末満健一の『Equal-イコール-』を元吉庸泰の演出でリーディングに、荒牧慶彦・植田圭輔ら16名の俳優が参加

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末満健一の傑作戯曲『Equal-イコール-』が、リーディング公演として上演&配信されることが決定した。本作は、2014年初演以来、これまでに3度カンパニーを変えて上演されており、今回はシーエイティプロデュースが7月よりスタートさせたSTAGE GATE VR シアターの第2弾公演として、16名のキャストが2人1組となって読む。

『Equal-イコール-』は病を患う青年・ニコラと、ニコラのために錬金術に傾倒していく親友・テオの運命の七日間を描いた二人芝居。末満の代表作であるTRUMPシリーズとは一味違った“末満ワールド”に、再演を望む声も多かった。本公演では、二人だけの濃密な会話劇を、二人の役者が役を固定することなく演じ合う手法の戯曲となっており、観るものを“幻惑的錯綜”へと導く。

参加するのは、荒牧慶彦、植田圭輔、碓井将大、北村諒、木戸邑弥、小林亮太、鈴木勝大、鈴木裕樹、染谷俊之、田中亨、辻本祐樹、納谷健、細貝圭、前山剛久、松井勇歩、三津谷亮の16名。各回の二人1組。出演スケジュールは近日発表される。

演出を手掛ける元吉は「とても光栄なことに、“VRシアター”という演劇の新機軸、そして戯曲『Equal』を素晴らしいスタッフ・俳優の皆さまと上演できる機会をいただきました。“戯曲をリーディングする”という形態は、物語と俳優の本質を暴き出すものです。その生々しい体感を、かろやかに絶望を描き出す物語世界の美しさを借りて、構築致します。お客様には一緒にこの戯曲の迷宮に迷い込んで頂けますよう、趣向を凝らして、お待ち申し上げる所存です」とコメントを寄せている。

また同時期には、本作のほか2本の末満作品が進行中。9月20日(日)より上演されるshared TRUMP シリーズ『黑世界~リリーの永遠記憶探訪記、或いは、終わりなき繭期にまつわる寥々たる考察について~』(演出:末満健一)のほか、9月18日(金)から11月22日(日)には末満戯曲初の海外進出となる『Equal-イコール-』の韓国ロングラン公演(イ・ウンヨン演出)も決定している。

STAGE GATE VR シアター vol.2『Equal-イコール-』(リーディングスタイル)は、9月27日(日)から10月17日(土)まで東京・DDD青山クロスシアターにて上演される。

【公式サイト】https://stagegate-vr.jp/

目次

あらすじ

18世紀初頭、ヨーロッパの田舎町。
肺の病を患い長い間病床に伏しているニコラと、町の小さな診療所で新米医師として働く幼馴染のテオ。
テオはニコラのために、かつて実在しながらも失われた学問「錬金術」を蘇らせようと試みる。
それは「錬金術」における主要研究とも言える「不老不死」の実現を目指すものであった。
しかし、死期の迫るニコラは次第に不可解な行動を見せるようになり、テオとニコラの運命の七日間が始まるのだった――。

韓国上演情報

【公演期間】9月18日(金)~11月22日(日) ソウル大学路 Yes24 Stage2
【演出】イ・ウンヨン
【通訳・翻訳】イ・ホンイ
【出演】
<テオ>キム・ジフィ、ジ・ホリム、アン・テジュン
<ニコラ>チョ・ソンユン、チェ・ジョンホン、イ・スウン(Boys Republic)
【制作】スタンバイ・カンパニー(@CompanyStandby

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