2020年10月14日(水)・10月15日(木)に配信朗読劇『令和 人間椅子』『人間椅子』の上演が決定した。『令和 人間椅子』には伊東健人・佐藤聡美・南早紀、『人間椅子』には中島ヨシキ・大空直美が出演する。
『人間椅子』は、1925年(大正14年)に発表された江戸川乱歩の短編小説。ある日、女性作家のもとに一通の手紙が届く。それは貧しい椅子職人が、自身で作った椅子の中に住み、座る者の温もりを感じる毎日を送っているという罪悪の告白だった・・・という内容。映画やドラマでも何度も取り上げられている江戸川乱歩の代表作の一つだ。
『令和 ⼈間椅⼦』はこの『人間椅子』を、「スマホを落としただけなのに」で知られる小説家・志駕晃が江戸川乱歩の「人間椅子」を現代版に翻案した未発表短編。江戸川乱歩の不朽の名作を、令和の今、志駕がどう描き、それを声優たちがどのようにパフォーマンスするのか。
演出は、朗読劇『スマホを落としただけなのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』を演出した菅沼尚宏が引き続き担当。100%配信に特化したコンテンツならではの、新しい演出方法も取り入れるという。
『令和 ⼈間椅⼦』は10月14日(水)19:00より、『人間椅子』は10月15日(水)19:00より、イープラスの配信システム 「Streaming+」にて生配信される。なお、朗読劇の後には出演者や原作者の志駕も交えたトークショーも実施予定。
チケットは、9月23日(水)12:00から10月18日(日)18:00まで販売(配信日2日前からはカード決済のみでの販売)。
※『令和 人間椅子』『人間椅子』それぞれの公演につきチケットが必要
※生配信中を途中から視聴した場合、巻き戻し再生は不可(アーカイブは可能)
※アーカイブは両作品とも配信終了後、10月18日(日)23:59まで視聴可能
【公式サイト】https://eplus.jp/R_Thehumanchair
【公式Twitter】@R_Thehumanchair
コメント紹介
◆志駕晃(『令和 人間椅子』原作者)
私がミステリーを書こうと思い様々な作品を読み漁りましたが、最も感銘を受けさらに参考となったのは推理小説界の巨匠・江戸川乱歩の作品でした。普通の生活のすぐ近くで、猟奇的でグロテスクな事件が進行する。そんな日常と狂気の紙一重のところが、スマホ一つで恐怖のどん底に落ちる現代社会にも相通じると思いました。令和の今、『人間椅子』を翻案したらどうなるだろうと思い本作を書きましたが、楽しんでいただけたら望外の幸せです。
◆菅沼尚宏(演出)
思考は生命あるものの特権だと思います。しかし科学は未知の世界へ突入しました。リアル知能と人工知能の戦い。それは、100年前に日常の中の狂気を描いた江戸川乱歩と、スマホから狂気を描いた志駕晃との戦いに似ていると思います。『志駕版 人間椅子』対『乱歩版人間椅子』あなたを迷宮の世界にいざないます。
あなたはどのツールでこの作品をご覧になりますか?スマホですか?タブレットですか? バソコンですか?そのツールは、あなたをどう見ているでしょうか。
◆伊東健人
この度『令和 人間椅子』の朗読劇に出演することになりました。『人間椅子』といえば、日本を代表する短編スリラー。その作品が見事に現代・・・または少し未来のバージョンとしてアレンジされています。これからの時代、令和のうちにこんなことが起こらないとも限らないのではないか??と思わされる様な、不思議な生々しさがあって、シナリオを読み進める手が止まりませんでした。音声劇になることで、より物語に奥行きを持たせることが出来ればと思います。