村上虹郎、森崎ウィン、宮澤エマ、田村芽実らが歌とダンスで圧倒!『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2 プレスコール&会見レポ

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2020年2月1日(土)にブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2が開幕する。開幕間近の1月30日(木)にIHIステージアラウンド東京でプレスコールと囲み会見が行われ、村上虹郎、森崎ウィン、宮澤エマ、田村芽実、May J.、宮澤佐江、上口耕平、小野賢章、渡辺大輔、廣瀬友祐が登壇。初日に向けての意気込みなどを語った。

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シェイクスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」に着想を得て、1950年代後半のニューヨーク、マンハッタンのウエストサイドを舞台に、ポーランド系移民のトニーとプエルトリコ系移民のマリアが禁断の恋に落ちる姿を描いている本作。Season2では、主役のトニー役はミュージカル初挑戦となる村上虹郎とミュージカル初主演の森崎ウィン、マリア役を宮澤エマと田村芽実がそれぞれWキャストで演じている。

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プレスコールでは、リフ(上口)が率いるジェッツとベルナルド(渡辺)が率いるシャークスが激しい縄張り争いを繰り広げるプロローグ、トニーに恋い焦がれるマリア(宮澤)とそんなマリアを諭そうとするアニータ(May J.)による「A Boy Like That」、トニー(森崎)とマリア(田村)が結婚する夢を愛おし気に歌う「One Hand One Heart」、そして、第1幕の最後に歌われるトニー(村上)、マリア(宮澤エマ)、アニータ(宮澤佐江)、リフ(小野)、ベルナルド(廣瀬)らの「Quintet」の4曲が披露された。

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愛に溢れた歌声と若者たちの葛藤や怒り、焦りなどを全身で表現したダンスで会場を圧倒したプレスコールの後には囲み取材が行われ、村上、森崎らが登壇。初日に向けての気持ちを聞かれた村上は「初日さながらの力の入れ具合で、みんなに『お前大丈夫か』と言われるくらいで。これ以上緊張することはないと思います(笑)。がんばります」と初ミュージカルながら準備は万端の様子。また、ミュージカル初主演となる森崎は「稽古期間も2カ月くらいあって長いのかと思いきや、もう初日を目の前にして。何よりもカンパニーが1つになってるのを感じていて、1つになっている気持ちのまま初日を迎えたいという気持ちでいっぱいです」と幕が上がることを楽しみにしているようだ。

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一方、見どころを聞かれたマリア役の宮澤エマは「そりゃあもう全部です!ここだけというのは本当になくて、歌、芝居、踊りどれをとってもこれ以上のものはないんじゃないかというくらい。全員で挑んで、一人ひとりが輝く瞬間があって、いくつあっても目が足りないと思います。古典だと思わず、ショッキングで前衛的な作品だと思って観ていただきたいです」と本作の仕上がりに自信を見せた。

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また宮澤とのWキャストでマリアを演じる田村は「360°回転する会場だからこそ、セットも緻密に作り込まれています。皆さん“豊洲のマンハッタン”に来てほしいなと思います」とアピールしつつ、印象的なシーンを聞かれ「『Tonight』はバルコニーが結構高いんですけど、個人的に高いところが苦手で・・・(笑)。来日バージョンを見たときにあの上で歌えるのか不安だったんですけど、トニーと2人で歌うとなると、怖さもあって吊り橋効果・・・?で、『何かあったらよろしくお願いします』みたいな気持ちになるんです。世界中に私たちしかいない!みたいな気持ちになって楽しいです」と笑顔で語った。

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本作と言えば繊細でダイナミックなダンスシーンも見どころ。ジェッツやシャークスとしてその一端を担う面々にダンスシーンの印象を聞くと、ベルナルド役の渡辺は「ダンスがセリフのような形で表されているのでそういう部分もくみ取って観ていただけますと幸いですし、移民や偏見、差別がある中で生きているティーンの若者たちの部分もダンスを含めて観ていただけるとまた見方が変わって良いんじゃないかなと思います」とコメント。

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また、リフ役の上口は「全てのポーズ、振り付けに意味があって、しかもそれがすごく高度ですごく運動量的に激しいんですけど、見た目的にはクールに見えるというか・・・それを皆さまに分かってほしいです(笑)」とアピールしつつ「今回やってみて、演者としても多分一生追い求め続けるレベルの作品、振り付けだと考えています。今回は全44ステージくらいあるのですがずっと追い求め続けていきたいと思います」と意気込んだ。

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アニータ役のMay J.は「アニータは『アメリカ』というナンバーで踊るんですけど、小さい頃からダンスが好きで踊ってはいたんですけどバレエとジャズダンスをミックスさせた特殊な動きが多いので、初めての動きばかりでかなり戸惑いました。上口さんが言った通り、私たちはものすごく熱量があって大変なんですけど、観てる方には大変さが伝わらないのがもどかしいんですが・・・(笑)、裏ではそうなってるんだなと思いながら観ていただけたらと思います」とお茶目な笑顔を見せながらコメント。

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同じくアニータ役の宮澤は「お稽古から今まで筋肉痛が2カ月続いているくらいどこかしらいつも痛くて(笑)、今までしていなかった体の使い方をしているんだなというのを日々実感してます」とこちらも苦労して仕上げた様子。さらに「振りだけでエネルギーを伝える大切さをこの作品で学んでおりますので、それを本番で見せていければと思います」と強い眼差しで語った。

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上口とWキャストでリフを演じる小野は「リフが決まってから海外キャストバージョンの舞台を観させていただいたんですけど、その時に絶望したんです・・・。『これをやるのか』って不安でいっぱいで(笑)」とその大変さに怯えつつも「でも皆さんと一緒に2ヶ月間稽古をして、なんとか形にはなったんじゃないかなと。精一杯『ウエスト・サイド・ストーリー』の物語の中で生きられればいいなと思います。あと、演出をしてくださったフリオ(・モンヘ)から『あまりダンサーっぽく踊らないでくれ』と言われたので、ダンスなんだけどダンスっぽく表現しないようにしたいと思います」と明かした。

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そして、渡辺とWキャストでベルナルドを演じる廣瀬は「ダンスシーンについては僕はただただ『がんばります』の一言です。この劇場に役者が立って演るということに対して、ものすごくエネルギーが必要なんだと劇場に入ってからの稽古で感じました。これから幕が上がって公演を重ねていくんですが、劇場とこの作品という“怪物”と向き合って、このエネルギーに負けないようにステージに立ちたいと思います」と真っすぐな瞳で力強く意気込んだ。

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そして最後に、村上が「お前がミュージカルかよ、と思われているかもしれないけど、最高に頼りになるスタッフさんがちゃんと僕をここに立つまでにしてくださった。そこには自信を持っています。皆さんに支えられてここまで来たので、しっかり最後まで(舞台に)立っていたいなと思います」と意気込み、森崎が「お客様には単純に楽しんでもらいたいですし、作品のメッセージを何か1つでも持って帰ってもらえたらと思っています。1950年代のマンハッタンの物語を、世代を超えて今僕らがやる意味を伝えられたらと思っています。ぜひ“豊洲のマンハッタン”にいらしてください」とアピールして会見を締めくくった。

ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2は2020年2月1日(土)から3月10日(火)までIHIステージアラウンド東京で上演。上演時間は1幕90分、休憩20分、2幕55分の合計2時間45分を予定している。

◆公演情報
ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2
2020年2月1日(土)~3月10日(火)
東京都 IHIステージアラウンド東京

【原案・初演時演出・振付】ジェローム・ロビンス
【脚本】アーサー・ローレンツ
【音楽】レナード・バーンスタイン
【作詞】スティーブン・ソンドハイム

ステージアラウンド版オリジナルスタッフ
【演出】デイヴィッド・セイント
【振付リステージング】フリオ・モンヘ

日本キャスト版STAFF
【翻訳・訳詞】竜真知子
【演出補】フリオ・モンヘ、薛珠麗

【出演】
トニー:村上虹郎、森崎ウィン(Wキャスト)
マリア:宮澤エマ、田村芽実(Wキャスト)
アニータ:May J.、宮澤佐江(Wキャスト)
リフ:上口耕平、小野賢章(Wキャスト)
ベルナルド:渡辺大輔、廣瀬友祐(Wキャスト)

シュランク:山口馬木也
クラプキ:辰巳智秋
グラッドハンド:岩崎う大(かもめんたる)
ドク:田山涼成

The Jets:永野亮比己、後藤健流、佐久間雄生、MAOTO、矢内康洋、森内翔大、富田亜希、平井琴望、弓野梨佳、植竹奈津美、平山ひかる、前田有希

The Sharks:茶谷健太、風間無限、練子隼人、根岸澄宜、尾関晃輔、理土、後藤紗亜弥、小林礼佳、石井亜早実、木原実優、藤森蓮華

Swing:佐野隼平、鯨井未呼斗、門間めい、篠本りの

【Season2公式サイト】https://www.tbs.co.jp/stagearound/wss360_2/
【ステージアラウンド公式サイト】https://www.tbs.co.jp/stagearound/
【公式Facebook】@stagearoundtokyo
【公式Twitter】@STAGE_AROUND

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 3号)

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