2024年11月から12月にかけて、ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』の上演が決定した。本作は、オリヴィエ賞2部門受賞、トニー賞7部門にノミネートされた大ヒット映画「Groundhog Day(邦題:恋はデジャ・ブ)」を原作としたコメディ・ミュージカル。演出には福田雄一、主演にはWEST.の桐山照史を配し、日本初演を迎える。
「グラウンドホッグ・デー」を永遠に繰り返すことになった男の物語
「Groundhog Day(邦題:恋はデジャ・ブ)」は、1993年にアメリカで公開された映画。主演ビル・マーレイの小気味よい演技がひかる、監督・脚本ハロルド・ライミス、原案・脚本ダニー・ルービンによる作品で、90年代で最も優れたコメディ映画のひとつとして知られている。
公開から約20年後にミュージカル化が計画され、2016年夏にロンドンのオールド・ヴィック劇場で世界初演、その後2017年春からニューヨークのブロードウェイでも上演された。
キャストのパフォーマンスはもちろん、スピード感あふれる演出やアイディアに富んだ舞台装置など迫力満点のステージは大勢の観客を魅了し、2017年のローレンス・オリヴィエ賞で「最優秀新作ミュージカル賞」と「ミュージカル部門主演男優賞」を受賞。さらに同年のトニー賞ではミュージカル作品賞を含む7部門へのノミネートを果たした。
物語の舞台は、アメリカ・ペンシルベニア州の小さな田舎町。毎年2月2日に行われる平凡なお祭りの日「グラウンドホッグ・デー」を永遠に繰り返すことになった天気予報士のフィルが主人公だ。
※「グラウンドホッグ・デー」とは、アメリカやカナダで2月2日に冬眠から目覚めた大きなリスの一種であるウッドチャック(別名グラウンドホッグ)の動きで、春の到来を予想するお天気占いの行事。昨今は、大勢の観衆のもと開かれるイベントになっている。
フィルは、タイムループに嫌気がさしながらも、心から望むことを手に入れるために同じ日を生きることを利用し、楽しみ始める。やがて繰り返す日常の中で、フィルの内面にも変化が生まれ・・・。そんな彼が新しい一歩を踏み出すまでが、コメディとして描かれていく。
ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』出演者は?
コメディ作品を得意とする福田雄一と、WEST.のメンバーとして精力的に活動する傍ら、『ブラッドブラザース』(2015)、『アマデウス』(2017)、『マリウス』(2018)、『泣くロミオと怒るジュリエット』(2020)、『赤シャツ』(2021)、『キャメロット』(2023)など、ミュージカルやストレートプレイ、コメディなど幅広くジャンルで高い評価を得る桐山照史がタッグを組み、日本初演に挑む。
そして、フィルと共に同じ日を繰り返しながら彼の心を溶かす存在である、明るく知的なヒロイン・リタ役は咲妃みゆ。また、福田作品の常連で、現在放送中の連続テレビ小説『虎に翼』でも注目される戸塚純貴が本作でミュージカルに初挑戦する。このほか、豊原江理佳、川久保拓司らが出演者に名を連ねた。
ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』は、11月11日(月)から11月22日(金)まで東京国際フォーラム ホールCにて上演後、大阪、愛知を巡演する。
ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』コメント紹介
◆桐山照史
日本版の新しい『グラウンドホッグ・デー』、すごく面白く楽しいミュージカルになると思いますので、皆様楽しみにしていてください!
◆咲妃みゆ
今を生きる私たちの背中を押してくれるような作品だと思いますので、たくさん笑ってたくさん混乱して一緒に楽しんでいただきたいです。
◆戸塚純貴
日々吸収しながら僕らしいミュージカルを皆様にお届けしたいと思います。是非劇場に足をお運びいただき、笑って帰っていただけるように頑張ります。
◆豊原江理佳
同じ日を繰り返す場面が多く、見ていてすごく面白い作品だと思います。お客様にも一緒にドキドキ、ハラハラしながら楽しんでいただきたいです。
◆川久保拓司
ミュージカルというより、みんなで盛り上がるパーティーのような作品だと思います。豪華なキャストの皆様と最高な舞台になると思いますので、楽しみにしていてください!
ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』公演情報
<上演スケジュール>
【東京公演】2024年11月11日(月)~11月22日(金) 東京国際フォーラム ホールC
【大阪公演】2024年11月27日(水)~12月1日(日) 新歌舞伎座
【愛知公演】2024年12月5日(木)~12月8日(日) 御園座
<スタッフ・キャスト>
【出演】
フィル・コナーズ:桐山照史
リタ・ハンソン:咲妃みゆ
ネッド・ライアーソン:戸塚純貴
ナンシー・テイラー:豊原江理佳
ラリー/ガス:川久保拓司
(50音順)
ランカスター夫人:家塚敦子
クリーブランド夫人:井上花菜
バスター:岡田誠
ピアノの先生、ほか:可知寛子
チャビーマン:ぎたろー
ドリス:小山侑紀
ジェンソン/嵐を追う男:坂元宏旬
ラルフ、ほか:高橋卓士
デビー:竹内真里
ジェフ:茶谷健太
保安官代理:常住富大
嵐を追う女:伯鞘麗名
クリーブランド/ビリー:堀江慎也
保安官:横山敬
フレディ:横山達夫
スウィング:高山裕生、田中真由
【演出】福田雄一
【翻訳・訳詞】福田響志
【振付】上島雪夫・福田響志
<チケット>
【料金】S席:15,500円/A席:10,000円(全席指定・税込)
ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』あらすじ
傲慢で自己中心的なテレビの人気天気予報士フィル(桐山照史)は、「グラウンドホッグ・デー」の実況中継をするため、アソシエイト・プロデューサーのリタ(咲妃みゆ)、カメラマンのラリー(川久保拓司)と共にペンシルベニア州のパンクサトーニーにやって来た。
今年もフィルは退屈な田舎町で行われるお天気占いの中継に文句たらたら。午前6時、グラウンドホッグ・デーを告げるラジオのDJの声で目を覚ましたフィルは、民宿のおばさんや、通りで出会った高校時代の同級生ネッド(戸塚純貴)にも不機嫌な態度で、町の広場へ向かう。
そっけなく中継を済ませ、仕事を終えたフィルたちが町を後にしようとした時、吹雪が町を襲い、道路は閉鎖され電話も不通という事態に見舞われ、やむなくもう一泊することになる。
夜が明け、朝がくると午前6時。昨日と同じようにDJはグラウンドホッグ・デーを告げていた…!民宿のおばさんは昨日と同じあいさつをし、通りで同級生ネッドに会い…、何もかもが昨日と同じ。そしてまた吹雪にあい、道路は閉鎖され、町に閉じ込められ、また一泊・・・。夜が明けるとまた午前6時。今日も同じ1日が始まる・・・。
フィルは自分だけが永遠に同じ2月2日を繰り返していることに気づき、仲間たちに打ち明ける。フィルたちは、本当の明日は永遠にやって来ない!であれば食べても太らない!飲んでも二日酔いにならない!と、この特権を利用して大暴れ。ある時は町で出会ったナンシー(豊原江理佳)と一夜限りの遊びを楽しんだり、ある時はリタを口説いてみたり、やりたい放題の1日を過ごしていくが・・・。
公式サイト
【公式サイト】https://groundhogday.jp/