あらすじ
1983年5月3日(火)、寺山修司はまもなくその生涯を終えようとしていた。寺山の脳内では、彼を慕う劇団員がキャバレーに集まっている。寺山が戯曲『手紙』のリハーサルを劇団員と始めたところへ、死が彼のもとにやってきた。死ぬのはまだ早いと、リハーサルを続けようとする寺山。死は彼に日が昇るまでの時間と、過去や未来へと自由に飛べるマッチ3本を与える。その代わりに感動する芝居を見せてくれ、と。
寺山は戯曲を書き続けるが、行き詰まってしまう。そこで、死はマッチを擦るようにすすめた。1本目、飛んだのは過去。近松門左衛門による人形浄瑠璃「曽根崎心中」の稽古場だ。近松の創作を目の当たりにしたことで、寺山の記憶が掻き立てられる。2本目は近未来、2024年のバレンタインデーの歌舞伎町へ。ことばを失くした家出女や黒蝶服、エセ寺山らがたむろするこの界隈。乱闘が始まり、その騒ぎはキャバレーにまで伝播。よりけたたましく、激しく肉体がぶつかり合う。
寺山は知っている。今書いている戯曲が、死を感動させられそうもない、そして自身も満足できないことを。いまわの時まで残りわずか。寺山は書き続けた原稿を捨て、最後のリハーサルへと向かう。
公演情報
上演スケジュール
【東京公演】
2024年2月9日(金)~2月29日(木)
日生劇場
【大阪公演】
2024年3月5日(火)~3月10日(日)
梅田芸術劇場メインホール
出演
香取慎吾
成河
伊礼彼方
村川絵梨
平間壮一
花王おさむ
福田えり
横山賀三
凪七瑠海(宝塚歌劇団)
浅野彰一
小田龍哉
葛たか喜代
川原田樹
日下七海
小林風花
近藤彩香
的場祐太
水口早香 (五十音順)
<スイング>
木村風太
中野風音
<MUSICIANS>
Cond/Keyboard:太田裕子
Guitar/Daxophone:内橋和久
Flute/EWI:坂上領
Trombone/Keyboard:湯浅佳代子
Violin:渡辺剛
Bass:西嶋徹
Drums:堀越彰
Percussion:スティーヴ エトウ
スタッフ
【脚本】池田亮
【演出】デヴィッド・ルヴォー
ほか
企画・制作・主催
梅田芸術劇場
公式リンク
公式サイト:https://www.umegei.com/terayama_cabaret2024/
公式Twitter:@TerayamaCabaret