2023年3月25日(土)から4月2日(日)まで東京・CBGK シブゲキ!!で『おとぎ裁判 第4審~まさか逆さま!?トーチもチート?! 予知見る鏡が狩る道よ だぉ♪~』が上演される。『おとぎ裁判』はおとぎの国をモチーフにおとぎ話の登場人物を裁判にかけ、観客はトーチ役として物語に参加するという人気舞台シリーズで、今回はその4作目。ここでは本公演でゴースト役を演じる前川優希と、今回新たにトゥイードルダム役でシリーズに加わる坪倉康晴のインタビューをお届け。作品の見どころなどを聞いた。
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足並みが揃った素晴らしいカンパニー
――前川さん、「おとぎ裁判」のシリーズはこれまでいろんな形でご登場されましたが、今回はどの様に登場されるんでしょうか?
前川:それが今回は、「晴れて住人になりました、ゴーストです」というのが私の一発目のセリフなんです。前回同様ゴーストを演じるんですけど、ゲストではなくなるので、立ち位置は変わりますね。前回は僕だけ演劇ではなかなかない珍しい形での出演だったんで。今回はもう全身「おとぎ裁判」の世界につかります。
――坪倉さんは「おとぎ裁判」初出演ですよね?
坪倉:初参加なんですけど、けっこう重要な役割を任されるんだなって思っています。初登場なのに名乗らないでいきなり出てくるから、見ている皆さんは「誰?この人」っていう感じになるかも(笑)。
――宮廷アイドルのトゥイードルダムですね。トゥイードル兄弟の弟。
坪倉:はい。個人的には、舞台でアイドルとかキラキラした役を演じることがあんまりなかったので、僕自身もそれはすごく楽しみですし、結構僕と似たようなところがあるので、もしかして役柄も僕に近づけてくれているのかなって思ったりもしています。
――稽古場の雰囲気はいかがですか?
前川:最初からすごく足並みが揃っている感じがしますね。カンパニーによって作品を完成に持って行くまでの道のりってわりと違うんですけど、「おとぎ裁判」に関しては、みんながいい本番を迎えようという同じ意識で作品に向かっていて、僕も役を突き詰めることだけに集中できています。こんな素晴らしい現場はなかなかないですよね。
――おなじみのメンバーということもあるんでしょうか。
前川:でもずっと変わらないのって実は3人ぐらいじゃないですか。(古谷)大和くんとロッキン(=ヨーコ)さん、あと碕(理人)さん。(東)拓海くんは今回ゲスト出演か。
僕は一応、日替わりゲストとかトークゲストとか全部に関わったけど、ちゃんと出るのは4審が初めて(笑)。
すでに稽古場はおとぎの国みたい
――今回は演出が古谷大和さんですよね。
坪倉:僕、古谷さんとちゃんとご一緒するのは初めてなんですよ。古谷さんは役者さんとしても尊敬できる方ですが、今回演出を受けてみると、演者側の気持ちを理解したうえで演出家として言葉をくれるし、さらにご自身も舞台に立つということで、その2つを両立するのはすごいなって思います。
前川:(脚本家の神楽澤)小虎さんの中にはずっと同じ世界観があって、それを1審は村井雄さんが演出されて、2審3審はキムラ真さん。で、今回は大和くん。やっぱり演出が変わると物語の届け方は違うと思うし、どうなるのか楽しみです。1審から見続けてくださっている方にも、新しいコンテンツとして楽しんでもらえるんじゃないかと思います。
――古谷さんが演出をするのは、朗読劇『M・A・D朗毒』以来2回目ですよね。
前川:ですね。もう貫禄がありますよ。演出家って僕らが思い描いている以上に大変だと思うんですよ。対役者だけじゃなくて、例えば音響さんや照明さんにも世界観を伝えないといけない。でも古谷さんは我々にはそういう部分を見せないし、妥協もしないけど意固地にもならない。この人の目指すものについていこうって思わせてくれる演出家です。そういう姿を見られるのは役者としてとても勉強になります。
――第3審の劇中、前川さんは無茶ぶりをされていましたが、楽しそうでした。
前川:そんなことはないですけど、なんとか切り抜けますよ(笑)。でも今回は振る側なので。ちょっと気が楽というか。
――坪倉さんはその中に初めて入る感じですね。
坪倉:いや、あんまりそういうのは感じてないです。
前川:あれを無茶ぶりと捉えてないの(笑)?
坪倉:まだあんまりわからない……。まあ、個性豊かな方々が揃っていて、稽古からすでにおとぎの国みたいではありますけど(笑)。僕としては今のところすごくやりやすいです。
僕は4審からの参加なので、輪の中に入りづらいかなと思ったんですけど、そんなことなかったし。現段階では、やらなきゃいけないことがたくさんあって一生懸命なんですけど、本番が始まったら楽しめそう。今は本番がすごく楽しみです。
『おとぎ裁判』だから許されていること
――第3審は公演時間が2時間20分くらいに伸びていましたよね。
前川:あれは、東さんのアドリブのせい(笑)。
僕は台本で「アケチを翻弄する」っていうト書きがあったから、ショートコントとかいろいろやったんですけど、ジュードさんに関しては絶対いらないだろってところでアドリブをぶち込もうとしてくるんですよ(笑)。
あんな朴訥そうな、人が良さそうにしといて、いざ本番に立つとひどい。一番大切なシーンでふざけてくるみたいな。「おとぎ裁判」だから許されてるけど、20分伸びていますからね。
――今回はそういった絡みがたくさんあるお二人が取材を受けてくださったんですか?
前川:・・・たくさんではないよね?
坪倉:あるっちゃあるけど(笑)。
前川:いや、僕もなんで今日の取材この二人なんだろうって思ったんですよ(笑)。流れ的には、付き合いも長くて他の現場でも一緒にやってきた演出家と役者という立場で大和くんと僕、もしくは兄弟のディーとダムになりますもんね(笑)。
――でも年代も近いし、とても息があったお二人で。
坪倉:同じ1997年生まれなんですよね。
前川:ねー。あんまり同い年の俳優はいないので、すごく大事にしたいなっていう気持ちです。
独特なビジュアルにも注目!
――4審は「鏡の中のアリス」がモチーフで、前川さんはアリスの格好で登場するとか。
前川:そう、アリスの格好をしているのには理由があるんですよ。でもそれはもう、サスペンスで言うと「犯人は誰?」ぐらいの核心をついちゃうことなので、まだ言えないんです(笑)。
ま、とりあえず長い布をひらひらさせるのはちょっと得意なんで、本番中も存分にこのステキなアリスの衣装をひらひらとさせていると思います(笑)。
――坪倉さんは役柄や衣装を見てどうでしたか?
坪倉:本当に物語の世界観そのままの不思議な衣装だなっていう感想ですね。衣装もそれぞれ違う独特なカラーが表現されていて、魅力的で可愛いんですよね。
前川:ビジュアル撮影の時の髪色きれいだったよね。今日もそのイメージに寄せてきたの?
坪倉:あのときはウィッグなんだよね。
前川:え、全然わからなかった。すごく自然だった。
坪倉:ホント?じゃあ皆さんはそのダムのウィッグにも注目してください。
――では最後に「おとぎ裁判 第4審」を楽しみにしている皆さんにメッセージを。
前川:前回この世界に参加させてもらったとき、僕のことを応援して見に来てくださった方は思ったかもしれないですけど……ちょっと出番少ないぞって(笑)。僕ももっとこの世界にいたいって思ったし。でも安心してください。今回、けっこう喋ります(笑)。物語を動かす役目も担っているので、ぜひ一緒に不思議なおとぎの世界を楽しんでください!
坪倉:この舞台はパフォーマンスも物語も、魅力的なものがすべて詰まっています。「おとぎ裁判」みたいに本編中で皆さんを巻き込んで一緒に作品を作っていく舞台は本当に素敵だなって思うし、皆さんにも楽しんでいただけると思います。ぜひ楽しみにしていてください!
(写真/藤井洋平、素材提供/日比谷花壇)
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『おとぎ裁判 第4審~まさか逆さま!?トーチもチート?! 予知見る鏡が狩る道よ だぉ♪~』公演情報
上演スケジュール
2023年3月25日(土)~4月2日(日) 東京・CBGK シブゲキ!!
スタッフ・キャスト
【出演】
前川優希、五十嵐雅、坪倉康晴、碕理人、ロッキン=ヨーコ、東拓海(友情出演)、古谷大和、和泉宗兵
【原作・脚本・作詞】楽澤小虎(MAG.net)
【演出】古谷大和
【音楽】桑原まこ
【振付】野田裕貴(梅棒)
公式サイト
【公式サイト】https://www.lol-w.com/otogi4/
【公式Twitter】@castletorch
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