2024年4月6日（土）に東京・シアタートラムでシス・カンパニー公演『カラカラ天気と五人の紳士』東京公演が開幕。堤真一、溝端淳平、野間口徹、小手伸也、高田聖子、中谷さとみ、そして、藤井隆という百戦錬磨の演劇巧者たちが集結する本作の舞台写真とコメントが到着した。
本作は、日本の不条理劇を確立させた第一人者として人気が高い劇作家・別役実が1992年に初めて上演した作品で、今回の上演では、演劇・映像の両分野で快進撃を続ける加藤拓也が演出を務めることに。「棺桶」を担いで現れた五人の紳士たち（堤真一・溝端淳平・野間口徹・小手伸也・藤井隆）と、奇妙な女性2人組（高田聖子・中谷さとみ）により、おかしくて、ちょっと不思議な物語が描かれていく。
そんな注目作が4月6日（土）に東京・シアタートラムで開幕した。本作は東京公演終了後、5月に岡山、大阪、福岡へ巡演予定だ。
（舞台写真撮影＝宮川舞子）
コメント
◆堤真一（紳士5役）
不条理劇の経験は過去にもありましたが、別役実作品は初めて。実は、最初に台本を読んだ時、途中でワケがわからなくなってしまって、思わずパタンと台本を閉じてしまったんです（笑）。でも、最後まで読むと、別役さんの死生観が浮かび上がってくるのを感じました。それに今回、稽古の初期段階でじっくりと本読みに時間をかけて皆で話し合えたことが大きくて、これは決して「不条理」ではなく、「普通の会話」なんだという共通認識をもてるようになりました。その会話を皆で成立させていけば、自ずと世界観が見えてくると思っています。ご期待ください。
◆溝端淳平（紳士2役）
いつかご一緒したかった加藤拓也さん演出で、いよいよ別役作品をやらせていただけることに、身が引き締まるような感覚と嬉しさがありました。稽古場では、百戦錬磨の先輩方のお芝居へのアプローチを間近で感じられ、本当に贅沢な時間を過ごしていました。そんな中で、自分もしっかりと役の個性や存在感を作らなければ、と色々と考えていたのですが、削ぎ落としていく加藤演出では、「何もしないこと」を求められ模索の日々。ただ、その作業は同時にとても楽しく刺激的で、今は自分でも予想もしていなかった世界に行けるような気がしています。
あらすじ
ある日ある所に「棺桶」を担いでやって来た五人の紳士たち。（堤真一・溝端淳平・野間口徹・小手伸也・藤井隆）。
どうやら、この「棺桶」は、五人のうちのひとりが懸賞のハズレくじでもらった景品らしい。
せっかくの「もらい物」を役立てるためには、仲間の誰かが死んで、この棺桶の中に入らねば･･･と、ああでもない、こうでもない･･･と五人の議論が始まった。いかにして死ねるのかと真剣に模索する五人。
そこへショッピングバッグを抱えた不思議な女性二人組（高田聖子・中谷さとみ）が現れた。
彼女たちこそ、同じ懸賞の当たりくじ＝一等賞の当選者たちだったのだ。そして、その一等賞の景品とは･･･?
シス・カンパニー公演『カラカラ天気と五人の紳士』公演情報
スケジュール
【東京公演】2024年4月6日（土）～4月26日（金）シアタートラム
【岡山公演】2024年5月2日（木）～5月4日（土・祝）岡山芸術創造劇場ハレノワ中劇場
【大阪公演】2024年5月7日（火）～5月11日（土）梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【福岡公演】2024年5月15日（水）・5月16日（木）キャナルシティ劇場
スタッフ・キャスト
【作】別役実
【演出】加藤拓也
【キャスト】
堤真一 溝端淳平 野間口徹 小手伸也／高田聖子 中谷さとみ／藤井隆
<ヴィオラ演奏>徳高真奈美
【公式サイト】 https://www.siscompany.com/karakara/
【公式X（旧Twitter）】@sis_japan
