林⼀敬らで見せる天才的名探偵の⻘春時代!ノサカラボ 神津恭介シリーズ『わが⼀⾼時代の犯罪』東京公演レポート


2024年3月20日(水・祝)に東京・サンシャイン劇場にてノサカラボ 神津恭介シリーズ『わが⼀高時代の犯罪』の東京公演がスタートした。本作は、演出家・野坂実が2021年に始動させた、世界の名作ミステリーを丁寧に舞台化するプロジェクト「ノサカラボ」による作品。天才的名探偵・神津恭介役を林⼀敬が演じている。東京公演は3月31日(日)までサンシャイン劇場にて。上演時間は約2時間40分(休憩含)を予定。

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神津恭介シリーズとは?

高木彬光の推理小説に登場し、明智小五郎・金田一耕助と並ぶ「日本三大名探偵」の1人と言われている。「ノサカラボ」では、2023年8月から9月にかけて、「神津恭介」を主人公に書かれたシリーズの初期の作品『呪縛の家』をもとに第1弾を上演。

シリーズ第2弾となる今回は、1951年に発売された「わが一高時代の犯罪」より、表題作「わが一高時代の犯罪」とその続編とも言える「輓歌」の2編を舞台化する。

神津恭介役を演じるのは、第1弾と同じく林⼀敬。このほか、小園凌央、関翔馬、高橋曽良、⼩山⿓之介、滝佑里、細貝圭、加藤雅也、能條愛未・中野郁海(Wキャスト)、片岡鶴太郎(特別出演)が出演する。

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取材会:林⼀敬、後輩たちに振られる?

東京公演スタート前には、演出・構成の野坂実、林⼀敬、小園凌央、加藤雅也、片岡鶴太郎が取材会に登壇。大阪公演を経て、東京初日を迎えるにあたっての心境や意気込みを語った。

まず林が「稽古の時点でチームワークが良いカンパニーでしたが、大阪公演を経てさらに良くなった実感があります。たくさんの⽅に⾒てほしいですね」と⾃信を⾒せると、小園も「もともと仲が良いんですが、特に一高生グループは修学旅行みたいな雰囲気でした。もしかしたら当時もこんな感じだったのかなという感覚も芽生え、大阪公演が先にあって良かったと思います」と頷いた。

しかし、加藤が「大阪公演からスタートするのは僕にとって初めて。新鮮ですがいいなと思いました。2⼈はすごくいいことを言っていましたが、さっきまでは(大阪で)終わった感じがあって再演みたいな気分ですねと話していました」と暴露し、林と小園が慌てる一場⾯も。

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片岡は「皆さんがおっしゃっているように、一高生たちが修学旅行で私はその引率の先生という感じ(笑)。大阪はリピーターの⽅も多くいらっしゃいました。何回⾒ても楽しい作品ですので、ぜひ楽しみにしていてください」と呼びかける。

野坂は「神津恭介は日本三代名探偵の1⼈ですが、あまり知られていません。でも、舞台を⾒てリピートしてくださる⽅が多くて嬉しいなと思っています。また、個⼈的には林くんがどこまで成⻑するかも楽しみ。前回は内海(光司)さんがすごくフォローしてくれていて、今回は林くんが先輩として若い3⼈をどう⾒てあげるのか楽しみにしていました」と語った。

さらに「大阪公演でお気に⼊りの中華屋さんに連れて⾏くつもりだと⾔っていて・・・」と座⻑の成⻑を語り出したが、「誘ったら断られちゃいました(笑)」と林。すかさず小園が「2⼈で⾏きました!」とフォローし、⼀同大爆笑。

代わりに大阪公演では後輩とたこ焼きを⼀緒に⾷べたそうで、林は「(関)翔⾺の誕⽣⽇祝いを兼ねてご飯に⾏こうと⾔ってるんですけど、また断られたらやだな・・・(笑)」とぼやいてはいたが、終始座組みの仲の良さが垣間⾒えるやり取りを披露していた。

野坂は「若い彼らを鶴太郎さんや加藤さんといった先輩たちがニコニコ導いてくれています。年齢が離れているけどチームとしてまとまっている。しっかりディスカッションをするメンバーが揃っているので、年齢による壁もない、仲の良い座組だなと思いますね」と、カンパニーの魅⼒をまとめた。

前作に引き続き神津を演じる林は「今回は学⽣時代。天才探偵が⽣まれる前の話です。前回は探偵として依頼を受け、事件を解決する話なのでわちゃわちゃしたにぎやかさはありませんでした。今回は先ほど話に出た後輩3⼈、僕と⼩園くんが⼀⾼⽣。みんなキャラクターが⽴っていて、楽しいシーンが多いと思います」と⾒どころを挙げた。

また、ホームズとワトソンに例えられることもある神津と松下。演じる林との関係を聞かれた小園は「僕らは本当に仲が良くて、稽古中も⼤阪公演が終わってからもご飯に⾏っています。神津と松下は凸凹コンビだと思うんですが、プライベートでもそう。お互い⾜りないところを埋め合える関係なので、舞台上で表現できたらいいなと思います」と笑顔を⾒せていた。

大人ならではの目線で注⽬ポイント教えてほしいという質問が出ると、加藤は「難しい質問」と悩みつつ「ミステリーって登場⼈物を⾒ると犯⼈のあたりがつく。その中でどう話を展開させるかという意味で、⾯⽩く作られていると思います」と回答。

前回とは違う役で再び出演する⽚岡は「前回の私は神津と対峙する役でしたが、今回は神津の先⽣。前回観ていただいた⽅には、その違いも楽しんでもらえるかと思います。今回は神津に対してアドリブを⼊れづらいので、他の⼀⾼⽣をあたふたさせようかと考えています」とお茶⽬に語った。

最後に、公演を楽しみにしている⽅に向けて野坂は「稽古場でも皆さんがすごく話し合って作ってくれました。コミュニケーションを取れているので、お芝居も濃くて⾒応えがあります。推理ものの難しさ・硬さをできるだけなくしましたし、顔と名前を⼀致させるために皆さんに頻繁に出てきていただいて、覚えようとしなくても話の筋が分かるようにしています。気楽に⾒にきていただけると嬉しいです」とアピール。

林は「僕からすると⼆度⽬の神津なので、前回からの成⻑を⾒てもらいたいです。座組の仲の良さも舞台から伝わると思いますし、神津の推理⼒にも注⽬しながら本作を楽しんでいただけたらと思います」と締め括った。

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公演レポート:

神津恭介が第⼀⾼等学校(⼀⾼)に通っていた時の事件を描いた表題作『わが⼀⾼時代の犯罪』と、その続編とも⾔える『輓歌』の2編を組み合わせた本作。時系列としては舞台第⼀弾である『呪縛の家』より前となり、若かりし頃の神津や松下が描かれる。

舞台稽古で披露されたのは冒頭20分ほど。林演じる神津と智恵⼦(能條愛未・中野郁海)が10年の時を経て再会するプロローグの後、⼀⾼⽣の日常から物語がスタートした。

松下(小園凌央)は、親近感の湧く語り⼿として客席と物語を繋いでくれる。短いシーンながら神津への尊敬や信頼がしっかり伝わってきて微笑ましい。

プレイボーイの⻘野(関翔⾺)、上昇志向が強い飯島(⾼橋曽良)、変わり者の妻⽊(⼩⼭⿓之介)と学友たちも個性豊か。エリートだが⼦供らしさも残る⾼校⽣たちのやり取りが楽しく、その輪に⼊ると神津の⼀際落ち着いた物腰や聡明さが⽬を惹く。

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⼀⽅、師である天沼教授(⽚岡鶴太郎)とのシーンではまだまだ未熟な⼀⾯も⾒え、ギャップが魅⼒的だ。⼀⾼⽣たちの若さや勢いが眩しいぶん、⼤⼈たちの存在感も際⽴っている。軽いように⾒えて頼もしい天沼、優秀な実業家であり⼀⾼出⾝の先輩である⽔町(加藤雅也)、彼の有能な秘書である稲⽥(細⾙圭)、秘密を抱えているらしい章⼦(滝佑⾥)らが物語にどう関わってくるのか、続きが気になる公開稽古だった。

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神津恭介シリーズ『わが⼀⾼時代の犯罪』公演情報

上演スケジュール

【大阪公演】2024年3月8日(金)~3月10日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホール ※終了
【東京公演】2024 年 3 ⽉ 20 ⽇(⽔)〜3 ⽉ 31 ⽇(⽇) サンシャイン劇場

スタッフ・キャスト

【演出・構成】野坂実
【脚本】須⾙英
【⾳楽】村井邦彦、上野耕路
【原作】⾼⽊彬光(光⽂社⽂庫)

【出演】
林⼀敬/⼩園凌央/能條愛未、中野郁海(W キャスト)/
関翔⾺ 髙橋曽良 ⼩⼭⿓之介 滝佑⾥/

細⾙圭/加藤雅也/⽚岡鶴太郎(特別出演)ほか

チケット

【料⾦】(全席指定・税込)
S席:前売9,500円/当⽇10,000円
A席:前売8,500円/当⽇9,000円

あらすじ

時は1938年。⽇中戦争が泥沼化する中、神津恭介と松下研三が通う第⼀⾼等学校(⼀⾼)には優秀かつ個性的な学⽣たちが数多く在籍している。ある時、彼らの寮を⼀⼈の⼥性が訪ねて来る。意外にも普段⼥っ気のない妻⽊という学⽣に会いに来たのだった。妻⽊と⼥は連れ⽴って去って⾏くが、同じく同級⽣である飯嶋と⻘野がその⼥を知っているらしい反応を⾒せたことを、神津は訝しく思う。

その⽇の夜、寮に戻って来た妻⽊の提案で肝試しが⾏われることになる。⼀⾼の時計塔の上まで登って帰って来れば汁粉をご馳⾛するという彼の誘いに乗って、松下、⻘野、飯嶋が参加することになる。飯嶋の後に時計塔に登った妻⽊が⼀向に戻って来ず、⼀同は不審に思って階段を駆け上がる。しかし妻⽊はどこにもおらず、神津のマントのみが置いてあった。妻⽊は忽然と姿を消してしまったのだ。

神津と松下は彼の⾏⽅を独⾃に捜査することになり、⽔町家へと赴く。そして、更なる事件に巻き込まれるのだった・・・。

公式サイト

【公式サイト】https://nosakalabo.jp/kamizu-02/

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