末原拓馬らの劇団おぼんろ、8月に新作『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』上演へ

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末原拓馬らの劇団おぼんろ、8月に新作『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』上演へ

劇団おぼんろが、第19回本公演となる『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』を2021年8月に上演すると発表した。なお、本公演は講談社、ホリプロインターナショナルとタッグを組んだ公演となる。

劇団おぼんろは、主宰・末原拓馬の路上独り芝居に端を発した劇団。抽象舞台を巧みに用いて、廃工場や屋形船、オリジナルの特設テントなど様々な場所でも公演を行い、どんな場所でもまるで絵本の中に潜り込んだようなエンターテインメント性の高い作品を作り続けてきた。

2019年にはサーカスパフォーマンスとの融合にも挑戦。また、昨年は『メル・リルルの花火』を感染症予防対策のために、オンラインでの音声のみの配信公演に上演形態を変更して行った。

2年ぶりの有観客で上演する本作は、夏の夜に繰り広げられる老人による不思議な海の冒険譚。オリジナルの新作として「今を生きろ。今、ここにある美しさに目を凝らせ。それでダメなら想像するんだ。心の底からのしあわせ願いながらに」とメッセージを込めた“大人のための寓話”に仕上げる。出演は、末原のほか、さひがしジュンペイ、塩崎こうせい、高橋倫平、わかばやしめぐみ。

劇団おぼんろ第19回本公演『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』は、8月12日(木)から8月17日(火)まで東京・Theater Mixa(Mixalive TOKYO)にて上演される。

チケットは、7月1日(木)12:00より一般発売開始。
取扱:ローチケ https://l-tike.com/obonro/(パソコン・携帯・スマホ)

なお、チケットは一般チケットのほか、「プレミアムチケット」「ひよっこチケット」「いいねチケット」が設けられる。

「プレミアムチケット」購入者には特典として、チケット購入した各ステージごとの開演前、本番中などの舞台裏の様子を、実録スタッフによって撮影・編集した記録映像をデータでお届け。

「ひよっこチケット」は18歳以下を対象に各ステージ20枚限定で発売、「いいねチケット」は基本入場無料、終演後に言い値での投げ銭をするチケット。8月13日(金)13:00公演と8月16日(月)13:00公演を対象に40席限定で設けられる。

目次

コメント紹介

◆末原拓馬(主宰)
1年ぶりの新作です。幸せの権化みたいな物語を創るにはどうしたらいいのだろう、と日夜考え続けてます。

素敵で大切な1年でした。世界がどうであろうと、僕は愛する人を愛し続けたし、毎日を一生懸命過ごしました。

人には言えない悲しみや怒りをこっそりどこかで叫びたくて物語を創ることもあります。でもそれはとっても自分の心に余裕が残っている時のことで、本当のところ、いまのぼくには、そんな余裕がない。神様は、泣いても許してくれない。嫌なことを本気で嫌だと言っても、淡々と時計の針を回し続ける。ならばせめて、僕の大切だと思う人を笑わせることが、いま僕のしたいことだと思いました。

この文章を発表したこの瞬間から初日の8月12日までの間、僕にもあなたにもたくさんの出来事が起こります。それでも、何が起きても、僕はこの作品をあなたに届けます。届けられるように、創り続けます。それが僕のお祈り。生きる手がかりだから。

僕は幸せなのです。僕を幸せにしようと命がけで戦ってくれた人たちのおかげです。だから僕は、いかに自分が幸せか、どれほどに幸せを願うことのできる僕になれたかを、ちゃんと伝えたい。2021年8月、ただただ、大笑いをしたい。この先いつか泣いても泣いても忘れないような、大笑いをしたい。

目を凝らす、この瞬間の世界の美しさに、過ごしてきた時間の美しさに。もしも何も見えなかったとしても、僕らには想像力がある。一番きれいな瞬間を想像する。

おぼんろ第19回本公演。お会いできることを心から願ってます。

キンキラキンのラブをあなたに。
あなたがくださったものだから、上等にしてお返しします。

劇団おぼんろ第19回本公演
『瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった』

上演スケジュール

2021年8月12日(木)~8月17日(火) 東京・Theater Mixa(Mixalive TOKYO)

スタッフ・キャスト

【脚本・演出】末原拓馬

【出演】
さひがしジュンペイ・塩崎こうせい・末原拓馬・高橋倫平・わかばやしめぐみ

あらすじ

窓から入ってきた少年は、男の目の前に瓶を掲げて言った。
「海を盗んできた」
瓶の中に閉じ込められた海を見つめた初老の男性は、この少年に見覚えがある気がする。
「ベッドにつかまって」と少年は優しく叫んだものだから、男は慌てて従った。
瓶が床に叩きつけられ割られると、中から海は溢れ出し、ベッドは大海原に浮かんだ。少年は言う。
「お前を裁きの場に連れてゆかないといけない」
「俺が何をした?」
「夏休みの宿題をまだ提出していないだろう」
「・・・いつの話だ?」
「小学3年さ」
「バカ言うな、俺は今年で59歳だ」
「なんてこった!だったら早く提出しなければならないな。さ、シーツを帆にして風を受けるんだ」
男は困ってしまった。
「今夜は眠り薬をたらふく飲んだ。せっかく、死のうとしたのにな」
目の前に広がる海は、あまりに美しく輝いていた。

【おぼんろ公式サイト】https://www.obonro-web.com
【おぼんろ公式Twitter】@obonro_new



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