2019年6月に『世界は一人』が、WOWOWで放送されることが決定した。本作は、劇団ハイバイの主宰である岩井秀人が手掛ける“ある悲惨な男の物語”。出演者は、松尾スズキ、松たか子、瑛太、平田敦子、菅原永二、平原テツ、古川琴音らが名を連ねている。
今回放送されるのは、2019年3月13月(水)に上演されたもの。東京、大阪、名古屋、三重、北九州で上演され、4月14日(日)に大千秋楽を迎えたばかり。松尾演じる吾郎の壮絶な人生を軸に、ネグレクト、家族間の確執、トラウマなど深刻なテーマを内包しつつも、幼なじみ3人が経験する一瞬一瞬のきらめきを、切ないドラマとして、そして繊細な喜劇として重層的に描いた。
【あらすじ】
舞台はかつて炭鉱を中心に栄えるが、環境汚染が進んだことが原因で衰退し、寂れてしまった海辺のある町。この町で生まれ育った3人の同級生、両親に溺愛されて育つ吾郎(松尾)、家は裕福だが母の愛情を知らない美子(松)、貧乏な家に育ち、吾郎と美子に言い知れぬ感情を抱く良平(瑛太)。彼らは小学校の林間学校でのおねしょ事件をきっかけに人生を交錯させ、家族との確執、窃盗、自殺未遂などさまざまな出来事を経て、人生の罠から逃れながら成長していく。やがて大人になり、二度と交わることがないと思われた彼らの人生が再び結び付く――。
『世界は一人』はWOWOWにて6月放送予定。放送日時などの詳細は、後日発表とのこと。