(配信)おぼんろ 第18回本公演『メル・リルルの花火』

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2020年4月17日〜4月26日

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むかしむかし、はたまた未来かあるいは現在か。交錯するもうひとつの物語――

むかしむかし、はたまた未来かあるいは現在か。
世界は荒廃し、いくつかの都市の周りには砂漠が広がっておりました。
枯れ果てた大地にどれほど植物の種を植えても、死んでしまった大地は蘇りません。
そして人間たちによって造られたのが、メル・リルルという生き物です。
メル・リルルたちは植物の種を飲み込むと、自らの体の中でその命を育みます。
体中に根が張り巡らされる頃になると、メル・リルルたちは砂漠に出荷され、
そしてついに体の内側から芽吹いた植物は、メル・リルルたちの体を苗床に、森となって行くのです。
この100年というもの、数え切れないほどのメル・リルルたちが世界のあちこちに出荷され、たくさんの森ができました。

しかし、中には様々な理由により植物を芽吹かせることなく生き延びて子どもを産むメル・リルルもいたのです。
人類が気が付いた時には、世界中にいくつもの、メル・リルルの村ができていました。

――交錯するもうひとつの物語――

むかしむかし、はたまた未来かあるいは現在か。
あるところに、何百年も大木を崇めてきた村がありました。
その大木が大切である理由は誰も知りませんでしたが、村人は死ねば木のふもとに埋められ、木と一体化して村を見守ります。
ある時この村に、戦いに兵士を供出せよとの御触れがくだりました。気弱で臆病な人々は困ってしまいましたが、
大木に実る果実を口にするや、いかなる魔力が宿ったのか、村の若者は人が変わったように強き心を手に入れ、
戦いに赴いていきました。

果実の力も助けてか、戦いは大成功。
名誉とともに帰還した若者たちを大喜びで迎え入れた村人たちでしたが、
一つだけ困ったことがありました。

果実を口にして人が変わったようになった若者たちは、戦いが終わった後も、元に戻らなかったのです。

詳細情報

公演期間 2020年4月17日〜4月26日
劇場 新宿FACE(サテライト配信に変更)
キャスト 末原拓馬
さひがしジュンペイ
わかばやしめぐみ
高橋倫平
黒沢ともよ
田所あずさ
ほか
スタッフ 作・演出:末原拓馬
ほか
主催 劇団おぼんろ、株式会社ホリプロインターナショナル
公式サイト https://www.obonro-web.com/

 

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