最後はスカッと!佐藤アツヒロと内博貴のお仕事コメディ『ブラックorホワイト?』制作発表

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「パワハラ」「ブラック企業」といった言葉が飛び交う世の中、現代の社会問題をとりあげたコメディ『ブラックorホワイト?あなたの上司、訴えます!』が2019年夏に上演される。本公演の制作発表記者会見の模様をレポート。会見には、松竹株式会社副社長・安孫子正、作・演出を手掛ける藤井清美、出演者より佐藤アツヒロ、内博貴、真琴つばさ、八十田勇一、斎藤優里、愛原実花、羽場裕一が、全員スーツでビシッと決めて登壇した。

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作・演出を手掛ける藤井は、プレッシャーと同時にパワハラというテーマに挑んでいく楽しさでいっぱいだと語った。働く人たちの今を生きる話であり、観に来た人はキャストの誰かに思いを寄せることができる作品になっているとのこと。最後はスカッとできることを請け合った。

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新橋演舞場で初主演となる佐藤は「お仕事コメディ」という言葉を何度も使い、みんなで楽しく、お客さんに笑いと涙を伝えたいと語った。自身は毎回出演する作品が代表作になるようにとがんばっているそうで、今回も同様にがんばってと気合いを入れた。そんな佐藤の横で、内が「コメディということですごく楽しみにしている」と笑顔で語り、日ごろから事務所の先輩である佐藤のことを「アツ兄」と呼んでいると明かした。普段から後輩感を全力で出しているので今回も思い切り出したいとし、共演者全員でいい化学反応が起きて楽しい舞台になればと語った。

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真琴は、まずは「台本がおもしろい」と太鼓判を押した。そして佐藤と内のあたたかいやり取りを見て、自身も宝塚の後輩である愛原と共演することに触れ「先輩後輩の間に生まれるものは人間の絆ではないかと思います。そこを存分に出していきたいです」と意気込んだ。そんな真琴の言葉を受けて愛原は、学生時代から大ファンだった真琴との共演が本当に楽しみだとニッコリ。

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八十田も真琴同様に、台本がおもしろいことに触れ「会社勤めをしたことがある人なら『いるいる、こんな人!』と思える内容」だと語った。小さい営業所を舞台にした物語を大劇場の新橋演舞場で上演することは「俳優としての腕が試されると思う」と気合十分。そして乃木坂46卒業後、これが初の舞台となる斎藤は「共演者が大先輩のお兄さん、お姉さんなので、一生懸命かじりついて、いろいろ吸収していきたいです」と初々しく語った。

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最後に羽場は、今回のキャストはほぼ初対面の人ばかりで、まず「佐藤さんのことをどう呼べばいいのか・・・」と悩んだことを明かす。「アツヒロ!」と呼ぶとそれがパワハラになるのでは・・・と懸念する羽場に、すかさず佐藤は「アツヒロでいいですよ」と笑って答えたが、「いやいや、なかなか微妙なラインだからドキドキして取り組んでいきます」と応じた。今の世の中、ちょっとした一言が違ったニュアンスで受け取られてしまうことを挙げて、「人と面倒くさいぐらいに関わって付き合っていけば、おもしろいし、うまくいくんじゃないかな」と持論を展開。本作品もそういうところが落としどころになっていると感じるのでそれを伝えていきたいと意気込んだ。

2007年以来の共演になる佐藤と内だが、お互いに初対面の時の印象と今回楽しみにしていることは何かという質問に対して、佐藤は「かっこいいなと思いましたよ」と内の第一印象を述べた。自身は外部の舞台で同じ事務所の人と共演することが少ないと言い、今回内と共演できることが嬉しいと語った。それに対し、内は佐藤のことを「この人が光GENJIだ!」と思ったことをよく覚えているという。また、佐藤は芝居への考え方がとても熱く、取り組み方がかっこいいと尊敬の目を向けた。

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本作品のテーマであるパワハラに関連して、これはパワハラではなく愛のある指導だと感じたエピソードはあるかという質問が飛ぶと、佐藤は「僕らが若かった頃はパワハラという言葉がなかった」とし、「言葉を受け取る側の意識が関係しているのでは」と加えた。佐藤自身は怒られたからこそ分かったことがたくさんあったと語り、心に残る言葉を残す先輩が多かったことに感謝の言葉を述べた。

内はパワハラを感じないタイプだとしつつも、少年隊・植草克秀のエピソードを具体的に披露しようとすると、佐藤が「やめたほうがいいよ。植草くんは全部パワハラだよ」とツッコミを入れ、会場中が爆笑。かつて内が引っ越しをした時に、引っ越し祝いに植草が時計を持参。植草が時計をつけてやると言って、賃貸マンションの壁にドリルで穴を開けた爆笑エピソードに会場は大いに湧いた。

さらに、佐藤もかつて植草から舞台上で真剣に演技をしている時に、変な顔をされたと暴露。最後には「やるときはやれ!という心に残る言葉を残してくれた先輩です!」と植草をフォローしたが、「やるときはやれ」という言葉がおもしろすぎると内は大爆笑だった。

真琴は、宝塚歌劇団在団中に「眠たい顔つきだ」「やる気がない」といってよく怒られたという。そんな中「夢の世界で生きるのなら、それをがんばって乗り越えろ」と言われ、その言葉に愛情を感じていたと当時を振り返った。

記者発表で和気あいあいと笑いに包まれていたので、すでにコメディが始まっている雰囲気があり、佐藤は「チームワークがすでにできてきています」と満足気な表情。真琴が佐藤を「こんなにフレンドリーな人だとは思わなかった」と言えば、佐藤をどう呼べばいいか悩んでいると言っていた羽場が「僕もアツ兄って呼んでいい?」とリクエストするなど、笑いを誘っていた。

今回の公演は台詞も多く、かなり大変だそう。斎藤が「台詞覚えが遅いんです」と告白すると、佐藤が「一緒にがんばろう」と励ますと、「足並み揃えてがんばります!」と少しズレた返しをする斎藤だったが、それが役の雰囲気に似ているとキャストから笑いが起こった。

最後に、公演に対して内は「アツ兄の部下役なので、普段とリンクしています。その辺りをお客さんにも楽しんでほしいです」、佐藤は「素敵なキャストが集まって作る新作オリジナルコメディ、全力でお客様に届けます」と力強く締めくくった。

『ブラックorホワイト?あなたの上司、訴えます!』は、以下の日程で上演される。

【東京公演】8月21日(水)~25日(日) 新橋演舞場
【愛知公演】8月31日(土)・9月1日(日) 御園座
【北海道公演】9月5日(木)・9月6日(金) 道新ホール
【石川公演】2019年9月13日(金) 北國新聞赤羽ホール
【富山公演】9月14日(土) 南砺市井波総合文化センター メモリアホール
【大阪公演】9月16日(月・祝) 森ノ宮ピロティホール

【公式サイト】https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/enbujo1908_02/

(取材・文・撮影/咲田真菜)

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