先輩たちの激励を胸に“魂”引き継ぐ!舞台『弱虫ペダル』相澤莉多×百成瑛インタビュー

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2023年8月4日(金)より舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1が開幕する。2022年に10周年を迎えた舞台『弱虫ペダル』シリーズ(以下ペダステ)は、脚本を西田シャトナー、演出をこれまでのシリーズで手嶋純太役を演じていた鯨井康介が担い、新シリーズをスタートさせた。

2作目となるTHE DAY 1では、いよいよインターハイが開始する。公演を前にインターハイ王者でライバル校である箱根学園(通称・ハコガク)・荒北靖友役の相澤莉多、新開隼人役の百成瑛に、前作の振り返り、本作への意気込み、王者・箱根学園としての役作りなど熱い思いを聞いた。

先輩たちの激励を胸に“魂”引き継ぐ!舞台『弱虫ペダル』相澤莉多×百成瑛インタビュー

――ペダステ新シリーズとして始まった前作の舞台『弱虫ペダル』The Cadence!を振り返ってみて、改めて当時の心境を教えてください。

相澤:元々ファンとしてペダステを観ていました!すごい人気作ですし、「自分たちにできるのか?」「新しいキャストになって前より下回っていると言われないか」とか最初は考えていました。でも稽古や本番が始まって、好きなシーンを演じたりするなかで、荒北を演じられるんだというワクワクした気持ちが大きくなっていきましたね!もちろん、体力的に大変なことはありましたが(笑)。

百成:出演が決まった時は、色んな役者仲間から連絡がありました。SPARE BIKE篇で新開役を演じていた高田舟くんからも連絡をもらったり。

相澤:僕も色んな人から連絡もらったなあ。

百成:ペダステは公演年数も長いから色んな人が関わっていて、皆から「頑張れよ」と言われることも重責というか・・・。10周年記念作品で1からのスタートということで、不安や緊張よりプレッシャーを高く感じていました。でも僕も稽古が始まったらプレッシャーとか消えていったんです。

ライドの研究などをするなかで、過去のキャストさんをリスペクトしつつ“自分の新開を作り上げよう!”って気持ちが強くなりました。どんどん新開にも愛着が湧いてくるし、前回の公演が終わった時は「プレッシャーに打ち勝てたのかな」と感じられましたね。

先輩たちの激励を胸に“魂”引き継ぐ!舞台『弱虫ペダル』相澤莉多×百成瑛インタビュー

――今回のTHE DAY 1では泉田塔一郎役の青柳塁斗さんが参加となり、ハコガクのメンバーが6名勢ぞろいとなりますね。

百成:もう!めちゃくちゃ嬉しいよな!!莉多は携帯の待ち受け、ハコガクメンバー皆で自撮りをした写真にするぐらいだもんな!(相澤さんの肩を抱きながら嬉しそうに笑う百成さん)

相澤:それ言うなよ・・・!泉田も入ってハコガクが揃ったから、待ち受け更新しようかなと・・・(少し恥ずかしそうな相澤さん)

百成:それだけ嬉しかったんだよなあ(笑)!

相澤:泉田役の塁斗くんが、すっごく良い人なんです。お兄ちゃんで、優しくて、話も楽しくて、良い空気感でいてくださるんです。泉田が入ってハコガクが揃ったこともうれしいですし、単純に塁斗さんが大好きです。

百成:ハコガクが全員そろった時の迫力も大きいけど、塁斗さん一人でのオーラが半端ないんですよ。肉体美もすごいし。

相澤:ちょっと脱いだところも見せてもらったけど、「筋肉がでかい!」って皆で興奮した!

百成:最初、泉田役のキャストがまだ決まっていない時は「怖い先輩だったらどうしよう・・・」とか、みんなで心配したりもしてて(笑)。塁斗さんは、役者として大先輩ですし最年長なんですけど、“最年長感”を出さずに本当に優しいお兄さんでいてくださっています。

――ハコガクが勢ぞろいしたところを見るのが今からとても楽しみです。稽古場でも、学校ごとに色が違ったりしますか?

百成:総北の皆はそれぞれ自分をもっていて、割と自由な感じで。巻島とか個性的な走りをしますし、メンバーも個性的です。

相澤:一人一人が、それぞれのアプローチで作り上げている感じだよね。

百成:筋トレは総北全員でしてるね。基礎は皆で作るけど、あとは自由みたいな感じ(笑)

相澤:僕らはガチガチに作ってるもんね。

百成:ハコガクは全員持っているコンセプトとして“揃っている美しさを追求したい”と思っています。

先輩たちの激励を胸に“魂”引き継ぐ!舞台『弱虫ペダル』相澤莉多×百成瑛インタビュー

――揃えることを意識しているとのことですが、ハコガクはどのようにチームを作り上げているのですか?

相澤:稽古が終わっても皆で鏡の前で揃っているか確認したりします。揃っているところをちゃんと格好よく見えるかとか意識しますね。最初に自転車に乗る姿も、一歩変えるだけでも全然違うよねって皆で話し合います。

百成:東堂役のフクシくんが実際にロードレーサーに乗っているので、借りて乗った時の感覚とかを皆で共有したりね。

相澤:この間は皆でツール・ド・フランスのスタートの時の映像見たよね!

百成:皆で携帯を囲みながら見たね。「この時の足はこうしてる!」とか話しながら見ました。

相澤:前作の時も動画とかは観たんですが、やはりインターハイなので。1つの動作でもミスできないんだと思って。特に荒北はインターハイに出るために凄い努力をしてますから。形だけじゃなく、気持ちでも入れていかないと!

――稽古場に前のペダステシリーズでインターハイを走られた荒北役の鈴木拡樹さんと新開役の宮崎秋人さんがいらっしゃったとお聞きしました。

相澤:拡樹さんは本当にお忙しい中顔を出してくださって、目を見て「頑張ってね」と激励をいただきました。本当はもっと色々話したかったんですよ!「ハンドルに寄りかかるように手を斜めにするあの持ち方かっこいいです!!」とか。

百成:ファン目線じゃん(笑)。

相澤:色々お話したいことはあったんですけど、そこはぐっと我慢して。公演も観に来ていただけたら嬉しいなぁ。作品が完成してからお伝えしたいこととかもあるので、今は秘めておこうと気持ちを落ち着かせました(笑)。でも激励のメッセージをいただけたのが嬉しくて、その日からより気合が入りました!!

百成:秋人さんは稽古開始から終わるギリギリくらいまでいてくださったんです。鯨井さん(演出の鯨井康介)に「僕で出来ることがあれば」って連絡をしてくださったみたいです。

相澤:一人一人のライドをみて、アドバイスをくださったりね。

百成:最後に「自転車に自分たちが乗っているという意識を、もう1度改めて持つように」って話をしてくださいました。その意識がペダステだけではなく、役者という職業に対する向き合い方に通じるという話を全部してくださって・・・。もう同じ新開役の先輩というだけではなくて、一人の俳優として、とても尊敬できる人だなと思いました!俳優として自分が成長できる時間をいただいたなという気持ちになりました。

相澤:(百成さんの言葉に強く頷きながら)秋人さんが来た日からだよね。もっとペダリングの研究しようって強い気持ちになったの。

百成:それまでも研究してたんですけど、秋人さんの話聞いて、俺ら甘かったなって・・・。

相澤:楽しようと思えばできるところもあるんですよ。でも、舞台を観ている時ではわからなかった部分とかを秋人さんの話を聞いて、しっかりやることが大事なんだなって思いました。

――新シリーズのペダステは演出の鯨井さんだけではなく、レース演出で前シリーズで泉田塔一郎役を演じた河原田巧也さんが協力されていたりと魂が受け継がれているのを感じます。

百成:ペダステは、ただのキャスト変更じゃないんですよ。本当に“受け継ぐ”という気持ちが強いです。作品自体の熱が凄いので、自分たちの代で落とせないなって。さっきも言ったんですけど、プレッシャー、重圧がすごいので、ここでダメな姿は見せられないなって思いますね。過去のキャストの思いも全部受け継いだ上で、もっと強いハコガクを目指す意識を持っております。ハコガクだけじゃなく、総北も、それこそ御堂筋も強く意識していると思います。今回のキャストは特にそれを感じています。

相澤:1つの作品として熱量が落ちてないから、こうやって10年続いていると思うんですよ。そして僕たちはペダステに携わることが出来たからこそ、その熱量を落とすことは出来ないです!

――皆さんの熱量が凄く伝わってきました。最後に公演を楽しみにしているお客様にメッセージをお願いします。

相澤:(百成さんを見ながら)一緒に言いましょ!

百成:こういうのは交互に言うんだよ(笑)。

相澤:あ、そっか(笑)!

百成:前作のThe Cadence!の時からインターハイを目標にしてきました。いよいよスタートするということで、お客様もワクワクした気持ちも、どうなるんだろという不安な気持ちもあると思います。でも皆さんの期待を必ず超えてみせるという自信があります。ぜひ楽しみにしていてください。

相澤:以前のペダステを観ていたお客様の中には、新シリーズを不安に思う方もいると思います。でも、1回観に来てほしいです!!僕、ちょっと他の人よりペースが遅いところがあるんです。稽古でも動きと感情を乗せる芝居がすぐに出来なくて。

百成:(優しく頷きながら話を聞く百成さん)。

相澤:鯨井さんは「一気に出来ないならわけてやろうか」と、僕に合ったやり方を優しく教えてくれました。「大丈夫、大丈夫」と声をかけてくれて、落ち着きながら稽古が出来ています。これから、どんどんケイデンスを上げていきますので本番を楽しみにしていてください!!

百成:ぜひ1回観ていただいて、それから自由に批評いただきたいですね。僕たちはその覚悟を持って舞台に立っています。

相澤:僕たちも歴代のメンバーに負けないように、役のことも、自転車の乗り方も考えている自信があります!稽古場で後ろから色んなシーンをみていても、本当にみんな素敵なんです。10年という歴史の中で、成長し続けるペダステを観てほしいですね。

百成:観ていただいたら、あなたの人生、きっと変わります(笑)!

(取材・文/一本柳歌織、撮影/エンタステージ編集部 1号)

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舞台『弱虫ペダル』THE DAY 1公演情報

上演スケジュール

2023年8月4日(金)~8月13日(日) 天王洲 銀河劇場
チケット販売中!詳細はこちら▼
ローソンチケット:http://l-tike.com/pedal-s/
銀河劇場チケットセンター:https://www.gingeki.jp/

スタッフ・キャスト

【原作】渡辺航「弱虫ペダル」(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
【脚本・レース演出メソッド創作/監修】西田シャトナー
【演出】鯨井康介
【音楽】manzo
【作詞・歌】桃井はるこ
【レース演出協力】河原田巧也

【出演】
<総北高校>
小野田坂道 役:島村龍乃介 今泉俊輔 役:砂川脩弥 鳴子章吉 役:北乃颯希
巻島裕介 役:山本涼介 金城真護 役:川﨑優作 田所迅 役:滝川広大

<箱根学園>
福富寿一 役:髙﨑俊吾 荒北靖友 役:相澤莉多 東堂尽八 役:フクシノブキ
新開隼人 役:百成瑛 泉田塔一郎 役:青柳塁斗 真波山岳 役:中島拓人

<京都伏見高校>
御堂筋翔 役:新井將

<パズルライダー>
監督:伊藤玄紀 村上渉 山口拳生 若林佑太

公式サイト

【公式サイト】https://www.marv.jp/special/pedal/
【公式Twitter】@y_pedalstage

(C) 渡辺航(秋田書店)2008/舞台『弱虫ペダル』製作委員会


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この記事を書いた人

ひょんなことから演劇にハマり、いろんな方の芝居・演出を見たくてただだた客席に座り続けて〇年。年間250本ペースで観劇を続けていた結果、気がついたら「エンタステージ」に拾われていた成り上がり系編集部員です。舞台を作るすべての方にリスペクトを持って、いつまでも究極の観客であり続けたい。

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