2022年3月から4月にかけて東京国際フォーラムホールCにて上演、ツアー公演も予定している、正反対の環境で育った双子の数奇な運命を描く吉田鋼太郎演出のミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』。キャストの柿澤勇人、ウエンツ瑛士、木南晴夏のイメージビジュアルが公開され、意気込みなどが語られたコメントが到着した。
1983年ロンドン・ウエストエンドでの初演以来、世界中で愛されているミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』。甘美で躍動的な音楽が描くこのスリリングな作品はローレンス・オリヴィエ賞作品賞に輝いたことでも知られており、日本でも1991年以来、繰り返し上演されてきた名作だ。
二卵性双生児として生まれた二人の男の子。一人は裕福な家庭に引き取られ、もう一人は実の母親と貧しさの中で暮らしていた。正反対の環境で育った二人はお互いが双子であることを知らないまま、人生を通して固い友情を育んでゆく。共にいたずらをした無邪気な子供時代、恋や夢に溢れたまばゆい青春の日々などが描かれていく。
演出を手掛けるのは本作の日本初演のプロダクションにも参加していた吉田鋼太郎で、数奇な運命をたどる双子の兄弟・ミッキーとエディを演じるのは、柿澤勇人とウエンツ瑛士。そして、柿澤と共演した『シティ・オブ・エンジェルズ』(2018年)以来のミュージカル出演となる木南晴夏の他、鈴木壮麻、内田朝陽、伊礼彼方、一路真輝、堀内敬子、家塚敦子、奥山寛、河合篤子、俵和也、安福毅らが出演する。
今回、そんな注目作に出演する柿澤、ウエンツ、木南のイメージビジュアルが公開され、コメントも到着した。
コメント紹介
柿澤勇人
この作品を初めて観た際、面白すぎて自分でも驚きなのですが、6回ほどチケットを買い足しました。それ以来、この作品のミッキーという役をやりたいと言い続けて10年ほど。念願が叶いました。
そして念願がもう一つ。それはウエンツ瑛士さんとの共演です。彼がロンドンに留学中、僕と木南晴夏さんが出演していた『海辺のカフカ』のパリ公演を観に来てくれました。パリの街で面白い作品をいつかやりたいねと語っていたのを記憶しています。彼が覚えているかは分かりませんが。
演出の吉田鋼太郎さんとは今年頭の二人芝居『スルース』以来。信頼しかありません。
先日も「絶対面白い作品にしてやろう」と話しました。ですが喜んでいたのも束の間「かっきーの歌で泣かせなきゃダメだから」と釘を刺されました。僕はいつも鋼太郎さんの手のひらの上で転がされてる気がします。
素晴らしいキャストとスタッフの皆様が集結しました。
自身としては二年ぶりのミュージカル。暴れ回りたいと思います。
ウエンツ瑛士
何度も再演を重ねて世界中で愛されている作品に出演できることを楽しみにしております。
役を演じていて共演者の方々と舞台上で目が合うときが何よりも楽しみな瞬間なのですが、本読みの段階から化学反応がいっぱい起きそうな予感がしております!
僕らがステージ上で起こす化学変化をぜひ劇場で見届けてください!
木南晴夏
柿澤さんとウエンツさんが演じる双子の幼馴染の役。おふたりとは同世代なので、とても楽しく演じられる気がしています。
鋼太郎さんの演出は初めてなので、稽古場がどんな感じで進むのかまだ分からないので少し緊張していますが、一生懸命稽古をして、皆様に良い作品をお届けしたいと思っています。劇場でお待ちしております。
ミュージカル『ブラッド・ブラザーズ』公演情報
上演スケジュール
2022年3月21日(月)~4月3日(日) 東京国際フォーラム ホールC
※ツアー公演あり
キャスト・スタッフ
【出演】
ミッキー:柿澤勇人
エドワード:ウエンツ瑛士
リンダ:木南晴夏
ライオンズ氏:鈴木壮麻
サミー:内田朝陽
ナレーター:伊礼彼方
ライオンズ夫人:一路真輝
ジョンストン夫人:堀内敬子
家塚敦子、奥山 寛、河合篤子、俵 和也、安福 毅
【脚本・作詞・作曲】ウィリー・ラッセル
【演出】吉田鋼太郎
【公式サイト】https://horipro-stage.jp/stage/bb2022/
あらすじ
これはナレーター(伊礼彼方)が語る、数奇な運命の物語――。
ロンドン郊外で双子の男子が誕生した。双子の一人であるエディ(ウエンツ瑛士)は裕福なライオンズ夫妻(一路真輝&鈴木壮麻)に引き取られ、もう片割れのミッキー(柿澤勇人)は、実の母親ジョンストン夫人(堀内敬子)と兄サミー(内田朝陽)のもとで貧しくも逞しく暮らしていた。
正反対の環境で育った二人はお互いが双子であることを知らないまま、7歳で出会って意気投合し義兄弟の契りを交わす。しかしライオンズ夫人は我が子エディを実の母親にとり返されることを恐れ、ライオンズ一家が転居。エディとミッキーは今生の別れをしたはずだった。そのうちミッキーの家が取り壊しとなり、移り住んだ先は偶然エディの家の近く。
15歳になった二人は再会し、固い友情を育むようなる。エディとミッキー、そして幼馴染みのリンダ(木南晴夏)は恋と希望に溢れた青春の日々を謳歌する。しばらくしてエディは大学に進学。ミッキーは工場に勤め、リンダの妊娠を機に結婚。大人として現実を生きはじめた二人の道は大きく分かれていった。
不景気により失業したミッキーは、ついに犯罪に手を染め薬漬けに。議員となったエディはリンダを通してミッキーを支えるが、運命は二人を容赦しなかった・・・。
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