2022年12月15日（木）に開幕するちびまる子ちゃん THE STAGE『はいすくーるでいず』。本作では、国民的漫画「ちびまる子ちゃん」の原作35周年を記念する企画の一つとして、「まる子のクラスメイトである3年4組の男子たちが高校生になったとしたら？」という“もしも”を描いている。そこで、出演者たちが「学生時代にやっておけばよかったなあ！」と思うことを、ビジュアル撮影の現場で質問！前後編でお届けする。
前半では、花輪和彦（花輪クン）役の佐奈宏紀、丸尾末男（丸尾君）役の佐川大樹、浜崎のりたか（はまじ）役の松島勇之介、藤木茂（藤木君）役の矢田悠祐、永沢君男（永沢君）役の佐藤永典をフィーチャー。一部、ビジュアル撮影現場時の様子を交えながら紹介する。
ビジュアル撮影の現場でも、トップバッターを務めていた佐奈。撮影中、最もこだわっていたのが手の角度だった。花輪クンと言えば、優雅に話しながら手をひらりとさせる仕草が印象的だ。重心を足のどちらにかけると花輪クンらしい立ち姿になるのか、手は外に倒しすぎず、直角にはならず、「ミリ単位の調整が必要ですね、フフ」と笑いながら、優雅に撮影を進める。
合間には、すでに撮影済みだったヒデじい役の大高洋夫の写真を見て「めっちゃいい！」と会える日を楽しみにしていた。稽古場でどんな関係を築いているのか？そして高校生になった花輪クンはどんな男の子に成長しているのだろうか？
そんな花輪クンを演じる佐奈は、高校生の時にもっと「勉強をしておけばよかった」と語った。「国語とか生物とか、好きな教科は頑張ったんです。でも勉強は、学生の時に思いっきりやれることの一つだと思うので、ほかの授業ももっとちゃんと聞いておけばよかったと思うし、宿題ももっとちゃんとやればよかった。皆さん、勉強はやっておいた方が人生広がりますよ」としみじみ語っていた。
丸尾末男（丸尾君）役の佐川は、トレードマークの丸い眼鏡で登場。小学生の頃は常に学級委員を務めていた丸尾君だが、高校生では果たして？
演じる佐川がやっておけばよかったと思っているのは、ズバリ！「ピアノです」とのこと。もともと、音楽方面を目指していた佐川は、のちのちにピアノの重要性を感じたそうで、「自分で曲を作る時に、パソコンを使うようになったんですけど、キーボードで打ち込むんですよ。その時にピアノの重要性をすごく感じたのが、答えの理由です」と教えてくれた。
浜崎のりたか（はまじ）役の松島は、明るくひょうきんな男の子だったはまじを、松島は全身を大きく使って表現。そんな松島は、「学生時代にもっと特技を増やしとけばよかった～！」という。
その理由は？「これはね、人前でできる特技がない！という理由なんです。僕、水泳と野球が得意なんですけど、人前で披露するとなると素振りをするしかないんですよ（笑）。だから、器械体操やって、アクロバットとかできるようになっておけばよかったなって」とのこと。確かに、運動系の新しい挑戦は学生時代の方が思い切って挑戦できることかもしれない。
ちなみに、まるステではまじは藤木君と小杉君を誘ってバンドを結成しているそう。バンド名は？担当する楽器は？気になる「もしも」がいっぱいだ。
続いてはそのバンド仲間の一人、藤木茂（藤木君）役の矢田。小学生の頃は、ちょっと“ひきょうもの”だった藤木君は、どんな成長を遂げているのだろうか？
演じる矢田は「僕、高校生の頃にあまりちゃんと文化祭に参加できなかったので、大人になった今振り返ると、そういうことをやっておきたかったなと思うんですよ」とメイクされたちょっと青い唇で語ってくれた。
でも、本作は“はいすくーるでいず”を描く作品。「この舞台で高校生になれるので、僕は今年で32歳ですけど、失われた高校生活をここで取り戻そうかなと思って！バンドを組んだりもしてみたかったんですけど、この作品を通して実現できそうなんです。すごく嬉しいです、楽しみにしてます！」と、心躍らせているようだ。
そして、藤木君とはツンデレな関係だった、永沢君男（永沢君）役の佐藤は、飄々とした佇まいでカメラの前に立つ。「･･･何かポーズいります？」と聞くも、スタッフからは「そのままですごくいいと思います」と言われるぐらいのハマりっぷり。ちょっとひねくれた表情など雰囲気を出すのが抜群に上手い佐藤だが、それだけに満足せず、永沢君のイラスト資料などを確認しながら、肩のすくめ方や手の差し出し方などの研究に余念がなかった。
そんな佐藤に「学生時代にやっておけばよかったこと」を聞くと、「告白とかすればよかった！自分から素直にいけなかったタイプだから、もっとガツガツ行けばよかった。なんかちょっと、永沢君と同じように斜に構えていた部分があったんですよ。恋愛を楽しめばよかった～」との答えが返ってきた。なんともアオハル。
「ちびまる子ちゃん」の登場人物たちは、どんな成長を遂げているのだろうか？“こうなったかもしれない”という物語を楽しみながら、青春時代を思い出しながら、もしもの「はいすくーるでいず」を劇場で味わいたいものだ。
後半もお楽しみに。
（取材・文・撮影／エンタステージ編集部 1号）
ちびまる子ちゃん THE STAGE『はいすくーるでいず』公演情報
上演スケジュール
2022年12月15日（木）～12月25日（日） 天王洲 銀河劇場
スタッフ・キャスト
【原作】「ちびまる子ちゃん」さくらももこ（集英社刊）
【演出】小林顕作
【脚本】玉川双来
【出演】
花輪和彦（花輪クン）：佐奈宏紀 丸尾末男（丸尾君）：佐川大樹 浜崎のりたか（はまじ）：松島勇之介 藤木 茂（藤木君）：矢田悠祐 永沢君男（永沢君）：佐藤永典 富田太郎（ブー太郎）：原嶋元久 小杉 太（小杉君）：川﨑優作 山根つよし（山根君）：石川凌雅／大野けんいち（大野君）：橋本祥平 杉山さとし（杉山君）：GAKU／
青木 翔：石田 隼 黒岩 準：後藤 大 白田 嵐：福島海太／
アンサンブル：境 秀人 高橋陸人 齋藤一誠 松本建吾／
西城秀治（ヒデじい）：大高洋夫 金井先生：大堀こういち 大野君のお爺ちゃん：酒井敏也
【公式サイト】https://chibimaruko-stage.com/
【公式Twitter】@chibimaruko_stg
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