舞台『命売ります』が、2018年11月24日(土)に東京・サンシャイン劇場にて開幕する。PARCOが三島由紀夫の小説2作を舞台化するプロジェクト「2018 PARCO PRODUCE 三島×MISHIMA」の第2弾となる本作。脚本・演出は、劇団「はえぎわ」主宰のノゾエ征爾が手掛けている。
出演は、東啓介、上村海成、馬渕英里何、莉奈、樹里咲穂、家納ジュンコ、市川しんぺー、平田敦子、川上友里、町田水城、不破万作、温水洋一、そしてノゾエ。
開幕に先駆け、ノゾエ、東、上村からコメントが届いた。
◆ノゾエ征爾(脚本・演出・警官役)
三島由紀夫の驚きのパンクな小説。を演劇化したらこんな風になったと、別に奇をてらったようなことは何もしていませんが、ともかく、おもしろな原作におもしろな役者が乗っかったらこんなんになりました。
◆東啓介(羽仁男役)
三島由紀夫でありながらノゾエさんの脚本・演出で、とてもエンターテインメントな作品に仕上がっていると思います。山田羽仁男という人物が愛されるよう、僕はひたむきに演じていきます。キャスト、スタッフ全員で作り上げてきましたので、ぜひ劇場でご覧ください!
◆上村海成(薫役)
『半分、青い。』など、最近やらせていただいた役とかなり違うタイプの役柄で、しかも初のストレートプレイなのでとてもドキドキしていますが精一杯演じます!お客様に観ていただくのがとても楽しみです!
【あらすじ】
ある日ふと「死のう」と思い立った羽仁男(東)は服薬自殺を図るも未遂に終わる。その日から、新聞広告と自宅の玄関ドアに「ライフ・フォア・セイル」の看板を出し、“命売ります”の商売を始める。
「お好きな目的にお使いください。当方、二十七歳男子。秘密は一切守り、決して迷惑はおかけしません」
一度失敗した自殺を繰り返すのは億劫だった。誰かに、あまり深い意味もなく、あっさり殺されたかった。さっそく謎の老人(温水)から、ある人物(不破)の愛人になっている若い妻・るり子(莉奈)を殺してほしいという依頼が入る。指示どおりに行動すれば、羽仁男はきっと妻と共に、その人物に殺されるだろう、というのである。そして望みどおり迎える絶対絶命のピンチ!浮気現場を目撃されたにも関わらず、羽仁男はなぜか無事に帰され、るり子だけが謎の水死体となる。
その後も、図書館の貸し出し係の女(家納)、吸血鬼の母(樹里)と息子(上村)、貸間の女(馬渕)と、個性的な女が次々に命の買い手として現れる。その度に「今度こそ死ぬ」と期待するのだが、やはり自分だけは生き残ってしまう・・・。これは偶然なのか?誰かが仕組んだことなのか?
女たちに加え、謎の外国人、男たちなど、まったく関係ないと思っていた人物が、やがて一つの線で繋がっていく。そして、出会いと別れを繰り返すうち、羽仁男の中で思いがけずも「死」への恐怖が芽生え始める・・・いよいよ待望の死が迫った時、羽仁男は果たして―?
2018 PARCO PRODUCE 三島×MISHIMA『命売ります』は、11月24日(土)から12月 9日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。なお、下記の公演では、終演後にアフタートークが開催される。詳細は、公式HPにてご確認を。
11月26日(月)14:00公演
登壇者:東啓介、上村海成、馬渕英里何、莉奈、樹里咲穂
11月29日(木)14:00公演
登壇者:東啓介、前山剛久
12月3日(月)14:00公演
登壇者:未定
12月6日(木)14:00公演
登壇者:未定