浜中文一・寺西拓人・林翔太・松本幸大・今江大地が作品を超えて語る舞台への想い

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浜中文一、寺西拓人、林翔太、松本幸大、今江大地がそれぞれの出演舞台の開幕を前に、取材会を開催。公演への意気込みや、舞台でお芝居をする魅力を語った。

ともにジャニーズ事務所に所属し、舞台での活躍が光る5人。林と松本は6月1日から上演される『DOLL』、今江は6月30日から上演されるLEGEND STAGE PRODUCE『夕』、浜中と寺西は7月26日から上演される奏劇vol.3『メトロノーム・デュエット』に出演する。

林と松本という盟友同士がライバル役を演じる『DOLL』は、玉梨ネコの「リタイヤした人形師のMMO機巧叙事詩」(TOブックス刊)を原案に、現実世界に挫折した主人公がVR世界で生きる意味を問い直す物語だ。

主人公の人形師・佐倉いろはを演じる林は「VR世界を表現するのに映像を使うのかと思っていたのですが、ほとんどのシーンを人の力を使って作り上げています。原作から設定が変わっているところもあり、舞台ならではの面白さを楽しんでいただけると思います。原作を読んでいない方も入り込める作品です」とアピール。

いろはと対決するズィーク役の松本は「ズィークといろはは目的が違うので対立しますが、お互いに違った形ではあるけれども正義を持っている。ズィークは悪いことをしているように見えがちですが、心にはきちんと信念を持っています。(演出の)元吉(傭泰)さんが『選択肢を与える作品にしたい』とおっしゃっていたのですが、まさに観ている方に様々な選択肢を与え、そこからチョイスできる作品になっていると思います」と明かした。

今江が出演する『夕』は、宅間孝行の名作を、田邊俊喜が4年ぶりに再び演出するハートフルコメディ。長崎の民宿「あいかわ」を舞台に、男女の幼なじみたちが高校時代から大人へと移り変わっていく中で、家族や友人やご近所さんたちと共に泣いて笑って過ごす青春時代を描く。

主人公の相川元弥役の今江は、「宅間さんが手がけ、原(嘉孝)が出演していた(タクフェス第9弾)『天国』を観劇してすごく感動したので、この作品もきっと感動できるハートフルな物語になるんだろうと期待しています」と想いを寄せた。そして、「僕は学生時代も“陰キャ”として生きていましたし、こうしたヤンキー役は初めてです。ヤンキー役も楽しみたいと思います。ビジュアル撮影では、いかつい顔をして撮影しましたが、スタッフの皆さんが『いいよ』と言ってくれるので、調子に乗ってしまいました(笑)」と裏話も披露してくれた。

奏劇vol.3『メトロノーム・デュエット』は、数々の映画音楽を手掛けてきた岩代太郎が作り上げた、音楽と言葉を結ぶ新たなリーディングドラマ『奏劇』の第三弾。高橋克実を主演に迎え、ある大学教授が、踏み込んではいけない領域に足を踏み入れたことで自らがその餌食になってしまう姿を描く。

浜中と寺西は、高橋が演じる大学教授の元に悩みを相談に来る大学生役だ。浜中は「僕の苦手な朗読劇です(笑)。ただ、vol.2を拝見した時に、あっという間に時間が過ぎた感覚があったので、思っていた以上に楽しみではあります。しかも、克実さんをはじめとした大ベテランの方々とご一緒できるので、どういう形でお芝居を作り上げていくのか楽しみです」と意気込む。

一方、寺西も「新しい挑戦をしているシリーズだと思いますので、そうした作品に携われるのはとても光栄です。“奏でるように演じ、演じるように奏でる”をコンセプトとしているのもとてもキャッチーだと思います。音楽とお芝居の掛け合いができることを楽しみにしています」と笑顔を見せた。

浜中文一・寺西拓人・林翔太・松本幸大・今江大地が作品を超えて語る舞台への想い

5人は、今回、紹介した以外にも数々の舞台出演を控えている。彼らにとって、舞台で演じること、舞台に出演することの魅力を尋ねると、真剣な表情で答えてくれた。最後に、熱い想いが込められた彼らの言葉を紹介したい。

浜中「舞台は、唯一、僕が無敵になれる場所だと思っています。例えば、製作陣やスタッフさん、役者などのどこかの歯車が狂うと一気に演劇の神さまに見放されて、その舞台が終わってしまうんです。映像作品では、そこまで崩れることはないと思いますが、舞台は本当に“終わる”。舞台は生ものだと言いますが、それはまさにそうしたことがあるからだと思います。だから、全員がその作品に愛を持って臨まないといけない。それは舞台の魅力でもあり、怖さでもあると思います。そして、そうしたことはお客さんには感じさせず、喜んでもらう。その流れが舞台の楽しさだと思います」

寺西「舞台は長期間の稽古をした上でお見せできるというのが魅力だと思います。みんなでものを作っていくことができるのは、他にはない魅力です。作品によって、一緒に作っていく人たちが変わるので、それも新鮮で、人との出会いも楽しいですね。もちろん、稽古では苦労する時間もありますが、結果的に楽しかったなと思うことが多いです」

林「稽古期間中は辛いこともありますし、考えることもたくさんあります。し、セリフも覚えなくてはいけない。台本に書いてないところまで役を掘り下げて、自分の出ていないシーンのことも考えながら作っていくのは、決して楽なことではありませんが、みんなの芝居が形になった時の気持ちよさは他では味わえないものだと思います。本番が始まり、お客さんの前で演じ、お客さんの反応があると、芝居もまた変わってくるので、本番でもお客さんから教えてもらうことがたくさんある。毎日公演があっても、全く同じ芝居はできないので、今日はどうなるんだろうとその公演ごとに新鮮に“旅”ができるのが舞台ならではだなと思います」

松本「僕は舞台に出演する時は、とにかく必死です。始まったらノンストップに演じなくてはいけないのが舞台なので、それは舞台ならではの良さであり、だからこそ必死にやっているところです。お客さんが目の前にいて、反応もダイレクトに感じられるという舞台は、お芝居の根源なのかなと思います。お芝居そのものの良さを感じられるのは、やっぱり舞台なんじゃないかなと思います」

今江「僕は楽しいということに尽きると思います。これまで関西ジャニーズJr.として、アイドル活動をしてきましたが、数年前に初めて外部の舞台でお芝居をした時に、とても新鮮で、こんなに楽しい世界が広がっていたことを初めて知りました。もちろん、初めの頃はダメ出しも多くて、夜も寝られないくらいでしたが、終わってみたら楽しかったなと思いました。自分がまだまだ吸収できて、成長できることを改めて実感しましたし、それが今も続いているように思います」

(取材・文・撮影/嶋田真己)

目次

公演情報

『DOLL』

【東京公演】2023年6月1日(木)~6月5日(月) 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
【京都公演】6月16日(金)~6月18日(日) 京都劇場

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LEGEND STAGE PRODUCE『夕』

2023年6月30日(金)~7月9日(日) シアターサンモール

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奏劇vol.3『メトロノーム・デュエット』

7月26日(水)~8月2日(水) よみうり大手町ホール

ヘアメイク:国府田雅子(b.sun)、田坂貴恵
スタイリスト:嶋岡隆(Office Shimarl)




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