市瀬秀和インタビュー!山本一慶主演舞台『Run For Your Wife』の化学反応に期待

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2021年1月13日(水)から東京・六行会ホールで山本一慶主演舞台『Run For Your Wife』が上演される。イギリスの人気劇作家レイ・クーニー原作で、日本でも多数上演されてきた傑作コメディで、重婚生活を送るタクシードライバーが事故に巻き込まれたことでスケジュールが狂い、苦し紛れについたウソからウソ重ね大騒動となってしまう抱腹絶倒の本作。2020年12月と2021年1月の2か月連続上演が決定し、12月公演は好評の中無事に閉幕し、一部キャストを新たに1月の上演に向けて稽古が始まっている。作品を代表して稽古場にてゲイのドレスデザイナー/ボビー・フランクリン役の市瀬秀和に話を聞いた。

――本作へ出演されることについていかがでしょうか。

実は23年ほど前に同じボビー役で出演しているんですよ。2年間ぐらいで再演、再々演もあって3回やっているんです。だからどの台詞の時に出て、どこではけてとか、なんとなく覚えているものですね。

――ではコアな市瀬さんファンは観ているかもしれないですね。

たぶん観ていないと思います。『ウルトラマンコスモス』よりも前なので、皆さんほぼ初になるんじゃないかな。当時は楽しかったなっていうイメージしかないですね。一慶さんも毎日楽しかったっておっしゃっていましたが本当に舞台上で毎日楽しかった。

――12月、1月とキャストが変わりますが、演じる方が変わるだけでまったく雰囲気も違いますよね。演じる上で気にされていることは?

演出の菅原さんがおっしゃっていましたが、言葉が分からなくなっちゃうとやり取りが伝わらないんですよね。“スタンリーくんがおまる(便座)を卒業する”くだり、特にあれはしっかり伝えないとお客さんがわからなくなるんです。

――特に後半になればなるほどややこしくなってきますよね。

そうなんです。立てるところは立てないとわからなくなってしまうんです。慣れでやってはいけないと特に気を付けていますね。

――1月公演の稽古が始まりましたがいかがですか?

いや~面白い(笑)。自分のシーン以外でも本番の絵が浮かぶので、絶対面白くなりますよ。化学反応があるから本番が今からすごく楽しみですね。
20年前ボビーを演じる時に普通に出ていると顔が童顔すぎてるから、恰好を派手にしようと。髪型をツインテールにしたり、ミニーちゃんのスリッパを履いたり、どちらかというと女装愛好家のぶっとんだデザイナーというイメージでハデハデだったんですよ!
でも、ボビーは男性が好きな人で、ごく普通にシリルと暮らしていてバーバラにミルクを借りに来る。今回は僕も歳を重ねましたし、自然な状況で演じないとダメな気がするんです。

――大人のボビーですね。

誰かがおっしゃっていましたが昔ロンドンで上演していた時、ボビーは普通のおじさんが演じていたんです。今回はその方向にいけるんだなって思って。また新たなボビーが生まれると思います。バーバラも年下になりましたし、お芝居の中でうまく絡んでいけたら。
役的には本当にいいタイミングでボビーが出てくる。本当は出てきてほしくないタイミングなのに、でもそういう場面に出てくるから、いい具合に壊すことができればと思いますね。かき回す気はまったくなくて一生懸命なだけ。みんなのことを理解しようともしていないし、こんな自由な役は珍しいですよね。

――今回観て欲しい部分は?

やはりみんなのテンションや掛け合いで毎回変わってくると思いますので、それを僕も楽しみにしたいですし、お客様も毎日違う化学反応を楽しみにして貰えたら嬉しいです。

――ルーさんも毎回違うと話題です。

あははは。ルーさんは昔からあんな感じですよ。スタンリー役者ですから!僕も歳をとったからなーなんて言ってましたけど基本は変わりません。
当時は勢いのあるスタンリーでテンションが高く切り替えも早い感じでね。でもスタンリーも同じく歳を重ねたので今のスタンリーも面白いんです。
イメージ的にはあの家が昔から東区と西区にあって、20何年たった今がここにある。不思議な感じで楽しいです。

――最後にメッセージをお願いします。

今の演劇業界もそうですが、みんなが自粛で落ち込んでいる中でのコメディです。この時間だけでも暗い気持ちを忘れて笑う時間になれば。
まだまだ元に戻るには時間がかかりそうなので、笑える所では笑えるようにする時間が必要で、そういう役割を僕らがしっかり担って伝えることができればと思っています。

公演情報

ロンドンコメディ『Run For Your Wife』
1月公演:2021年1月13日(水)~1月17日(日) 六行会ホール

【作】レイ・クーニー
【訳】小田島雄志/小田島恒志
【演出】菅原道則

【主演(1月公演)】
ジョン・スミス:山本一慶
メアリー・スミス:舞羽美海
バーバラ・スミス:十碧れいや
トラウトン警部:安井一真
ポーターハウス警部:我善導
ボビー・フランクリン:市瀬秀和
新聞記者:光平崇弘
スタンリー・ガードナー:ルー大柴

【チケット】
料金:S席のみ9,400円(税込み・全席指定)発売中
アーティストジャパン: https://artistjapan.co.jp/runfor2020_ticket/
ぴあ:https://t.pia.jp/
イープラス:https://eplus.jp/

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