2021年1月より、大竹しのぶ主演舞台『フェードル』が5都市で上演されることが明かされた。
本作は、フランスの劇作家ジャン・ラシーヌがギリシャ悲劇『ヒッポリュトス』から題材を得て創りあげ、1677年1月1日、ブルゴーニュ座で初演。1680年コメディ・フランセーズ(国立劇場)のこけら落としでも上演された、17世紀フランス古典文学の最後を飾る金字塔的な作品である。
日本では2017年、主演に大竹しのぶを迎え、現代演劇界の重鎮、栗山民也が演出。演劇評論でも主演・大竹の圧巻の演技などが評価され、第52回紀伊國屋演劇賞で個人賞を受賞した。
今回キャストに名を連ねたのは大竹しのぶ、林遣都、瀬戸さおり、谷田歩、酒向芳、西岡未央、岡崎さつき、キムラ緑子ら。演出は前回に引き続き、栗山民也が担当する。
公演情報
【東京公演】2021年1月8日(金)~1月26日(火) Bunkamura シアターコクーン
【金沢公演】2021年1月30日(土)・1月31日(日) 金沢市文化ホール
【愛知公演】2021年2月6日(土)・2月7日(日) 刈谷市総合文化センター 大ホール
【兵庫公演】2021年2月11日(木・祝)・2月14日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【静岡公演】2021年2月20日(土)・2月21日(日) 三島市民文化会館 ・ 大ホール
【出演】大竹しのぶ、林遣都、瀬戸さおり、谷田歩、酒向芳、西岡未央、岡崎さつき、キムラ緑子
【作】ジャン・ラシーヌ
【翻訳】岩切正一郎
【演出】栗山民也
【公式サイト】https://www.phedre.jp
あらすじ
舞台は、ギリシャ・ペロポンネソス半島の町トレゼーヌ。行方不明となったアテネ王テゼ(谷田歩)を探すため息子イッポリット(林遣都)は国を出ようとしていた。
一方、テゼの妻フェードル(大竹しのぶ)は病に陥っていた。心配した乳母のエノーヌ(キムラ緑子)が原因をききだすと、夫の面影を残しつつ、夫には失われた若さと高潔さに輝く継子イッポリットへの想いに身を焦がしていると白状する。
苦しみの末、フェードルは義理の息子に自分の恋心を打ち明ける。しかし、イッポリットの心にあるのはテゼに反逆したアテネ王族の娘アリシー(瀬戸さおり)。イッポリットはフェードルの気持ちを拒絶する。そんな中、テゼが突然帰還して・・・。