2020年9月から10月にかけて、東京・兵庫・山形・盛岡の4都市で朗読劇『日の名残り』の上演が決定した。本作は、2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの代表作を朗読劇として日本初上演するもの。全出演者も決定し、眞島秀和、大空ゆうひ・小島聖らの参加が明らかになった。
「日の名残り」は、1989年刊行され、英語圏最高の文学賞とされるブッカー賞を受賞した作品。第二次世界大戦前後の英国を舞台に、執事として働く主人公スティーブンスの過去と現在が交錯しながらひとり語りで進む物語。一つの職業に実直に一生を捧げた人間の、プライドと悲哀。そして、老境に差し掛かって人生を振り返った主人公が、再度顔を上げて次の一歩を踏み出す人生の輝きを描いている。
主人公“執事スティーブンス”役を眞島秀和、物語のキーポイントなる“女中頭ミス・ケントン”にWキャストで大空ゆうひと小島聖、貴族“ダーリントン卿”には作家・演出家として広く知られるマキノノゾミが俳優として参加。さらに、十数役をWキャストで落語家の桂やまととラサール石井が演じる。上演台本・演出は村井雄が手掛ける。
朗読劇『日の名残り』は、以下の日程で上演される。東京公演のチケットは、8月23日(日)より一般発売開始。
【東京公演】9月30日(水)〜10 月 4 日(日) あうるすぽっと
【兵庫公演】10月6日(火) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
【山形公演】10月9日(金) 伝国の杜 置賜文化ホール
【盛岡公演】10月11日(日) 盛岡劇場 メインホール