2021年12月10日(金)から12月12日(日)まで東京・草月ホールにて音楽座ミュージカル『7Dolls』が上演されています。音楽座ミュージカルは、1987年に旗揚げし、「ワームホールプロジェクト」という独自のシステムにより、新作ミュージカルを創造し続けている団体です。『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』『マドモアゼル・モーツァルト』などでご存知の方も多いでしょう。『7Dolls』も代表作の一つです。
初演は2008年。人は、人によって変わることができる。ポール・ギャリコの同名小説を原作に、構想19年を経て創作されました。人のつながりが希薄になっている“いま”という時代に向けて究極の愛の形を描いた。悲惨な生い立ちと戦争体験によって誰にも心を開けなくなった人形遣いの男と、父母の死後に育ててくれた祖母が亡くなり、どこにも居場所がなくなった少女。ふたりは男の操る七つの人形を通じて心を通わせ、互いに本当の自分を取り戻していきます。
美しい音楽と、俳優と人形劇団プークの操る「ドールズ」たちの絶妙なコンビネーション。その一部をご覧ください。
Ongakuza Musical『7dolls』公演情報
上演スケジュール
2021年12月10日(金)~12月12日(日) 東京・草月ホール
スタッフ・キャスト
【原作】ポール・ギャリコ「七つの人形の恋物語」
【脚本・演出・振付】ワームホールプロジェクト
【音楽】高田浩・井上ヨシマサ・石川亮太・金子浩介
あらすじ
田舎町からやってきた、身寄りもなく生きる少女。
彼女にはマレル・ギュイゼックという名前があるにもかかわらず、周囲からはムーシュ(蝿)というあだ名で呼ばれ、蔑まれていた。
器量が良いわけでもなく、貧相な身体をしたムーシュは挫折の連続。
結局、落ちぶれた場末のストリップ小屋からも追い出されてしまう。
行くあてもなく、生きる気力を失い、川に身投げしようとするムーシュ。
そのとき不意に、赤い髪の人形が彼女を呼び止めた。
ムーシュの前に次々と現れる魅力的な人形たち。
やがて彼女は死のうとしていたことも忘れ、人形たちとの会話に没頭していく。
そんな様子を人形舞台の裏側でじっと見つめる男がいた。
一座の座長で人形遣いのキャプテン・コック。ムーシュに不思議な魅力を見出したコックは、彼女を一座の仲間に入れることにするのだが・・・。