Sexy Zone佐藤勝利が主演する舞台、PARCO PRODUCE『ブライトン・ビーチ回顧録』が、2021年9月から10月にかけて上演されることが決定した。本作は、ブロードウェイを代表するコメディ劇作家ニール・サイモンが、自身の少年時代の想い出と家族愛を謳った青春物語。今回は、2018年に読売演劇大賞 優秀演出家賞を受賞し、劇団四季の『ロボット・イン・ザ・ガーデン』なども手掛ける小山ゆうなの演出で、佐藤が初のストレートプレイ、そして初の単独主演舞台に挑む。
サイモンが1980年代に取り組んだ自伝的作品『ブライトン・ビーチ回顧録』『ビロクシー・ブルース』『ブロードウェイ・バウンド』・・・B・B三部作と呼ばれるこれらの戯曲は、ニール・サイモン自身を思わせるユージンを中心に描かれる青春成長物語で、サイモンの新境地を開いたと言われている。
その三部作の1作目となる『ブライトン・ビーチ回顧録』は、サイモンの少年時代を描いたとされ、貧しくもたくましく生きるユダヤ人一家と思春期のユージンの成長を描いた名作で、性に目覚め、戸惑いながらも成長してゆくユージンの目を通し、時におかしく、時に真剣に、困難な時代に喧嘩や失敗を重ねながらも「自分」と「家族」を見出していく姿が描かれている。
ブロードウェイでの上演回数は1,300回以上にのぼり、1983年の初演ではユージンを演じたマシュー・ブロデリックがその年のトニー賞を受賞。1985年にはPARCO劇場にて日本初演された。
佐藤の舞台出演は、2016~2017年の『JOHNNYS` ALL STARS IsLAND』以来。ユダヤ人一家の次男ユージン役を演じる。そして、ユージンの母ケイト役には松下由樹、ユージンの兄スタンリー役には入野自由、父親のジャック役には神保悟志が決定した。
PARCO PRODUCE『ブライトン・ビーチ回顧録』は、9月18日(土)から10月3日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウス、10月7日(木)から10月13日(水)まで京都・京都劇場にて上演される。
チケットは、東京公演が8月21日(土)、大阪公演が9月5日(日)より一般発売開始。
あらすじ
第二次大戦前夜、
野球、セックス、勉強・・・揺れ動く多感な少年期の想い出と
家族愛を謳った心温まるニール・サイモンの自伝世界。
ニューヨークのブルックリン地区の南、中流の下の収入の人々が暮すブライトン・ビーチ。時は1937年9月。人々は、深刻な不況と近づいてくる戦争の足音に、不安な日々を送っていた。思春期を迎えたユダヤ人の少年ユージンは父ジャック、母ケイト、兄スタンリーの4人家族。ケイトの妹ブランチが夫に先立たれ二人の娘を連れて居候している。
野球選手か作家になるのが夢で、毎日秘密の回顧録を書いているユージン。ケイトは身を粉にして働いてはいるが生活は苦しく、いつヒステリーが爆発してもおかしくない状態。従姉のノーラは、ブロードウェイの演出家に呼び出されて女優になると言い出し、ローリーは病気がちで本を読んでいるばかり。その上、スタンリーは正義感から同僚をかばい、この不況の中で失職しそうになる。ジャックは家族の問題を解決しようとするのだが・・・。
コメント紹介
◆小山ゆうな(演出)
1983年のニューヨーク初演から2年後、パルコ劇場で早くも上演された『ブライトン・ビーチ回顧録』の話は諸先輩方より度々聞いていました。まさか、この伝説の作品を、日本初演を手掛けられた故青井陽治さんの翻訳で演出できるとは想像もしていなかったので、驚きと共にとても嬉しく思っています。青井さんが翻訳された言葉は生き生きと躍動していて、登場人物たちにあっという間に魅了されました。
Sexy Zoneのメンバーとして大活躍されている佐藤勝利さんは、初めてのストレートプレイ出演とのことですが、先日お目にかかった際、すでに台本を深く読みこんでいらして戯曲についての話がたくさんできました。コメディでありながら深い人生の趣を感じさせる作品を担うユージンという役に佐藤さんがどのようにアプローチされるか、稽古が始まるのが楽しみです。ニール・サイモンと佐藤さんはじめ現代に生きる俳優たちの感性が出会うことにより2021年の『ブライトン・ビーチ回顧録』が生まれる予感がしております。まだまだ大変な状況が続きますが、お客様に見てよかったと思って頂ける作品にすべく稽古していきたいと思います。
◆佐藤勝利(Sexy Zone)
舞台はとても好きで、よく観に行きます。舞台に挑戦したい、とずっと思っていました。
念願の初ストレートプレイ、とても嬉しいです!脚本を読ませていただいて、キラキラした魅力のある作品だと感じました。
僕が演じるのは14歳の男の子の役ですが、ちょうど色々なことを覚えだす時期で、まだ何も知らない純粋な子どもらしさを大事に演じられればと思います。僕自身も舞台に関してはまだ分からないことだらけですが、共感できるところもたくさんあって開放的な気持ちを味わっていただける作品なので、どうぞ楽しみにしていただけたらと思います。
◆松下由樹
ニール・サイモンの作品は20代の時に「パパ、映画に出して!」に出演させていただきました。
今回またニール・サイモンの作品に参加できてとても嬉しいです。
ユーモア、登場人物の豊かさが溢れている家族愛を描いたこの作品を、今からキャストの皆さんと演じるのが楽しみです。
劇場でお待ちしています。ぜひお越しください。
◆入野自由
いつか挑戦してみたいと思っていた、ニール・サイモンの戯曲。遂に彼の作品の世界へ飛び込めることを、嬉しく思います。
個人的なことで恐縮ですが、子役の時以来、約20年ぶりに東京芸術劇場の舞台に立てることもとても感慨深いです。
佐藤勝利さんをはじめとした素敵なキャスト、スタッフと共に作品作りが出来ることを楽しみにしています。
劇場でお待ちしています。
◆神保悟志
舞台を経験する者にとって特別な存在であるニール・サイモン。
その洗練されたセリフまわしと細密に描かれたキャラクター。計算し尽くされたストーリー展開。
全てが完璧と言える脚本。
そんな作品に参加させて頂くことは、役者冥利に尽きる、この上ない幸せです。
そして最高の共演者と奏でるハーモニーをどの様に演出の小山ゆうなさんが指揮してくださるか、今からとても楽しみです。
ぜひ皆様、その瞬間を劇場にてご体験くださいませ。
PARCO PRODUCE『ブライトン・ビーチ回顧録』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2021年9月18日(土)~10月3日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
チケット一般発売日:8月21日(土)
【京都公演】2021年10月7日(木)~10月13日(水) 京都劇場
チケット一般発売日:9月5日(日)
スタッフ・キャスト
【作】ニール・サイモン
【翻訳】青井陽治
【演出】小山ゆうな
【出演】
佐藤勝利 松下由樹 入野自由 神保悟志 ほか