大竹しのぶ主演舞台『フェードル』再演決定!林遣都が義息子役で出演

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2021年1月に東京・Bunkamuraシアターコクーンで栗山民也が演出を務める舞台『フェードル』が上演されることが発表された。大竹しのぶが主演を務め、林遣都、瀬戸さおり、谷田歩、酒向芳、西岡未央、岡崎さつき、キムラ緑子らが出演することも決まっている。

本作は、フランスの劇作家ジャン・ラシーヌがギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』から題材を得て創りあげ、1677年1月1日、ブルゴーニュ座で初演。1680年コメディ・フランセーズ(国立劇場) のこけら落としでも上演された、17世紀フランス古典文学の最後を飾る金字塔的な作品だ。悲劇へと向かう女性の姿を描く美しく輝く台詞、神話的世界をもとに表現した抵抗しがたい破滅的激情は、演劇の醍醐味を堪能できる要素が凝縮されている。

日本では2017年、主演を大竹が務め、現代演劇界の重鎮、栗山民也が演出。2013年『ピアフ』でその年の演劇賞を総なめにする快挙を遂げたタッグが「大竹しのぶの新たな代表作を作る」と意欲を持って臨み、実現した。演劇批評でも大竹の圧巻の演技などが評価され、第52回紀伊國屋演劇賞で個人賞を受賞した。

2021年、そんな傑作がキャストもあらたに再演されることが決まった。主人公・フェードルは引き続き大竹が演じ、フェードルの義息子・イッポリット役に林が新キャストとして決定。その他、瀬戸さおり、谷田歩、酒向芳、西岡未央、岡崎さつき、キムラ緑子と、個性豊かなキャストが集結している。

【あらすじ】
舞台は、ギリシャ・ペロポンネソス半島の町トレゼーヌ。行方不明となったアテネ王テゼ(谷田歩)を探すため息子イッポリット(林遣都)は国を出ようとしていた。
一方、テゼの妻フェードル(大竹しのぶ)は病に陥っていた。心配した乳母のエノーヌ(キムラ緑子)が原因をききだすと、夫の面影を残しつつ、夫には失われた若さと高潔さに輝く継子イッポリットへの想いに身を焦がしていると白状する。
苦しみの末、フェードルは義理の息子に自分の恋心を打ち明ける。しかし、イッポリットの心にあるのはテゼに反逆したアテネ王族の娘アリシー(瀬戸さおり)。イッポリットはフェードルの気持ちを拒絶する。
そんな中、テゼが突然帰還して・・・。

舞台『フェードル』は2021年1月8日(金)から1月26日(火)にBunkamuraシアターコクーンで上演。また、地方公演も予定している。

以下、栗山、大竹、林のコメントを紹介。

◆栗山民也
『フェードル』の再演が決まった。とても、うれしい。
この日本では、ライブである演劇作品がなんとも消費物のように扱われ、制限されたとても短い時間にさっと創られ、さっと劇は燃え、気付くとさっと姿を消している。だからこそ、たとえ何年後であっても、もう一度その世界と向き合うことのできることは、とても貴重でとても幸せなことなのだ。
あのラシーヌの「言葉」と「物語」が、今の時代にどんな姿で現れ、どんなカタチでまた熱くぶつかり合うことができるのか。この空白にも似た混沌とした時代に、どんな演劇的な光景が映し出されてくるのか、大事に見つめていきたい。

◆大竹しのぶ
300年以上も前に書かれたこの戯曲の世界にまたゆけることが、本当に嬉しいです。
愛と哀しみの中で、激しく生きるフェードルを演じることは、役者としての原点に戻るような気がします。
一回一回、全身全霊で演じ切りたい。そう、お客様の前で。
客席と舞台に立つ人間のエネルギーが交じり合う劇場に早く戻って欲しいと、切に願っています。

◆林遣都
古代ギリシャの物語を栗山民也さんの演出、大竹しのぶさんと共演という、今の自分にとってはスケールの大きすぎるお話だと感じています。
お二人とも初めてご一緒させていただきますが、きっと思ってもみなかった経験が出来る、間違いなく自分にとってステップアップになる舞台だと確信しています。
今とは見違えるほどの姿をお見せできるよう、毎日必死に大切に取り組みたいと思います。

【公式サイト】https://www.phedre.jp/

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