少しでもお届けできたらいいなと思っています。そして古典的で美しい上質なミュージカルなミュージカルだと思うので皆さんにも楽しんでいただけるように精一杯頑張りたいと思います」とグィネヴィアの魅力と共に本作への意気込みを語った。

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アーサー王の隠し子・モルドレッド役の入野は「今回はアーサー王の隠し子ということで、登場してからアーサー王が願っていた平和を乱しに乱していくことを頑張っていこうと思います。歌も特徴的でラップかようなナンバーもあるので、そういうのも楽しんでいただけたらと思います」と不敵な笑みを見せる。

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辺境の騎士ぺリノア役の今井は「稽古が本当に楽しくて。細かい演出をいただいて日に日にみんなが成長していくのが分かりましたし、これを早くお客さんに見ていただきたいなと思います。初日が本当に楽しみです。頑張ります」と意気込んだ。

そして、最後に坂本が「作品自体だけでなく衣装やセット、何よりも音楽が非常に素晴らしくて。それをオーケストラの演奏で聞いていただけるのもひとつの見どころになっておりますので、我々が作り上げた作品をぜひ見てください」とメッセージを送り、会見を締めくくった。

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ブロードウェイミュージカル『キャメロット』は、10月28日(土)まで東京・日生劇場、11月4日(土)から11月20日(月)まで大阪・大阪松竹座にて上演される。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 3号)

目次

ブロードウェイミュージカル『キャメロット』公演情報

スケジュール

【東京公演】2023年10月7日(土)~10月28日(土)日生劇場
【大阪公演】2023年11月4日(土)~11月20日(月)大阪松竹座

スタッフ・キャスト

【脚本・歌詞】アラン・ジェイ・ラーナー
【音楽】フレデリック・ロウ
【演出】宮田慶子
【翻訳・訳詞】高橋亜子

【キャスト】
アーサー:坂本昌行

ランスロット:桐山照史(ジャニーズWEST)

グィネヴィア:唯月ふうか

モルドレッド:入野自由

ペリノア:今井清隆

辰巳智秋、咲良 / 石川剛、土倉有貴、平山トオル、中野亮輔、深堀景介、榎本成志、柴原直樹 / 玲実くれあ、鈴木満梨奈、関根結花、寺町有美子、油井杏奈、金子桃子 / 大河原爽介(Wキャスト)、及川桃利(Wキャスト) / 西尾郁海、漆間良尚

※西尾郁海、漆間良尚はスウィング。

CAMELOT is presented through special arrangement with Music Theatre International(MTI), New York, NY, USA.
All authorized performance materials are also supplied by MTI. www.mtishows.com

【公式サイト】https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/nissay_202310/

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