2021年9月より東京、栃木、大阪ほかにて音楽劇『海の上のピアニスト』が上演される。本作は映画にもなったアレッサンドロ・バリッコのイタリア文学を音楽作品として2018年に舞台化した作品。
“豪華客船の中で生まれ、生涯一度も船を降りることのなかった”天才ピアニス
ト・ノヴェチェント役を内博貴が、親友トランぺッター役を藤本隆宏が演じる。
コメント紹介
◆内博貴
二人芝居はセリフ量が多く本当に大変ですが、今まで経験してきたことを生かし、そして今作ではピアノに挑戦します。僕はバンドでライブをやりますが基本はボーカルとギターなので、ピアノは本番まで練習ですね。1930 年代のお話で、その時代の空気感とか、現実から少し離れることができる作品になっていると思います。僕の中でまた新しいひとつのジャンルになるような、自分が経験したことがない舞台になるのではないかと今から楽しみです。
◆藤本隆宏
ピアニスト役の内博貴さんとの二人芝居、とても楽しみにしています。膨大なセリフに悩みながら、そして有り難みを感じながら、言葉一つ一つを大切に丁寧に演じていくつもりです。 演出は日本のドラマ界を長年牽引してきた星田良子さん。演じる上のディテールをとても大切に、丁寧に演出される先生。今作ではどんな舞台を創ってくださるのか今からワクワクしています。なぜピアニストは船から降りなかったのか? 何故海の上でピアノを弾き続けているのか? 美しい音楽と共に、そのストーリーを楽しみながら演じていきたいと思っております。
音楽劇『海の上のピアニスト』公演情報
上演スケジュール
【東京公演】2021年9月16日(木)~9月20日(月・祝) 東京芸術劇場シアターイースト
【栃木公演】2021年9月23日(木・祝) 栃木県総合文化センター サブホール
【富山公演】2021年9月25日(土) 富山県教育文化会館
【石川公演】2021年10月7日(木)・8日(金) 北國新聞 赤羽ホール
【大阪公演】2021年10月9日(土)・10日(日) 大阪市中央公会堂 大集会室
キャスト・スタッフ
ノヴェチェント役 : 内 博貴
トランぺッター役 : 藤本隆宏
ピア:西尾周祐 宮川知子(富山公演)
【作】アレッサンドロ・バリッコ
【訳】草皆伸子(白水社刊)
【上演台本・演出】星田良子
【作曲・音楽監督】中村匡宏
【公式サイト】https://artistjapan.co.jp/novecento-1900/
あらすじ
大西洋を往復する豪華客船ヴァージニアン号。その一等船客用のダンスホールのピアノの上に、レモンの箱に入れられた、生まれて間もない赤ん坊が捨て置かれているのを黒人機関師ダニー・ブートマンが見つけた。
ダニーはその赤ん坊に自分の名前、箱に書かれていた文字、そして1900 年という新世紀最初の出来事にちなんで、「ダニー・ブードマン・T.D.レモン・ノヴェチェント」と立派な名前を付けて、我が子のように大切に船の中で育てる。
やがてノヴェチェントは、この船の専属楽団のピアニストとなった。 しかし船で生まれた彼は、一度も陸地を踏んだことがなかったのだ。 だが彼が弾くピアノはいまだかつて存在しない前代未聞の音楽。それは評判を呼び、全米一のジャズピアニストが決闘を挑みに来るほどに。しかしノヴェチェントは完膚なきまでにうちのめしてしまう。
彼の天才ぶりがユーモラスに描かれる物語の前半から、この天才ピアニストにも解決できない人生の課題、すなわち『どうしても船を降りることができない』という物語の後半へと続いていく。
ようやく陸地に降り立つ決心をしたノヴェチェントだったが・・・?
「道ひとつとったって、あんなにたくさんある。 君たち陸の人間は、どうやって自分の進むべき正しい道を見分けられるんだい?」