月に一回、NHK BSプレミアムで、演劇・ミュージカル・古典芸能など、舞台芸術を放送している「プレミアムステージ」。次回は、2020年3月2日(月)の深夜に眞島秀和、岸井ゆきのらによる『月の獣』の放送が決定している。
昨年12月に東京・新潟・兵庫で上演された本作は、アメリカ・ウィスコンシン州出身のリチャード・カリノスキーが、第一次世界大戦中に起きたアルメニア人迫害の実話に基づいて描いた物語(原題:Beast on the Moon)。演出を栗山民也が手掛け、人間の“本質”に演劇で迫る。
出演は、眞島、岸井のほか、久保酎吉、升水柚希。
【あらすじ】
第一次世界大戦の終戦から3年が経った1921年、アメリカ・ミルウォーキー。
生まれ育ったオスマン帝国(現・トルコ)の迫害により家族を失い、一人アメリカへと亡命した青年・アラムは、写真だけで選んだ同じアルメニア人の孤児の少女・セタを妻として自分の元に呼び寄せる。
新たな生活を始めるため、理想の家族を強制するアラム。
だが、まだ幼く、心に深い闇を抱えるセタは期待に応えることができなかった・・・。
二人の間に新しい家族ができぬまま年月が経ったある日、彼らの前に孤児の少年が現れる。
少年との出会いにより、少しずつ変わっていくアラム。
やがて彼が大切に飾る穴の開いた家族写真に対する思いが明らかになっていく――。
番組の後半では、2017年に上演された田中千禾夫・作、小川絵梨子・演出『マリアの首-幻に長崎を想う曲-』のアンコール放送が行われる。
また、4月にはケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の『ドクター・ホフマンのサナトリウム』と、劇団青年座公演『ぼたん雪が舞うとき』のアンコール放送を予定。
◆放送予定
NHK BSプレミアム プレミアムステージ『月の獣』/『マリアの首-幻に長崎を想う曲-』2020年3月2日(月)24:00~28:41(午前0:00~午前4:41)