強い作品愛で難役ルルーシュに挑む！ミュージカル『コードギアス反逆のルルーシュ正道に准ずる騎士』小南光司インタビュー

2023年9月15日2024年7月25日

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強い作品愛で難役ルルーシュに挑む！ミュージカル『コードギアス反逆のルルーシュ正道に准ずる騎士』小南光司インタビュー

2023年9月16日（土）から10月1日（日）にかけて、京都、東京で、ミュージカル『コードギアス反逆のルルーシュ正道に准ずる騎士』が上演される。本作は人気テレビアニメ「コードギアス反逆のルルーシュ」をミュージカル化した作品。

ここでは、ルルーシュ・ランペルージを演じる小南光司のインタビューをお届け。作品の見どころなどを聞いた。

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まずは親友・赤澤遼太郎に連絡

――ではミュージカル「コードギアス反逆のルルーシュ正道に准ずる騎士」への出演が決まった時の気持ちから伺います。

最初お話をいただいたときは、まさかルルーシュ役だとは思わなくて、「ルルーシュ・ランペルージ役」って書いてあるのを見てすごくびっくりしました。本当に信じられないというか、夢なんじゃないかって（笑）。
すでに赤澤遼太郎くん（枢木スザク役）が出ると聞いていたので、まず彼に連絡しましたね。僕が原作をちゃんと見始めたのも赤澤くんに薦められたのがきっかけだし、彼がこの作品にかける思いも分かっていたので。
「オファーが来たんだけど、どう思う？」って聞いたら、「一緒にやってくれたらすごく安心する」ってとても喜んでくれました。

――原作はファンの多い人気アニメですね。

そうなんです。原作はもう17年もずっと愛され続けているので、それが今回新たにミュージカル化されるとなると期待値は高いですよね。
難しい役ですし、僕は小心者なので下手したら不眠症になるんじゃないかというくらいプレッシャーがすごく大きかったので、親友でもある赤澤くんが「一緒にやりたい」って言ってくれて、背中を押してもらえたなって思います。

これを舞台で描いたらどうなるのか･･･

――台本を読んだ感想はいかがですか？

元々アニメを見てきて、客観的にルルーシュの立場や考えていることは理解しているんですけど、いざ演じるとなると外から見て感じていたものとは全然違って、繊細さを感じました。
ルルーシュは相手や場面によっていろんな顔を使い分けるので、すごく難しい役ですけど、むしろ役者冥利に尽きるとも思っています。

これだけ完成された原作なので、新しく脚本家さんが色を加えるって難しいと思うんですけど、それがちゃんと馴染んで描かれていて、ミュージカルならではだなって思います。
台本には「ここでナイトメアが出てくる」とか「ランスロットが滑走路を走る」って書いてあるんですよ（笑）。これを舞台で描いたらどうなるんだろうって、僕自身もワクワクしながら小説を読んでいる感覚で台本を読みました。

――まだどう描かれるかは小南さんもわからない？

はい。演出の吉谷（晃太朗）さんとは何度かご一緒させていただいているんですけど、全部すごく素敵な作品になっていますし、舞台ならではの演劇要素もありつつ新しい演出要素も入っていたり、吉谷さんの手にかかれば、ナイトメアもきっとポンって出せる気がしますね（笑）。

もう絶対に面白いものができる

――実際お稽古に入られて、雰囲気などはいかがですか？

やっぱり僕は稽古初日って緊張するんですよ。でも吉谷さんはすごく楽しそうに一番キャッキャしてました（笑）。きっと原作も好きなんだと思いますし、こういう大きな作品だからこそ「楽しんでいこう！」みたいなことをずっと言ってくださって。これはもう絶対に面白いものができるっていう気持ちになっています。

共演者の方も安心感があるというか、本読みから初日とは思えないぐらい熱が入っていて、みなさん完成度がとても高くて、胸を借りるような気持ちでやらせていただいています。

――小南さん的に見どころを選ぶとしたらどこでしょうか？

曲が素晴らしいんですよ、本当に。「コードギアス」の世界観にマッチして本当にM１、M２から素晴らしい曲だったし、戦闘シーンはちょっとロック調でカッコいいのに品があって。ミュージカルは心情から溢れて歌になっていくと思うので、曲に入る前の感情とかも大事にしながら取り組んでいきたいなと思っています。

ほかにも戦闘シーンはどうなるんだろうとか、すごく楽しみな部分はいっぱいありますね。間違いなく今の段階でもすごく面白い要素が詰まっているので、僕たち役者がどう突き詰めて体現できるかだと思うので、頑張っていきたいなと思います。

――では、最後に作品を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

はい。この作品は稽古が始まる前から「これは面白いものになるな」と思っていました。
作品の大きさゆえのプレッシャーは今もすごく感じていて、きっとこれを読まれている方の中にも「コードギアス」のファンの方がたくさんいらっしゃると思いますし、僕自身も大好きなのですごくハードルは高く感じています。
でも作品に対する愛は僕も皆さんに負けないぐらい持っているので、信じて観に来ていただけたらすごく嬉しいです。

（撮影／藤井洋平、素材提供／日比谷花壇）