2021年8月13日(金)から8月22日(日)まで東京・駅前劇場にてEPOCH MANの新作公演『オーレリアンの兄妹』が上演される。EPOCH MANとは、虚構の劇団に所属する小沢道成による演劇プロジェクト。新作は中村 中とタッグを組む。
枠にとらわれない二人がタッグを組み、今回作るのは、現代に生きる「ヘンゼルとグレーテル」の物語。EPOCH MAN公演では、小沢が自ら美術も手掛けており、今回は“おかしな家”を作り上げる。また、ミュージシャンとしても多岐に渡って活躍する中村が劇中の音楽を担当する。
本作は、去年1月頃に中村が小沢に「ヘンゼルとグレーテルを現代版に置き換えた二人芝居をやってみたい」と言ったことから始まったという。この発想をもとに、小沢は“お菓子の家”を“お金持ちの家”に置き換えた。
構想について、「贅沢なものが、見たこともない物が、二人の目の前にはずらーっと並んでいるわけです。高級デパートに行って、どんな物があるのか調べていくなかで、ある“おもちゃ屋”に行き着きました。遊んだ記憶のある積み木も、ままごとキッチンも、全て“ひのき”で作られていました。なんて贅沢なんだと買えそうもない値段に指をくわえながらも、おや?おもちゃの中で芝居やってても面白いなと思い始めました」と小沢。
そして中村は小沢について、同世代の演劇を作る人たちからは明らかに“はみ出している”存在と言及し、「みっちーこと小沢道成の”EPOCH MAN”に惚れている」と述べている。そして、小沢がこれまでに手掛けた『鶴かもしれない』や『Brand new OZAWA mermaid!』で用いられた“御伽噺の体裁を借り、本音を語る”という方法で、自身の幼い頃から残る「しこり」みたいなものをやらせてもらえないか?と持ちかけたという。
現代に置き換えたリアルな話だけど、何かが“おかしい”。“おかしな家”の中で繰り広げる、おそらく75分の二人芝居。音楽と美術でも楽しめる贅沢な時間となりそうだ。
EPOCH MAN『オーレリアンの兄妹』は、8月13日(金)から8月22日(日)まで東京・駅前劇場にて上演される。
あらすじ
オーレリアンとは“蝶を愛する人”のこと、または“金色の蛹(さなぎ)”――。
世界中を旅して、
綺麗な洋服を着て、
お腹いっぱい食べて、
そんな夢をリュックに詰めて、家を出よう。
今夜、手を繋いで、ここから逃げよう。
――これは〝おかしな家〟に迷い込んだ、現代に生きるヘンゼルとグレーテルの物語。
EPOCH MAN『オーレリアンの兄妹』公演情報
上演スケジュール
2021年8月13日(金)〜8月22日(日) 下北沢・駅前劇場
スタッフ・キャスト
【作・演出・美術】小沢道成
【音楽】中村 中
【出演】中村 中 小沢道成
【公式サイト】http://epochman.com/
【公式Twitter】@MichinariOzawa @ataru_nakamura