2020年10⽉に、『TBS 赤坂ACTシアター プロデュース 恒例 志の輔らくご』の開催が決定した。2020年の演目は、第一部『大忠臣蔵~仮名⼿本忠⾂蔵のすべて~』、第⼆部『落語 中村仲蔵』。
芸能の街・赤坂にあり、多くの演劇、ミュージカルが上演されている劇場だからこそできる特別な落語会、それが『TBS ⾚坂ACT シアタープロデュース 恒例 志の輔らくご』。2009年に初めて開催され、今年で開催12年目を迎える。
落語『中村仲蔵』は、よく知られた古典落語の一つ。実在した歌舞伎役者、初代中村仲蔵が登場する。仲蔵は歌舞伎役者の家の生まれではなかったが、真摯に役に向き合うことを続け、周囲にも認められ名題という地位にまで出世した有名な役者である。
そんな彼を描くために欠かせないのが『仮名⼿本忠⾂蔵』。元々は⽂楽の演目で、 後に歌舞伎でも⼈気の演目になり、今でもドラマ・映画など様々な形で描かれ愛され続ける作品だが、もとは全十一段構成という、とても⻑い物語である。
落語『中村仲蔵』を楽しみ尽くすための、『志の輔らくご』としての⼯夫。それが『仮名⼿本忠⾂蔵』全十一段を知ってもらうこと。そのために、『大忠臣蔵』と銘打った第一部では、それぞれの段を志の輔自らが浮世絵などの映像を⽤いて解説。歌舞伎を描いた浮世絵は数多くあり、⼈気演目であった「仮名手本忠臣蔵」を扱ったものもたくさん現存する。物語を視覚的に理解し、さらに登場人物の描かれ方を解説付きで⾒ると、ぐっと理解が深まること間違いなし。
そして、第⼆部の落語『中村仲蔵』へ・・・。⾼座の志の輔を中⼼に、舞台・⾳響・照明と、演劇公演さながらに『志の輔らくご』を作り上げる。
TBS ⾚坂ACTシアター プロデュース『恒例 志の輔らくご』は、10月19日(月)から10月25日(日)まで東京・TBS 赤坂ACTシアターにて上演される。チケットは、9月27日(日)10:00より一般発売開始。
【公式サイト】https://www.tbs.co.jp/act/event/shinosuke2020/
メッセージ
志の輔がTBS ⾚坂ACTシアターでの『志の輔らくご』について語る時、必ずこう⾔います。
「普通なら落語には広すぎるこの劇場で、どんな落語をすればすべてのお客様に届くのだろうか・・・。『中村仲蔵』という落語ならこの劇場でしかできない『志の輔らくご』になるのではないか。毎年回を重ねるうちに、いつも新しい発⾒があり、同じものにはならないのが⾯⽩い。」
今年は様々なことが起き、「新しい⽣活様式」を求められている状況でもあります。そういった中、毎年続けている唯⼀無⼆の『志の輔らくご』による『中村仲蔵』を多くの皆様にお届けできることは、とてもありがたいことだと痛感しております。こういった時期ではございますが、ぜひ劇場に⾜をお運びいただき、楽しんでいただけますと幸いです。