三谷幸喜による新作歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』完成披露上映会の開催決定

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三谷幸喜が作・演出を手掛けた新作歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』が2020年10月2日(金)より、東劇・新宿ピカデリーほか全国55館で公開されるが、このほど完成披露上映会の開催決定が明かされた。

三谷が松本幸四郎と再びタッグを組み、PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』以来13年ぶりに歌舞伎作品に挑んだ本作は、みなもと太郎 の人気歴史ギャグ漫画「風雲児たち」(リイド社)を原作とした新作歌舞伎。見知らぬ異国の地ロシアに漂流し、様々な困難に直面しても日本へ帰ることを諦めず運命と闘い続けた実在の人物・大黒屋光太夫の物語を歌舞伎化し、昨年6月歌舞伎座で上演された。

『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』舞台写真

出演は松本幸四郎、市川猿之助、片岡愛之助、八嶋智人、坂東新悟、大谷廣太郎、中村種之助、市川染五郎ら。また、歌舞伎座上演時に「教授風の男」として物語をナビゲートする役どころを演じていた尾上松也は、シネマ歌舞伎版では「語り」を務め、声で物語の世界を案内する。

本作は2019年の大谷竹次郎賞(新作の歌舞伎および歌舞伎舞踊の脚本を対象とし、娯楽性に富んだ優れた歌舞伎脚本に贈られる賞)を受賞。三谷の得意とする人物の描き分けの鮮やかさ、喜劇性、そして歌舞伎の古典的な手法も取り入れつつ作られていることが評価された。

三谷幸喜

◆三谷幸喜
歌舞伎のホンを書いて演出もし、映画の脚本を書いて監督もする人間としては、自分の関わった歌舞伎がシネマ歌舞伎として生まれ変わり、各地の映画館で上映されるなんて、もう夢のような話で、ワクワクを通り越してガクガクしています。

せっかくなので、舞台中継を映画館で観るという「体験」を越えて、歌舞伎でも映画でも漫画でもない(原作はみなもと太郎さんの長編漫画です)、新しい「月光露針路日本つきあかりめざすふるさと 風雲児たち」をお目に掛けたいと思っています。お楽しみに。

完成披露上映会には三谷、松本幸四郎、片岡愛之助が登壇。詳細は以下のとおり。

◆シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』舞台挨拶付き完成披露上映会 概要
日時:9月24日(木)18:30~
場所:丸の内ピカデリー(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
登壇者:三谷幸喜、松本幸四郎、片岡愛之助(予定)
内容:舞台挨拶(約30分)+本編上映(138分)
チケット料金:全席指定 2,200円(税込)※別途手数料あり
チケット販売:「チケットぴあ」にて販売
一般販売(先着):9月15日(水)10:00~9月22日(火)23:59
※限定数の販売のため、無くなり次第終了
枚数制限:一人2枚まで
チケット販売詳細:https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/news/2020/09/fuunjitachi.html

新作シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』は10月2日(金)より、東劇・新宿ピカデリーほか全国55館で公開される。

【あらすじ】
鎖国によって外国との交流が厳しく制限される江戸時代後期。大黒屋光太夫らを乗せた、商船 神昌丸は伊勢から江戸へ向かう途中で激しい嵐に見舞われ、大海原を漂流することに。海をさまよう神昌丸には17人の乗組員たち。彼らは、再び故郷の伊勢へ戻るため方角もわからない海の上で陸地を探し求める。漂流を始めて8か月―。

神昌丸がようやく発見した陸地は日本ではなく、なんとロシア領のアリューシャン列島アムチトカ島。異国の言葉と文化に戸惑いつつも、島での生活を始める光太夫たち。厳しい暮らしの中で次々と仲間を失いながらも、光太夫たちは力を合わせ、日本への帰国の許しを得るため、ロシアの大地を奥へ奥へと進んで行く。行く先々でさまざまな人の助けを得て、ようやく光太夫たちはサンクトペテルブルグで女帝エカテリーナに謁見することが叶うのだが・・・。

『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』

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