2024年4月26日(金)に東京・ヒューリックホール東京にて開幕する舞台『恋と呼ぶには気持ち悪い』。その公開ゲネプロとコメント取材会が初日前日に行われ、柴田柚菜(乃木坂46)、龍本弥生(NMB48)、内博貴が登壇した。
『恋と呼ぶには気持ち悪い』とは
コミックス累計発行部数150万部突破(電子書籍含む)、原作“もぐす”による人気作「恋と呼ぶには気持ち悪い」(一迅社刊)。2021年にはTVアニメがAmazon PrimeVideoで独占先行配信、さらにAT-XやTOKYO MXで放送され話題となった作品がついに舞台化として上演される。
出演は、主人公の女子高生・有馬一花役を舞台単独初主演となる乃木坂46の柴田、一花に一方的な恋心を抱くイケメンエリート社会人・天草亮役を内、亮の妹で一花の親友・天草理緒役をNMB48の龍本が演じる。
さらに、亮の中学時代からの友人・益田役を千葉瑞己、一花のクラスメイト・多丸快役を長江崚行、亮と同じ会社の同期・松島有枝役を小見川千明、一花の母親・有馬百合子役を八城まゆ、一花と理緒の友人の瑠璃役と五月役を瑚々と泉澄、亮の後輩社員である小竹役、斎藤役、花岡役を根本流風、片山しおり、尾崎明日香が演じる。
取材会で柴田柚菜(乃木坂46)の初々しさに、内博貴が思わず「かわいい」
初日に向けて、舞台初出演にして主演となる柴田は「いきなりこういった役を頂くことができて感謝の気持ちでいっぱいです。ついにお客さんに観ていただくということで、ちょっとドキドキしているんですけど、楽しんでいただけるように頑張ります」と気合いを入れた。
稽古についても「稽古が始まる前とか最初の頃は本当に不安と緊張でいっぱいだったんですけど、演出の伊勢(直弘)さんが1から教えてくださったり、キャストの皆さんも温かく見守ってくださったり、アドバイスもくださったりしたのがすごく印象に残っています」と振り返り、「同級生役の女の子4人で一緒に帰ったり、帰りに寄り道しながら、お出かけしたりして仲良くなれたのがすごく嬉しかったです」とエピソードを披露した。
また、「たくさんのメンバーから『観に行くよ』とか、『頑張ってね』と声をかけていただいでいます」と笑顔を見せつつ、同時期にグループメンバーの清宮レイが舞台『鴨川ホルモー、ワンスモア』に出演していることもあって、「同期で仲の良いレイちゃんが頑張っているから私も頑張ろうと思いましたし、本番を観に行かせていただいて、すごく力になりました」と背中を押されたことを語った。
柴田と同じく、舞台初出演となる龍本も「私も初舞台ですごく緊張しているのですが、このような優しい平和な世界を描いた本作をお稽古期間中に大好きになったので、皆さんにもこの作品が大好きになっていただけるように精いっぱい演じさせていただきます」と緊張しながらも気を引き締めた。
稽古の思い出について「私も最初はもうド緊張していまして、稽古期間中にどうしてこんなにもできないんだろうと思って、1度泣いてしまったことがあったんです」と苦労を明かしながらも、「でも、周りの共演者の皆さんが『大丈夫だよ』『ここはこういう気持ちだからこうしたらいいんだよ』とすごく教えて導いてくださったので、頑張れました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とカンパニーへの感謝を述べた。
初日に向けての心境について、内は「数々の経験をさせていただいていますが、こういった作品への出演は本当になくて、 非常に展開も早いですし、それはそれで新鮮な気持ちでやらせていただいております」と明かし、初々しい柴田と龍本に対して、舞台経験も豊富な内は「2人が本当に初舞台とは思えないほど素晴らしいなと感じますし、自分の初舞台の時と比べると全然違うなと感じますね」と褒めたたえた。
それぞれの印象に残るシーンを尋ねられると、柴田は「私は階段から落ちるシーンや、最後の駅で亮さんを捜すシーンは普段の日常ではないことなので、たくさん練習しました。ちょうど稽古がオフの日が1日あったので、(亮を捜す時に人にぶつかるシーンを)実家に帰って家族に本当にぶつかってもらったりとかしながら練習をしたので、すごく印象に残っています」と笑顔でアピール。そんな柴田に対して、内から「かわいい」と思わず声が漏れた。
龍本は「私は一花と最後に喧嘩をするシーンです。私も日常では声を荒げて喧嘩するなんてことがなかなかないので、すごく苦戦しました。2人で『イライラしながらぶつかり合おうね』とニコニコしながら今日もステージに出てきました(笑)」と挙げた。
内は「柚菜ちゃんや弥生ちゃんらが演じる学生のみんながやっぱりメインですし、僕はどっちかというと裏で支えるという気持ちでやっているので、みんなが輝けばいいかなって思っています」と一歩引いて柴田たちをアピールし、「僕はもう僕で自由にやって、 一花ちゃんに思いっきり気持ち悪がられたらいいなと思っているので、そこはもう本番で振り切ってやろうかなと思っています」と役柄らしく“気持ち悪い”を全開に意気込んだ。
最後に柴田が「本当に緊張しいで、明日も明後日も毎日すごく緊張すると思うんですけど、1人で作るものではないと思うので、緊張しすぎず、来てくださった皆さんに楽しんでいただけるように、私自身楽しんで頑張りたいと思います。ぜひたくさんの方に足を運んでいただけたら嬉しいです」と呼びかけて会見を締めくくった。
ゲネプロレポート:「気持ち悪い」から始まる「年の差」ラブコメディ
舞台は、サラリーマンの天草亮が駅で見知らぬ女子高生に階段から落ちるところを助けられるところから始まる。その女子高生が実は亮の妹・理緒の友達の有馬一花ということもあって、亮は一花と再会。女癖の悪い亮は一花に対し、お礼にとキスやデートを提案するが、一花は思わず「気持ち悪い」と本音を漏らしてしまう。だが、それが亮の中の新たな扉を開いてしまい、彼女への片想いに火が付いてしまうのだった・・・。
ステージに華やかさとフレッシュさを放つ柴田と龍本の2人。舞台初出演の柴田は、亮の猛烈アプローチに振り回される姿がチャーミングで、心優しく純朴で恋に悩む女子高生役をナチュラルに初々しく演じれば、同じく舞台初出演の龍本は、クールでドライだが一花と兄を大切に思う優しさを持つギャップが魅力の等身大の女子高生を演じきっている。
そして、イケメンながら一花に対して気持ち悪いほどの愛情表現を爆発させる亮を、内はクール&コミカルに演じつつ、次第に一花との年の差の恋愛に対して、揺れ動く心の機微と向き合っていく覚悟を大人の魅力で好演。
さらに、一花を好きになる多丸を演じる長江がピュアな男子高校生を魅せれば、アニメ版にも小竹役で出演している小見川が、舞台版では亮に想いを寄せる松島を大人可カワイイ姿で披露。2つの片想いを通して、一花と亮の「年の差」恋愛を対比させる形でストーリーに深みもたらしている。
アニメ版のOPテーマ「モノクロシティ」とEDテーマ「リナリア」が舞台版も盛り上げる中で、「気持ち悪い」という最悪から始まった一花と亮の「年の差」恋の行方に、次第に引き込まれて目が離せなくなるラブコメディとなっている。
舞台『恋と呼ぶには気持ち悪い』は、4月26日(金)から5月5日(日)まで東京・ヒューリックホール東京、5月10日(金)から5月12日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演。
(取材・文・撮影/櫻井宏充)
『恋と呼ぶには気持ち悪い』あらすじ
ある雨の日、駅で見知らぬ女子高生に助けられた、サラリーマンの天草亮は、その女子高生が妹の親友・有馬一花だと知る。女癖の悪い亮は一花に対し、お礼にとキスやデートを提案するが、「気持ち悪い」と一蹴されてしまう。だが、それが亮の中の新たな扉を開いてしまい、彼女に狂信的な恋をする。
その日以来、直球すぎるアプローチと愛情表現を毎日のように繰り広げる亮。それをひたすら気持ち悪がる一花は彼を容赦なく罵倒するが、いつも愛情表現の裏返しとして受け取られてしまい・・・。
『恋と呼ぶには気持ち悪い』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2024年4月26日(金)~5月5日(日) ヒューリックホール東京
【大阪公演】2024年5月10日(金)~5月12日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
キャスト
【出演】
有馬一花:柴田柚菜(乃木坂46)
天草理緒:龍本弥生(NMB48)
益田:千葉瑞己
多丸快:長江崚行
松島有枝:小見川千明
有馬百合子:八城まゆ
瑠璃:瑚々
五月:泉澄
小竹:根本流風
斎藤:片山しおり
花岡:尾崎明日香
天草亮:内博貴
<アンサンブル>
小見山素朴 山本吾郎
スタッフ
【原作】もぐす(comic POOL/一迅社刊)
【脚本・演出】伊勢直弘
ほか
公式サイト
【公式サイト】https://koikimo-stage.jp/
【公式X(Twitter)】@koikimo_stage
(C) もぐす(comic POOL / 一迅社刊)/舞台「恋と呼ぶには気持ち悪い」製作実行委員会
(C) もぐす・一迅社/恋きも製作委員会