新型コロナウイルス感染拡大防止に協力するため公演延期となっていた音楽劇『プラネタリウムのふたご』が、2021年2月に上演されることが発表された。永田崇人、阿久津仁愛、佐藤アツヒロの出演は確定しており、東京、大阪での上演を予定しているという。
本作は、2004年に三島由紀夫賞候補にもなった、いしいしんじ氏の同名傑作小説を、永田&阿久津のW主演で舞台化。ウォーリー木下が演出を務めており、星の見えない村にあるプラネタリウムで働く、星の語り部の男に拾われたふたごの兄弟、二人は彗星にちなんでテンペルとタットルと名付けられ、一人は手品師に、一人は星の語り部へと成長していく・・・というこころの救済と絶望を独自の世界観で描いていく。
2020年6月から7月にかけて愛知、東京、大阪で上演を予定していたが、新型コロナウイルスによる感染症拡大防止の観点から、断腸の思いで全公演を中止。さまざまな調整を経て2021年2月に延期公演を行うことが決定したという。
W主演の永田、阿久津の二人に加え、メインキャストの一人である佐藤アツヒロの出演もすでに決定。そのほかのキャストもスケジュールを調整中で、数名のキャストを除けば概ね当初発表していたキャストの出演が叶いそうとのことだ。
延期公演決定に際し、ウォーリー木下は「本来上演するはずであった6月公演の稽古がはじまる直前でストップがかかったので、戯曲や音楽など事前の用意はほとんど終わっています。準備万端、いつでもかかってこい、という気持ちでこのときを待っていました」とコメントし、「嘘のような本当の時代に、本当と嘘が入り交じった演劇らしい舞台を届けられることは意味のあることに感じます。ぜひ騙されに来てください。お待ちしています」とメッセージを送る。
公演情報
音楽劇『プラネタリウムのふたご』
2021年2月 東京、大阪で上演予定
【原作】いしいしんじ(講談社文庫)
【演出・脚本】ウォーリー⽊下
【音楽】トクマルシューゴ
【作詞】森雪之丞
【出演】永田崇人、阿久津仁愛/佐藤アツヒロほか